音と言葉の草原

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口笛を吹く
                      ヘルマン・ヘッセ

 ピアノとヴァイオリンが ほんとうに好きなのに
 私はほとんど練習できなかった
 これまであわただしい生活のために
 口笛を吹く技術を磨く暇しかなかった

 まだ名人と言えるほどの腕ではない
 芸術は長く人生は短しだ
 だが口笛を吹けない人びとを気の毒に思う
 口笛は私に多くのことを与えてくれたから

 それでずっと前から真剣に決心した
 この技術に一段一段と上達することを
 そして最後にその域にまで到達したいと思う
 自分と君たちと全世界を一吹きで無視できるまで

                       (1927年)

               (『地獄は克服できる』フォルカー・ミヒャエルス編、岡田朝雄訳)




 ◆画像は、竹林の七賢人のひとりで、「嘯き(うそぶき)」の名人、阮籍(げんせき)。








 

秋の豊穣、ブラームス

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季節ごとに聴きたくなる音楽はやはり異なっていて、それはほとんどの場合、標題のイメージに拠ることが多い。たとえば、真夏の昼間、Tシャツに短パンという格好で、「ああ、『冬の旅』が聴きたい…」とは、面白味がないがやはり思わない。同様に、ここ最近のような、少しずつ深まりゆく秋を楽しんでいるときに、『揚げひばり』(V.ウィリアムズ)や、『春のささやき』(シンディング)が聴きたくなるということもない。季節と結びついた音楽への指向性は、「秋は紅葉」といったような、ある種普遍的なものであるのかもしれない。

明らかに難しく言い過ぎたかもしれないが、要するに、秋はどの音楽だ?という話題。実りの秋、収穫の秋、豊穣の秋、そして冬へと向かう憂愁の秋、とイメージして、さまざまに検討することもなく、ブラームスに落ち着いてしまう。

この文章、前置きを重くすれば、主題の平凡さを回避できるわけではない、という実例を一つ作っただろうか。

         *           *            *

ブラームスの室内楽のことを語るのは、次回にとっておいて、今日はまず、彼の2曲だけある「ピアノ協奏曲」のことを書きたい。

何はともあれ言いたいのは、なぜこの2曲は、世の中であまり馴染まれていないのだろう、ということ。

 ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
 ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83

Wikipedia で調べてみてすぐにわかることは、この2曲が、演奏技術上、かなりの難曲であるということ。演奏会のプログラムにあまり見かけないのは、まずはそれが理由なのかもしれない。

そして、もう一つ明らかなことは、この2曲が「長大」であること。第1番の初演の評判の悪さが、まさか現在までも残っているわけではないだろうが、有名なものでこの他のピアノ協奏曲と比べると、少なくとも一般的な聴衆にとっては、構成感を抱きにくいのは間違いない。

第1番は、楽章の数こそ、伝統的な3楽章構成だが、第1楽章は異常に長大で、全体としても、その演奏時間は、約50分にも及ぶ。

第2番は、交響曲と同じ4つの楽章でできていて、そのこと自体が協奏曲であることの自己否定とも言えるかもしれず、全体の演奏時間もやはり長く50分近い。第1番と同様に第1楽章は、20分弱の長さ…。

「難しい」「長い」「構成が独自」といった、きびしい条件がこれだけそろってしまえば、確かに馴染まれないのも道理かもしれない。


しかし、だからこその、これら2曲の中身の豊饒さ…!

秋の喜びが、見晴しのいい吊り橋から嘆賞する紅葉だけならば仕方がないが、山に分け入り愛でる紅葉もあるはずだ。あるいは、その紅葉を自分自身の内面に照らし出し、秋を自らの心の世界に広げることもできるはずだ。山道を曲がって突然出会うように時に外へと爆発し、山道を自分の足で踏みしめるように時に内へと沈潜する――。

ブラームスの2つのピアノ協奏曲は、まぎれもなく豊饒の秋であり、私たちがその中に自らの秋を重ね合わせることができる内実を持っている。

私はこの秋、この2曲ともう一度向き合い、親しんでいる。



ディスクは、どうしてもこれになる。

クラウディオ・アラウ(ピアノ)、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団

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ピアノの柔らかさと奥深さ、オーケストラの厳しさと枯淡。

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機能的にすぐれた新しい録音はもちろんあるが(たとえば、ツィンマーマン、ラトル&ベルリン・フィル!)、
繰り返し聴きこむディスクとして、アラウ&ジュリーニ盤を、私は大切にしている。






 

Air on G string

 
1か月あまり休日をとらず働いている間に、大震災が起き、
さまざまな想いに駆られながら、休日にたどり着いたのが昨日。
津波の警報に脅かされたものの、実際には生活にほとんど影響のない九州にいて、
東北や関東の方のお気持ちに、いまだに言葉もない。
広がりつつある「がんばろう!日本」というスローガンは、
それが被災された方への励ましをも意味するのであれば、
それはどこか残酷にも聞こえ、その大合唱には乗れないでいる。
テレビでは報道されない、戦争にも匹敵するむごさ。
大切な人を喪ったいたみが、これからどうやって癒され得るのだろうか。

遠くに暮らす者は、ただ、毎日の仕事に真摯に向き合い、
家族や友人、同僚たちと丁寧に過ごして、
一人のときは、いくつかの音楽を聴き、
何冊かの本に、今の想いを問いかけてみている。
車の中では「涙そうそう」を何度も聴き、歌い、涙を流す。
今夜も、昔から大事にしてきた歌や、バッハを聴く。

Kyung Wha Chung plays Bach 'Air on G'

Nothing Impossible

 
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アーセナル、終盤の2ゴールで逆転! バルサとの初戦制す/CL
2011年2月17日(木) 12時27分 ISM

 チャンピオンズリーグは現地時間16日(以下現地時間)に決勝トーナメント1回戦ファーストレグの2試合が行なわれ、アーセナル(イングランド)が2対1でバルセロナ(スペイン)に勝利した。ロイター通信が報じている。

 昨季の準々決勝の再現となったバルセロナとアーセナルの一戦。まず先手を取ったのはアウェイのバルセロナだった。メッシがドリブルで起点となり相手DFを引き付けると、そのメッシのパスからビリャが決めて26分に先制する。その後も高いポゼッションから幾度か決定機を迎えたバルサだが追加点はなく、試合はバルサリードのまま終盤へ。

 1点ビハインドのアーセナルは、昨季の対戦では出場が叶わなかったファン・ペルシがこの日は価値あるゴールを決めてみせた。78分、ペナルティエリア左サイドに侵入したファン・ペルシは、角度のないところから豪快に左足を振り抜き同点弾を突き刺す。これで勢いに乗ったアーセナルはその5分後、カウンターから抜け出したナスリのお膳立てからアルシャヴィンが追加点。2対1としたアーセナルが鮮やかな逆転劇でファーストレグを制している。

 試合後、アーセナルのヴェンゲル監督は「バルセロナと試合をするときは、常にまとまりを失うことになる。だが、我々は素晴らしい立ち直りを見せた。だが、まだ始まったばかりだ。(バルサのホーム)カンプ・ノウでは守り切ることはできないし、自分たちらしさを出さなければならない」と話し、逆転劇に喜びをあらわにするとともに、次戦へ向けて気を引き締めている。

 一方、バルセロナのグアルディオラ監督は、「多かれ少なかれ、ゲームを支配することはできた。カンプ・ノウでも今夜のようにチャンスを作ることが必要だし、その際には決めるよ」とコメント。セカンドレグでの巻き返しに自信を見せた。

 なお、セカンドレグは3月8日、バルセロナのホームで行なわれる。

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アジア杯、制覇!

 
SAMURAI JAPAN が、アジア杯を制覇しました!

すばらしい団結力と個の力、そして、一流の監督の力のおかげです。

そして最後に、長友選手のクロスから、
李選手の見事なボレー・シュート!

何という劇的な幕切れ。


深夜の大興奮をありがとう!!


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