京都のまつ

マルチアンプ駆動と精緻なタイムアライメントへのこだわり

全体表示

[ リスト ]

 マルチアンプ方式におけるサウンド・チューニングの要となる機材は、なんと言ってもチャネル・ディバイダーであろう。
 小生のチャンデバ使用歴は、35年前の一時期、LUX-KITのチャンデバを使い、CRボードを自作していた時期があったが、その後は、Accuphaseのアナログ・チャンデバのF-15Lに始まり、現在のDF-65まで一貫して同社のチャンデバを使ってきた。
 特にDF-35以降のデジチャン世代に入ってからは、クロスオーバー周波数の自由な設定と信号の遅延操作が可能となり、最適なクロスオーバー周波数と正確なタイムアライメント調整が可能になったことに加え、最近では120dBという高いS/N比で鮮度を確保出来ることから、今日まで欠かせない存在として重宝をしてきた。
 Accuphaseのチャンデバには、クロスオーバーとカットオフのスロープから割り出される机上の遅延時間がプリセット出来る「ディレイ・コンペンセーター」という機能がある。
 しかし、実際に遅延時間を音響測定すると、ユニットの磁気回路やパワーアンプの回路の違いによって、かなりの誤差があることが確認されてからは、このディレイコンペンセーター機能は使わずに実測で計測した遅延時間をマニュアルで設定して使ってきた。
 従って、デジチャンのフィルターで生じる信号遅延については、0.5cm以下の精度で調整できるようになった。
 しかし、低音、中音、高音の各帯域の最適な音圧バランスの調整については、周波数特性計測の活用で、以前より短期間で最適化出来るようになってきたが、ストーンスピーカーのSTS-Limitedになってから、微妙な違いを鮮明に表現出来るようになってきたことやアンプ等の再生系のさらなるレベル向上で、Low,Mid,Highのいわゆる3Wayのアッテネータの調整だけでは限界を感じる場面が多くなってきていた。
 このバランスの最適化が難しい理由の一つに、人間の聴覚にはイコライジング機能があり、不均衡な特性でも脳内で平均化されることや、聴感の個人差がより最適化をより困難にしているとの思いがある。
 今までは周波数特性による粗い調整後に、調整用に使う音源にて試聴を繰り返してアッテネータを調整してきた。
 この各帯域の音圧バランスの最適化をするアプローチの中で、昨年から本格的に高度な音響解析が可能なプロセッサーの活用を試行すべく取り組んできた。
 昨年は、フランス製TRINNOVとオーストラリア製DEQXを拙宅に持ち込んで試聴させてもった。
 結果、今までにない音響解析に基づく調整効果を実感する結果を得られたこととは、当ブログでも報告をしてきた。
 中でも昨年、試聴したTRINNOVST2 Hi-Fiで、高い音響補正機能は確認したもののチャンデバ機能は2Way仕様で試せなかったので、改めて同社の4Wayチャンデバとサウンド・オプチマイザーの両方の機能を持つ「magnitude」を拙宅で試聴させて頂くことになった。
イメージ 1

 ネットワーク経由でiPad にインストールしたVNCアプリによる操作で、チャンデバの各種設定を全て自動で調整する優れ者なのであるが、最初は勝手がわからないこともあって、ステラの橋隅氏が来訪されて設定いただく手はずになっていた。
訪問後早速に設定に作業に入ろうとしたところ、音響計測用マイクの延長ケーブルの手配ミスで設定作業が出来ないことになった。
折角の拙宅訪問の機会なので、メースの坂本氏と共に耳の肥えたハイエンド関係者によるオフ会に切り替えて、STS-Limitedのサウンドを聴いていただくことになった。
TRINNOVによる補整の必要ないのですね」との感想をいただき、TRINNOV magnitudeの搬入日の予定外の日程を終えることになったのである。

閉じる コメント(3)

顔アイコン

ディレイコンペンセーター機能を使わないと、音源のサンプリング周波数の変化に合わせて、ドライバー間のタイムアライメントが狂ってくると思います。
一義的に遅延の値が5mm単位というのは、アキュフェーズがユーザーのレベルを意識した設計だと思いますが、ディレイコンペンセーター機能を使わない場合、音源のサンプリングレートが、切り替わった場合、遅延値は、どの様に対処されるのでしょうか? 削除

2019/4/14(日) 午後 1:03 [ 田中@浦和 ] 返信する

どのような理論によるのかわかりませんが、サンプリング周波数の変化でチャンデバのユニット間の相対的なアライメントがずれることはありません。

サンプリング周波数の変化によって、DAC側で使われるデジタルフィルターのパラメータが変化し、全体の位相が変化することはあると思いますが、チャンデバの出力側でのユニット間の相対的なアライメントが変わることはありません。
ディレイ・コンペンセーターは、単なる可変型のスケール機能に過ぎません。(メーカー確認済)

何なら、インパルス応答信号のサンプリング周波数を変えて、音響計測さてれてみては如何でしょうか?

2019/4/14(日) 午後 2:00 [ 京都のまつ ] 返信する

田中@浦和さん
サンプリング周波数とクロスオーバー周波数を勘違いされているように思います。

クロスオーバー周波数を変更するときには、当然に計測作業もやり直して再設定することになります。
ディレイコンペンセータをオンにしている場合は、何もする必要はありませんが、誤差もそのままです。
小生は96dB/octの急峻なスロープを使っているので誤差が大きいのですが、緩やかな場合では誤差は大きくありません。

2019/4/14(日) 午後 9:23 [ 京都のまつ ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事