京都のまつ

マルチアンプ駆動と精緻なタイムアライメントへのこだわり

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  Ta.Qu.To-Zero試聴のためにダイナミック・オーディオを訪問する機会を捉えて、是非とも行ってみたいオーディオ・ファイルの一人に同じダブルウーファーのメンバーでもあるS藤邸を訪問させていただいた。
 
S藤氏は、今年のMJ誌の7月号の「Hi-Fi追及リスニングルームの夢」No.594に掲載されたとおり、エール音響のオールホーン・システムを目指したオーディオ・ファイルである。
 小生も同じく「Hi-Fi追及リスニングルームの夢」No.496に取り上げていただいた2006年8月号の頃は、JBL-4350Aのフルマルチ・アンプをトライしていた。
その後に最大6Wayのホーン・システムまで構築したのであるが、なかなか思うようなサウンドが得られないままに、ホーン・システムから現在のラジアント型のスピーカー・システムに移行していった経緯がある。
 
S藤氏のエール音響の大掛かりな重量級ドライバーとホーン群の再生系もさることながら、高精度なクロック供給の下で、dcsNetWork-Bridgeをネットワーク・オーディオのレンダラーとし、高次元な音響補整のTRINNOVを介してFIR型デジチャンのCONEQ 8Proに伝送され、96B/octの急峻なカットオフのクロスオーバーで分割され、デジタル出力のまま、OPPOSonica-DAC を介してパワーアンプへ供給されるという、大規模なデジタル・システムという視点からも注目に値するシステムなのである。
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小生がホーン・システムを構築していた頃には、このようなNAS音源も含め、高度なデジタル・ネットワーク・システムも出現していなかった。ましてやTRINNOVのような高次元の音響補整機材もなかった。
ビンテージ・オーディオの大規模なホーン・システムは、いくつものシステムを聴いてきたが、S藤邸のようなハイエンド仕様の完全デジタル制御下でホーン・システムがどのようなサウンドを奏でているのか、興味津々の思いで訪問をさせて頂いたのである。
 
ホーンシステムとデジタル環境が大掛かりなことや、JBLS9500WestLakeAVルームもあるので、とても短時間の訪問では時間が足りないだろうとの思いから、終日時間をいただいて聴かせていただくことになったのだが、S藤氏とも交流のあるOKさんから、「エール音響のドライバーは、少々音量を上げすぎると何十万円もする高価なベリリウム振動板が飛ぶので気を付けて下さい!」との忠告をもらっていたので、万一振動板を飛ばしてしまうと年金生活者の身分では弁償もままならないので、音量制御は全てS藤氏にお任せで聴かせていただくことにした。
 
持ち込んだ音源は、ダイナミック・オーディオでは、CDでの試聴が前提であったので、試聴音源をCDに焼いてきたのであるが、斉藤邸も含めて以降の訪問先では、再生に苦労をすることになった。
斉藤邸では、一旦NASへ持ち込んだCDをリッピングしてからの演奏となった。
 
最初に聴かせていただいたのが、意外にも歌謡曲であった。
拙宅でもごく最近、小生が学生の頃にテレビやラジオで流れていた演歌や歌謡曲の音源をNASに移行して聴いていたが、その当時の録音の良さを再認識していた。
 
やはり一般的なホーン・システムのサウンドとは一聴して次元の異なるサウンドであることがわかる。
80Hz以上は全て数十キロもある巨大なマグネットのベリリウム振動板のドライバーが奏でる帯域なので、ベリリウムの速く繊細なサウンドである。
ドライバーの振動板には、アルミを採用するドライバーも多いが、明らかにベリリウム振動板の音色が支配している印象である。
 
持ち込んだ音源の中には、ドライバーを飛ばすリスクの高い曲もあったので、若干心配しながら聴かせていただいた。
というのも昔、関西ダブルウーファーズのヨハネス邸のEV80cmウーファー30Wが、小生の持ち込んだすごい低音の音源で、火を噴いた経験があるからである。
そんな心配をする中で、低音は大丈夫ですということで、拙宅では部屋を揺るがす重低音が記録されている「Fading Sun」という音源も聴かせていただいたのであるが、ほとんど重低音が聴こえないという場面があった。
むろん、受け持つ音域としては90Hz30HzJBL-1500AL 4本と30Hz以下のFostexFW-800という80cmウーファーであるが、ひょっとしてFostexFW-800のウーファーがJBL-1500ALの低音に共振してを吸収しているのかもしれない。
巨大なシステムなので、いくらTRINNOVといえども補整範囲外の領域であるかもしれないが、全体としてはエール音響の繊細なサウンドとは対照的にハード的には、極めて豪快そのものといえるシステムである。
今後、90Hz以下のペーパー・コーンのウーファーによる低音域の再生をオールホーンとすべく、既にドライバー重量が100kgもの低音用ドライバーがリスニングポイントのサイドに置かれていたが、当然に巨大なホーンが必須となることから、S藤氏も苦心されている様子であった。
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 あっという間に昼前になって、DW’Sメンバーのジャジャオさんも合流されて、S藤氏行きつけの焼肉店でステーキをご馳走になった。
 
午後からは、エール音響のホーン・システムとは対照的ともいえる、JBL,WestLakeAVサラウンド・システムを150インチのスクリーンの映像と共に、久方ぶりのJBLサウンドを堪能させていただいた。
しばらく、JBLサウンドから遠ざかっていたが、S藤氏おすすめのアルバムで素晴らしい臨場感のあるサウンドを堪能させていただいた。
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その後、再びにエール音響の部屋に戻って数曲聴かせていただいたが、JBLサウンドの後だけに、よりエールの繊細なサウンドが印象的で、S藤氏はこのサウンドにのめり込んで、巨大なシステムの構築へ心血を注ぎ込まれたのであろうとの思いを強くした。
 
気が付けば、早くも17時近くになっており、ジャジャオさん共々、S藤氏行きつけのお好み屋でおすすめのメニューを直々の調理で御馳走していだいた。
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S藤さん 長時間のお付き合い、ありがとうございました。S藤邸のシステムにはかないませんが、是非、ジャジャオさん共々、拙宅へもお越しください。お待ちしております。
 

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閉じる コメント(6)

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まつさん、お世話様です。これでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=dONSkfbxnao

2018/9/28(金) 午後 10:58 [ bj44v190e ] 返信する

bj44v190eさん

そのアルバムです。
知人がドイツ・ミュンヘンのオーディオショーで、デモ用音源として入手したとのことで、拙宅で聴いたのが最初でした。
初めて聴いたときには、部屋の共振もあるかも知れませんが壊れるかと思いました(笑)
ヘッドホンでは、低音の凄さは再現が難しいです。

2018/9/29(土) 午前 7:26 [ 京都のまつ ] 返信する

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まつさん
先日は楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。

低音の件については以前から悩んでおりまして、もちろん1500AL、FW800だけもやってみましたが同じ状況です。さんざんやった結果、システムが大きすぎて部屋の容積が足りないという結論に達しました。12畳ではサイズが足りないみたいです。オシレーターで超低音をいれてもスピーカーの振幅はありますが、”空振りするだけ”であり、音になりません。また地下室という状況と漏音対策ためのため密閉空間になっています。聴いていて低音に対する閉塞感があります。その辺もあるのかなと思っています。

今回のまつさんの訪問記を拝読して1500ALとFW800の関係を見直してみる気になりました。1500ALは下が伸びないのでいっそ外してみてFW800を80hz以下を持たせてみようと思います。さあ 実験だ!

OK君の新リスニングルームが近いうちに完成するそうです。その機会にお伺いします。これからも日々精進しますので今後も聴きに来てください。お待ちしております。 S藤

2018/9/29(土) 午後 0:05 audiovideo_fan 返信する

こちらこそ、ありがとうございました。
また、昼も夜もご馳走になって恐縮です。

低音再生の件、まずい音源を持ち込みましたね。
小生なりに原因分析をしてみたくなりました(笑)

やはり、あれだけの大規模なシステムを鳴らし切るというのは、技術的にも一筋縄では行かないと言うことでしょうが、反面、やりがいもあろうかと思います。
小生では、やりたくても財政的にあり得ません。

OK邸訪問時には、是非お越し下さい。お待ちしています。

2018/9/29(土) 午後 1:30 [ 京都のまつ ] 返信する

京都のまつさん 飛び入り参加させて頂き楽しかったです。エール音響の日本サウンドは今や貴重な存在。私もエンジョイさせていただきました。低音、そのような実験をされてたのですね。抜ける家は低域を出すと、家から50メーター離れてもどこかでウーハー満載車が響いているような音が聞こえるのでカットしまいました(汗)
Sさん邸は苦情の心配は無い反面抜けないことや、定常波的なこと、部屋のサイズので聞いている部屋が腹状態、隣のAVルームが節近づくようで低域が聞こえてくると言う体験をしています。腹節の改善は平面波のぶつけ合いなどで変わるので難しいですが面白いと私は思っています。
関西方面のも楽しみにしております。よろしくお願いします。

2018/9/29(土) 午後 2:18 [ デビルJyajyaoの秘密基地 ] 返信する

ジャジャオさん

ご一緒できて、楽しかったです。
良質な低音再生は、いつの時代もオーディオの最大テーマですね。

拙宅のシステムは、振動板はたったの6枚です。
それで、どこまで迫っているかを聴いて頂ければ幸いです。

2018/9/29(土) 午後 4:44 [ 京都のまつ ] 返信する

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