京都のまつ

マルチアンプ駆動と精緻なタイムアライメントへのこだわり

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  Ta.Qu.To-Zero試聴に伴う関東方面遠征を機会に、2日目のDW’sS藤邸に続き、さらに1泊して今年の6月に千葉県から拙宅に来られたゴンザエモンさん邸と彼から訪問を薦められたTさん邸の訪問させていただくことになった。
今年の6月に千葉県からゴンザエモンさんと静岡県からMyuさんのお二人が、ストーン・スピーカーの「STS-Limited」に関心をもたれ、わざわざ遠方より1泊2日で拙宅のみを訪問された折に、Accuton使いのTさん邸を紹介された経緯があり、この機会にどちらも訪問させていただくことになった。
ゴンザエモンさんから案内されたダイヤで最寄りの駅へ向かったのであるが、ゴンザエモンさんは、6月に、この遠路を拙宅まで来られたのかと思うと、その熱意には頭が下がると同時に、その期待に見合った訪問だったのかとの思いを強くした。
 
スピーカー・システムの製作には、長岡式に代表されるような小型のスピーカーやコストを抑えるためにスピーカー製作をする人おられる一方で、今回訪問先のオーディオ・ファイルのように市販のハイエンド・スピーカーでは得られない次元のサウンドを目指し、その実現のためにメーカー並みの設計ソフトの活用し、採用するユニットの選定にも相当なデータ収集・コストを投入するスピーカー・ビルダーも少なからずおられる。
今回の遠征で聴かせていただいたスピーカーは、スピーカー製作にかかるセンスと技術・投入コストも含め、半端ではないオリジナル・ハイエンド・スピーカーであった。
 
ゴンザエモンさんは、マンションにお住まいで、モダンで斬新な雰囲気のリビング・ルームに、いつもホームページで拝見している円形ショートホーンを装着したSONYのドライバーSUP-T1138cmウーファーのSUP-L11を組み込んだ2Way構成の洗練されたエンクロージャーをWoody&Allen工房に製作依頼され、その後ご多分に漏れず、FPS(フラット・パネル・スピーカ)によるミッド・ローを追加され、さらに高域をScanSpeark製べリリウム・ツィーターを追加されて、現在ではAccphaseのデジチャンから、永年こだわって来られたパワーアンプへリモコンで音量制御可能な特注フェーダーを介して接続された4Wayマルチアンプでドライブされている。
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SONYのユニットによる2Way構成のサウンドは、一時期よく聴いていた時期があり、拙宅でも数年間SUP-T11を聴いていたので、その響きは承知しているが、わずかにその響きを感じるものの、FPSによるミッド・ロー(200Hz630Hz)と2500Hz以上にベリリウム・ツィータを追加した4Wayのサウンドは、実にスムースに繋がっており、清楚で品位のある心地よいサウンドに纏められていた。
元々SONY2Wayでありながら、このサウンドに纏まったのには、FPSのミッド・ローとベリリウム・ツィータのコラボなしでは難しいと感じたが、まさにモーツアルト好きのゴンザエモンさん好みの指向に纏められていたのが印象的なサウンドであった。
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千葉県も広く、ゴンザエモンさん邸からTさん邸までは車で50km以上も離れており、休日も絡んで1時間半近くを要してTさん邸に到着した。
到着後、近くの蕎麦屋さんで昼食をすませてから、Tさんの石井式オーディオ・ルームに通していただいた。
オーディオ・ルームは拙宅とほぼ同じくらいの広さであるが、天井高が4mと高いことから広く感じる。
小生もAccutonユニットのファンなので、50mmのダイアモンド振動板のBD50というユニットを使っている人がおられることは承知していたが、その日本で唯一の所有者がTさんなのでる。
 Accutonのダイアモンド振動板ユニットは、高価なので使いたくても二の足を踏む人が多いが、因みに50mmダイアモンド振動板のBD50ともなると、ペアユニットの価格だけで350万円程度もするユニットなので、これがメーカー製スピーカーに搭載されるとすれば、ユニットの費用だけで600万円程度の価格になることは間違いないユニットなのである。
そんな高価なダイアモンド振動板を採用したユニットをBD20,BD30,BD50とすべて口径のユニットを所有して聴き分けて来られた、とんでもないオーディオ・ファイルなのである。
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Tさんは今回の訪問にあたり、現状のシステム構成を事前に小生へメールでお知らせいただいたと共に、今最も聴いてみたいスピーカーが、ストーン・スピーカー「STS-Limited」である旨の社交辞令のコメントもあったが、小生のブログはかなり以前から見て頂いている様子で、小生の取り組みの変遷もよくご存じであったのには驚いた。
Tさん邸でも持ち込んだCDの再生に苦労したものの、何とか持ち込んだCDでいくつかの音源を聴かせていただいた。
やはりミッドレンジのBD50の速く歪のない、今までには聴いたことのないような素晴らしい中音であると感じたのであるが、Tさんはミッド・ローのFPSとのコラボなしには、この音は出ないとのことであった。
マルチ・アンプで重要なデジチャンは、デジタル出力が可能なデジタル・プロセッサーdBX-DriveRack 4800の音響補正機能も駆使されていることもあって高次元なサウンドを聴かせていただいた。
タイム・アライメント調整などの音響調整の重要性については、訪問される方々にも説明されて、実践された訪問者も好結果を得ておられるようであるが、拙宅の訪問者では音響調整に関心を示される訪問者は、ごく一部の方なので、少々その違いには驚く半面、残念にも思う。

今回の遠征で、もう一つ注目していた確認事項のひとつに、世界最高峰といわれてきたAudio-Technologyのウーファーの響きであった。
初日のTa.Qu.To-Zeroには、12インチ・ウーファーが採用されており、Tさん邸ではタテマツ音工のエンクロージャーに収まった15インチ・ウーファーのサウンドを聴くことができた。
このウーファーは、永年低音で悩んできたクラッシックファンを納得させたとの評価も高いウーファーである。
拙宅のストーン・エンクロージャーに納められたAccutonAS-250ウーファーとの比較になるが、Audio-Technologyの振動板は、時代と共に変化しているが、高分子系のサンドイッチ・コーンでペーパー・コーンにはないダンピングの利いた低音ではあるが、小生の印象としては結構柔らかいウォームな低音であるとの思いを強くした。
Ta.Qu.To-Zeroでは、ミッドがVOLTのソフトドームで音色的にも繋がりがいいのであるが、比較的硬質なAccutonのミッドと繋げるには、音色的に繋げるのが難しく苦心された結果が、ウーファーとの間に配置されたFPSで好結果を得られ現在のサウンドに至っているのだろうと感じた。
FPSのミッド・ローの印象は、ゴンザエモン邸の4Wayでも同様に感じたのであるが、結果として現状の4Wayにおける重要な役割を果たしていると感じた。
Tさんはメイン・システム以外にも、ドイツのMBLや様々なユニットを使って自らの音響理論と感性で試作をされ、その成果をメイン・システムに取り入れられている。
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とりわけ2つのウーファーを対向で連結してユニットの共振をキャンルする取り組みは、小生も試行錯誤したことがありその結果として、指向性の確保と重低音再生との両立を図るべく、質量の大きい石材エンクロージャーの製作を決めた経緯があり、よく理解できるところである。
また伝送系の信号処理についても高精度なクロックへのこだわりや、ケーブルにおけるノイズ対策にも様々な試行錯誤をされ、好結果を得られており、学ぶところが多いオーディオ・ファイルの一人である。
 
この度の遠征は、いずれもオリジナル・スピーカーを聴かせていただく訪問であったが、リスニング・ルームをはじめ、アプローチ方法や取り組み内容は大きくことなるものの、どちらも市販のハイエンド・スピーカーでは、なかなか聴けない高次元なサウンドを実現されていると中で、いずれもほぼ同じサウンド・バランスに着地していることである。
これは音楽として楽しめるバランスは、究極的には同バランスに収束していくという意味で当然のようではあるが、そこに着地させるために、それぞれのオーディオ・ファイルそれぞれの様々な素材、技術の活用と工夫をし、その着地点を見つけるためにシステムを育てていく過程にスピーカー・ビルダーとしての大きなやり甲斐と喜びがある。
またそれを実現する為に、高度なオーディオ技術と共に高い音楽への感性も要求されるが、いずれもの並外れた技量と感性の持ち主であるオーディオ・ファイルとの交流が深まったことで、今後もこの交流を大切にしていきたいと思っている。

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mblとFPSユーザーとは驚きました!
球面波の場、平面波のトランジェント、狙いどころは共通なのでは?
それにしてもダイアモンドは高額ですね。数で勝負の小生はとっても手が出せません
m(__)m

2018/10/3(水) 午後 10:13 [ デビルJyajyaoの秘密基地 ] 返信する

FPS、MBLともジャジャオサウンドの素材ですから、サウンド的にも通じるものがあります。

2018/10/3(水) 午後 10:19 [ 京都のまつ ] 返信する

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まつさん
先日はご試聴いただき、ありがとうございました。

BD50は、輸入元と私で「一度は聴いてみたいね」という話になり、
80円/ドル時代に超破格で手に入れました。
出会いのタイミングは大事ですね。今の値段ならとても買えません。
FPSは実は個性が少なくて、Midとしてならとても使い易いです。
友人がうちで聴いて、全く違うシステムの3人がメインに導入されました。

何時になるか分かりませんが、これからFPSの新エンクロージャーや、性格の違うウーハーも試して見るつもりです。


そちらの石材エンクロージャーのシステムも聴いてみたいですね。
お互いに機会があったらまた交流致しましょう。 削除

2018/10/4(木) 午後 11:27 [ Take ] 返信する

TAKEさん
ありがとうございました。

貴重なBD50を聴くことができてよかったです。
と言ってもBD50は、820Hz以上なのでFPSとのコラボのサウンドですが、歪も少なく反応の速い中音は大変良かったです。

ゴンザエモンさん宅でも感じましたが、FPSは雑味のないサウンドであると感じました。

拙宅のストーンウーファーともコラボさせてみたたら、どんなサウンドになるのだろうと妄想してしまいました。

今後とも情報交換を宜しくお願いします。
是非、一度、拙宅にもお越し下さい。

2018/10/5(金) 午前 9:35 [ 京都のまつ ] 返信する

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MBL懐かしいですね 散々聴きました♪

2018/11/21(水) 午後 8:06 SEED 返信する

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