京都のまつ

マルチアンプ駆動と精緻なタイムアライメントへのこだわり

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終のスピーカー その1

オーディオも人によって様々なこだわりの方向があると思うが、小生の場合は、還暦を迎えてからオーディオの中核をなすスピーカーにこだわって、市販製品にはないマルチアンプ・ドライブを前提としたスピーカーの理想型を追い求め、優れたユニット探しなど、試行錯誤を繰り返してきた。
 そんな再生音楽の桃源郷を追い求めてきたオーディオライフも年齢的にも終盤に入ってきたこともあって、約1年半前にその集大成としてストーン・チューブのミッドレンジとツィータの「STS-2」を製作したが、低音域を担うウーファーの具体的な構想がまとまらずにJBL-1500ALのエンクロージャーが入手したこともあり、しばらく凌いできたが、ようやく具体的な構想が纏まり設計図を起こした。
イメージ 1

 エンクロージャーの不要振動とユニット背面の定在波軽減を目指して製作したストーン・チューブの結果が期待以上に良かったことから、低音域も同様のコンセプトで木材より質量の大きい石材で製作することにした。
 この構想に基づいて具体的な設計に入ったのであるが、石材は細かい加工が難しいことから、エンクロージャーの理想形状と加工上の制約を両立させることの困難さに加え、重量も相当なものになることから運搬・設置についても配慮しなければならなかった。
 構想と実現可能なエンクロージャーの図面設計に随分と時間がかかったが、墓石の加工が殆どの石材業者に小生の構想を理解してもらい、実際に請け負ってくれる業者との出会いにも恵まれたことで製作へ向けて詳細な打合せに入った。
 
 設計図のとおり、一般的なボックス形状ではなく、ストーン・チューブの形状に沿って後方を収束させる形状とした。
 使用する石材はピアノブラックに近い質感が得られる黒御影石とし、天板のみアクセントでインド赤の御影石のツートンカラーにした。
 
 肝心の使用するユニットは、個人では初輸入となるAccutonのアルミサンドイッチで最近のMARTENLumenwhiteなどのハイエンドSPに採用されはじめた25cmウーファー「AS-250」を発注した。
 現在使用している22cmセラミック振動板のウーファー「C22」は、ミッドレンジとの繋がりも申し分なく大変気に入っているのであるが、「AS-250」は、Fs22Hzとかなり低く、サブウーファーの音域までのばしたいとの期待を込めて採用した。
 ミッドレンジのセラミックとは異質な振動板で音色の繋がりに不安もあるが、ここはThiel & Partnerのセラミック臭さを排除したという技術陣のコンセプトを信用することとした。
 
 個人が製作するスピーカーは、何度も試作が出来ないだけに妥協と後悔のない仕様にしなければならない。
 ただ、ネットワーク型のスピーカーではないので、高性能なユニットを選択し、エンクロージャーが音響的に理にかなったものであれば、後はチャンデバのチューニング次第で、かなりの次元のサウンド・レベルへ追い込めるものとの確信を持って製作に向け発注をした。

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松さんのオーディオ人生の集大成ですね。
楽しみです。

2017/12/8(金) 午前 11:38 [ lib*r*_jbl ] 返信する

素晴らしい構想のスピーカー、早く音出しできるといいですね。

アルミニウムハニカムウーハーは複雑な振動板の構造のせいかエージングに時間がかかるようです。

我が家のAS190も音出し直後は暗い音でしたが、鳴らしこむに連れてクリアな音へと変わっていきました。

一次スロープでないとうまくまとまらないかと思っておりましたが、-96dB/octでもいきいきとした音がするようになってきました。

2017/12/8(金) 午前 11:52 [ bla**_pe*per_a*ab*ki ] 返信する

リベロさん
オーディオ人生も終盤になってきました。
ラストFujiyamaも参加したいですね。
セカンド オーディオ・ライフの進展も大変でしょうが、楽しみですね!

2017/12/8(金) 午後 1:09 [ 京都のまつ ] 返信する

OKさん

AS-190 エージングで変わってきましたか!
ちょっと安堵しました。
聴かせられる様になれば連絡しますので、楽しみにしておいてください。

2017/12/8(金) 午後 1:21 [ 京都のまつ ] 返信する

オーディオ桃源郷、壮大な計画ですね!
おいそれと作り直せませんからPDCAって訳にはいかないですね。
ハニカム、マーティンの低音は良かったですし、なにより素晴らしい設計とノウハウ、凄い音が出ること間違いなしですね!是非お聴かせ下さい。また、家にもお寄り下さい。

2017/12/8(金) 午後 10:26 [ デビルJyajyaoの秘密基地 ] 返信する

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最終的には木材を離れて石材で統一されるのですね。黒御影は重く密度が高いので低域振動には頑丈である反面高域振動には共振しやすい性質があります。まつさんのことですから、そのあたりのことに抜かりはないと思いますが、以前黒御影を台などに使用して甲高い共振音(しかもダンプしにくい)に苦労したことがありますので・・・。

2017/12/9(土) 午前 0:09 [ mou*ut*u ] 返信する

ジャジャオさん
MARTENのマルチアンプ・バージョンというところですが、まだまだ完成までには幾つも難関があります。

2017/12/9(土) 午前 8:06 [ 京都のまつ ] 返信する

京都人さん

石材は山西省の山西黒ですが、単板ではカーンという音がします。
別途、米国製の振動スピーカーで石材の共振テストをし、鉛シートを張るなどの対策をします。
再生周波数も300Hz以下ですので、中高音の共振は問題ないと思っています。

2017/12/9(土) 午前 8:35 [ 京都のまつ ] 返信する

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帯域が低い場合でもウーファに加えられた最初の音の立ち上がりの部分でエンクロージャに瞬間的に外力がかかり、それに対する反応としてエンクロージャが固有共振周波数で自由振動を始めます。
例えば50Hzのアタックの最初の立ち上がりの瞬間の外力でエンクロージャが3000Hzで鳴き始めるというようなことが起こります。

2017/12/9(土) 午後 2:06 [ mou*ut*u ] 返信する

京都人さん

仰るとおりです。ニュートンの振り子の原理で、ユニットの反動で石板を叩くことによる固有音の発生リスクは承知しています。
今回は、ユニットを直接石板に取り付けるので、その心配はあります。
WoodWillのスピーカーでその失敗例を知っています。

2017/12/9(土) 午後 2:44 [ 京都のまつ ] 返信する

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石でつくるとは凄いですね♪
木の場合は落ち着くまで...
コンクリートの場合は水分が抜け着るまでかなりの時間がかかりますので
石の選択もありだと思います

面白そうですね♪

2017/12/30(土) 午前 10:18 SEED 返信する

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