音と言葉の草原

当分の間、お休みします。

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7月2日(火)、大分市のiichikoグランシアタで、ハンガリー国立歌劇場の「椿姫」を鑑賞してきました。

公演そのものは、大分で聴くことができるオペラとしては、これまでの中でも高い水準に感じました。

題名役のソプラノ、ポリナ・パステルチャークは、始まってしばらくは力みが感じられましたが、劇が進むにつれて、声がコントロールされ、オーケストラとも息が合って、私たちを劇に入り込ませてくれました。

パンフレットを見ると、彼女は、有名なテオドッシウやエヴァ・メイなどと並んで、4人中4番目に載っている歌手でした。しかし、今夜聴いた限りでは、とても魅力的な声と演技で、私は大いに満足しました。

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アルフレート役のテノールは、若干小粒な印象。明るい声はそれなりに魅力的でしたが…。
Misterioso... のところは、もっとたっぷりと歌ってほしかった。

アルフレートの父ジェルモンは、出てきた時は、その堅い声の怖い印象に、ドン・ジョバンニの騎士長をイメージしてしまいましたが、これも劇が進むにつれて、歌の表情が豊かに感じられるようになり、その歌唱と存在感が、最後まで劇を引き締めました。「プロヴァンスの海と陸」も、立派な歌唱でした。


そして、何よりよかったのは舞台美術で、陰影を大事にして、光と影の演出に徹した舞台は、一口に言えば古風でしたが、この作品がそもそも悲劇であることを、一貫して忘れさせない雰囲気を作っていました。東欧の歴史の深さを感じました。

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ともかくも作品としての完成度の高い「椿姫」。効率よく劇を進行させながら、ほとんど退屈させることなく、劇が進んで行きます。三幕のドラマが短すぎると感じるくらい。集中力も持続します。


当夜の公演、なかなかの充実度だっただけに、空席が多く開演までの熱気もなかったのが、返す返すも残念でなりません。大分市で、海外からのオペラがやってきて、「椿姫」という演目でも、客席が埋まらない。平日の公演だったからなのか、販促の問題なのか、とにかく、1人のファン、1人の市民としては、残念に思うばかりでした。

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そして、何より残念なのは、ビュッフェを開いていないこと。

第1幕の「乾杯の歌」のあとに、飲食コーナーでワインを、という楽しみを拒むのは、いかがなものでしょうか。

飲み物を買うのに、いったん劇場を出て、同じ建物内にあるコンビニに行く。そんな無粋な行動は、大分ではやむを得ないことなのでしょうか。

酒造メーカーの名前を冠したホールでの公演。なおさら疑問に感じるばかりです。




 

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