京都のまつ

マルチアンプ駆動と精緻なタイムアライメントへのこだわり

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超高精度クロック

 小生と交流のあるハイエンド・ユーザーの間で、ドイツMUTECMC-3+USBなるマスタークロック・ジェネレーター・DDCを導入され、相当な改善効果がある旨の報告がなされて気になっていた。
 小生も過去に外部クロックを試したことがあるものの、特段の効果を認める経験をすることもなく、むしろ以前はソースのサンプリング周波数ごとにDACに注入する発振周波数の切り替え等の煩わしさもあって使うことがなくなっていた。
 又、マスター・クロックの送出周波数も時代と共に変化し、少し前は20Mzと思っていたが、いつの間にか10Mzになっているといった認識レベルである。
 拙宅には外部クロックを接続できる仕様の機材がないので、なおさら外付けの高精度クロックの導入にも関心がなかった。
 
しかし、MUTECH製のMC-3には、入力デジタル信号を内部又は外部の高精度クロックで再構成して出力するというリクロック機能があることを知り、外部クロックの入力端子を持たない機材でも、高精度クロックによるジッターの低減効果が期待できるとのことで試めしてみることにした。
 このリクロック機能について拙宅の機器構成では、MUTECの高精度なクロックでデジタル信号を再構成しても、最終的に実質のDACになるAccuphaseDF-65の内部クロックの精度に依存するのではないかとの思いが払しょくできないものの、試さないことには評価できないとのことで、とりあえずMUTEC MC-3+USBを調達することにした。 
イメージ 1

拙宅の現状は、先般パワーアンプを更改して、かなり鮮度と奥行き感が改善され、これ以上の次元はどんなレベルだろうと、期待をしながら調達をしたMUTEC MC-3+USBを接続し始めたのであるが、内部の高精度クロックによるリクロックモードで再構成したデジタル信号をDF-65に注入した結果は、残念ながらアンプの更改以前の鮮度の落ちたサウンドに逆戻りしてしまったのである。
 MUTECの設定や接続方法に問題があるのではないかと、様々なトライをしたのであるが、結局サウンドの改善を確認できなかった。
 拙宅の接続環境は、全てS/PDIFLUMIN D2 MUTEC MC-3 Accuphase DF-65の接続環境なので、USB経由ではどうだろうかと、DELAUSB出力経由でもMUTECに接続してみたが、MUTEC MC-3接続以前のサウンドには及ばないことが明白になった。
 
MUTEC MC-3+USBの内部クリックは±0.1ppmOCXで決して悪くないのであるが、DF-65は外部クロックの接続ができないので、この際、MUTEC MC-3の内部クロックではなく、さらなる超高精度な外部クロックを調達・接続して、リクロックのメリットを検証することにした。
 
 MUTEC製のマスター・クロックであるREF10は高価なので、半額程度のコストで済む国内メーカーのサイバーシャフト製のUltemateクラスの10MHzの超高精度マスター・クロックを調達した。
MUTEC製のREF10という外部クロックは、サイバーシャフト製のUltemateモデルに比べ、位相ノイズは低い周波数からずば抜けているものの、クロックの周波数精度はサイバーシャフト製には及ばないようである。 
 格段に高精度なクロックでリクロックされたデジタル信号で、どのように変化するのか期待する一方で、拙宅の実質DACであるAccuphaseDF-65のデジチャンは、外部クロック入力も持たないので、正直、大きな効果は期待できないだろうと思っていた。
イメージ 2

イメージ 3
サイバーシャフトにオーダーをしてから、2週間して超高精度マスター・クロックが送られてきた。
オーブンの恒温槽仕様のOCXOが最高に安定するには、最大30日間も連続発振が必要なクロックなのであるが、とりあえず一晩の電源投入を経て、MUTECMC-3+USBの外部クロックとして接続し、超高精度な外部クロックによるリクロックモードで試聴を開始した。
 
 結果は、鮮度と臨場感がさらに向上し、非常に繊細な弱音まで見事に再生するサウンド・レベルに変化したのである。まさに圧巻の変化といえるほどの改善効果だ。
 
 MUTEC MC-3+USBの内部クロックではレベルダウンの結果となったリクロックモードが、超高精度クロックの追加で初めて、ジッターの低減効果を実感するとともに、改めてMUTEC MC-3+USB追加前の音源レベルの高さも再認識することとなった。
やはりデジタル音源のレベル向上は、いかに様々なデジタル信号に混在するノイズを排除するかに尽きるということを痛感させられる結果となった。
しかし、この種のサウンドの変化を十分に享受できるオーディオ・システムは、それなりのポテンシャルを持ったシステムでないと期待した効果は発揮しないのではないかとの思いも感じる。
 超高精度なマスター・クロックも様々で、最近ではルビジュームよりもOCXの方が評価が高いようであるが、今後も機会をみて、クロックの精度も含めたデジタル音源のノイズ低減対策を試行してゆきたいと思っている。

閉じる コメント(7)

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ポン次郎です。

クロックの精密化で大変良くなったとの事、お祝い申し上げます。
ただ分からないことがあります。

ミューテックだけではあまり効果が無かった(むしろ悪くなった)ということですね。
そこで新たに高性能のクロックを導入すると、これは非常に良かったと。
そうすると、ミューテックのクロックと新たなクロックと従来のチャンデバのクロックの3つが相乗的に効果を表したという解釈で宜しいのでしょうか?

2019/3/21(木) 午後 9:40 [ snd**046 ] 返信する

ポン次郎さん
相乗効果ではありません。

MUTECとサイバーシャフトのクロックは、役割が違うのです。

2019/3/21(木) 午後 10:00 [ 京都のまつ ] 返信する

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今度聴かせていただく際に、詳しく伺います。どれくらい理解できるか分かりませんが、その節はよろしくお願いいたします。第一段階はこれで終了して、次はいよいよ第2段階ということでしょうか?

2019/3/22(金) 午前 10:47 [ snd**046 ] 返信する

サイバーシャフト、初めてしりました。かっこいいですね(ターミネーターのよう) 。
時間経過の変化も楽しみです。またのアップを楽しみにしております。
mutecの リクロック、REF10は先日お聞かせいただいたお宅ですばらしい変化が聞こえました。 その接続環境、ケーブルなどは自作のフィルターでノイズ対策をされておりノイズとの戦い、大切さを実感させるえました。

2019/3/23(土) 午前 11:03 [ デビルJyajyaoの秘密基地 ] 返信する

ジャジャオさん

サイバーシャフトの中核部品は、発振器の校正用に使われていた工業用OCXを再校正した中古部品を使用していますので、かなりの高性能な割にリーズナブルなんです。ただ、中核部品が品薄で値上がりしています。

当方も、TKさんのノイズ対策を参考にさせてもらっています。

2019/3/23(土) 午後 2:40 [ 京都のまつ ] 返信する

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昨日いきなり訪問試聴させて頂きありがとうございました。
気になっていた石のエンクロージャー、最新のdigital機材、素晴らしい完成度で感激いたしました。
今後もご指導宜しくお願いいたします。

2019/3/31(日) 午前 0:12 [ kamajee375 ] 返信する

久しぶりに会えて、嬉しかったです。
また、そちらのシステムが完成したら読んでくだされ!

2019/3/31(日) 午前 8:43 [ 京都のまつ ] 返信する

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