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居酒屋伝道師のオーディオの世界
音楽はモーツァルト!ベートーベン!
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ドヴォルザーク 交響曲8番
1位 セル指揮 クリーヴランドo 70
セルの表現は引き締って、筋肉質である。
感傷味を拝して構成を全面的に押し出し、力感ゆたかにまとめ上げている。
何よりも格調が高く、シンフォニックなことでは後世に語り伝えられる名演といっていいだろう。

2位 カラヤン指揮 ウィーンpo 85
カラヤンの三度目の録音は、オケがVPOであることが大きな魅力である。
同じVPOとの61年の録音は、よりストレートな表現で潑剌とした演奏を展開していたが、70代も半ばをこえてのこの演奏は、いかにも大きく自然な運びで、このオーケストラの響きを十全に生かしており、シンフォニックであるとともに、民族的な味わいにも不足がない。

3位 ジュリーニ指揮 シカゴso 78
ジュリーニの指揮は、ドヴォルザークのノスタルジックな旋律を憶面もなくうたい上げて、実に美しい演奏になっている。
往年のバルビローリに近い、心優しいドヴォルザークがきけるのは有難いことである。

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マーラー 交響曲2番「復活」
1位 アバド指揮 シカゴso ネブレットs 76
アバドのマーラーは、実に美しい。
いわゆる攻撃的な要素がまったくなく、ひとつのスタイルとして完成されていて、その上で音楽が息づくようにうたわれている。
声楽パートのあつかいも巧く、完備した名演といえる。

2位 バーンスタイン指揮 ニューヨークpo 87L
バーンスタインのマーラーに対する情熱は生涯を通じて一貫しており、この作品にも3種の録音があるが、この最後の録音による演奏は、いわば彼のマーラーの総決算といえるような感情移入の激しいものだ。

3位 ワルター指揮 ニューヨークpo 57 58
ワルターの演奏はいささか古ぼけてきたが、マーラーに対する熱い思い入れは、今も説得力を失っていない。
温厚な彼がマーラーで燃えるのは、みずから十字軍を自認していたからであろう。

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モーツァルト ピアノ協奏曲26番「戴冠式」
1位 カサドシュp セル指揮 コロンビアso 62
カサドシュは華麗な曲趣にふさわしく、粋な表情と感興のひらめきをもって演奏している。
セルの清潔な管弦楽もピアノをよく引き立てて好ましい。
この二人の共演でもっとも成功した一例といえるだろう。

2位 バレムボイムp イギリス室内o 74
バレムボイムはまろやかなひびきでピアノと管弦楽を統一しており、いくぶんロマンな味わいを曲にあたえている。
わずかなルバートもこの演奏家の個性を示して興味深い。

3位 クラウスp サイモン指揮 ウィーン音楽祭o
クラウスはきわめて個性的だが、もはやクラウス様式と言える自由さで、作品を手中に収めている。
名人芸的だが完成されている。

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モーツァルト ピアノ協奏曲12番
1位 ブレンデルp マリナー指揮 アカデミー室内o 70
ブレンデルはやや硬質なタッチで、このモーツァルトの初期の協奏曲を古典的に、格調高く表現している。
マリナーのリズミカルなバック・アップも素晴らしく、誠実で明るいモーツァルトになっているといえる。

2位 バレムボイムp イギリス室内o 67〜74
バレムボイムの演奏は様式的にも、実に考えぬかれた知性的なアプローチが特色だ。
いささか自然な音楽の流れには欠けるが、ペダルのコントロールと全体のバランスでは、一頭地をぬいた曲者ぶりを発揮している。

3位 ルプーp シーガル指揮 イギリス室内o 74
ルプーのピアノはいささか自閉症的ではあるにせよ、実に美しいタッチでリリカルに、モーツァルトをひき上げている。
まったく毛羽立ったところのない、楚々としたモーツァルトは、それだけでも典雅で魅力的である。

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シューマン 交響曲4番
1位 フルトヴェングラー指揮 ベルリンpo 53
フルトヴェングラーは彼の代表的な傑作。
名人芸的な解釈で一貫しており、即興風でもあるが、あらゆる表情が独特のものである。
しかしこの曲では、それが誇張に走らず、高ぶらず、作品の様式とぴたり一致している。

2位 カラヤン指揮 ベルリンpo 71
カラヤンは1957年の旧盤も名演と言われるが、この71年盤では彼の芸風がいっそう徹底して表された。
それだけに終楽章にはユニークといえるほど個性的な表情も見られるが、幻想の表現よりも明確な交響性を重視している。

3位 クーベリック指揮 バイエルン放送so 78
クーベリックは、この指揮者としては表現の濃淡の強い、ロマンチックな情緒を真正面から打ち出した演奏。
それが大きなスケールをもつのは、ひとえにこの指揮者の円熟といわねばなるまい。

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シューマン 交響曲2番
1位 シノーポリ指揮 ウィーンpo 83
シューマンの妖しい神経の蠢きを根掘り裸にしたシノーポリ。
しかも解剖学の講義みたいにならないのが驚異だ。
官能的、エロティックな演奏。
一度聴きはじめると、途中では離れられなくなる。

2位 クーベリック指揮 バイエルン放送so 79
クーベリックはシューマンの原典を尊重し、どこまでも誠実にアプローチして、さわやかな音楽に仕上げている。
質朴な表現の中にも、ブルックナーに通じる自然なロマンがあり、明るく親しみやすいことではいちばんだ。

3位 カラヤン指揮 ベルリンpo 71
カラヤンは細部にみがきをかけ、シューマンのオーケストレーションを外から支え、きめの細かな美しい演奏をきかせる。
ベルリンフィルのアンサンブルも良く、実にすっきりとしたスマートなプロポーションが魅力的である。

3位 クレンペラー指揮 ニューフィルハーモニアo 66
クレンペラーはゴツゴツとした手ざわりで、テンポもおそく、きわめてロマンチックでスケールの大きなシューマンにしている。
その重厚なひびきはユニークで、ロマン派伝来のドイツそのものといった演奏である。

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モーツァルト 交響曲33番
1位 スウィトナー指揮 ドレスデン国立o 74
スウィトナーのモーツァルトは、どちらかというと劇場風の表現といえる。
湧き立つリズムとかけぬけるような歌は、まさにオペラの序曲の世界である。
オーケストラのアンサンブルも洗練されていて、きき手をワクワクさせる。

2位 ベーム指揮 ベルリンpo 68
ベームはいかにも彼らしく、こうした曲でも一点一画をもゆるがせにしない。
その構成感の確かさは無類のものであり、シンフォニックなスケールも大きい。
享楽的な要素を排した、純粋きわまるモーツァルトの典型だ。

3位 カラヤン指揮 ベルリンpo 65
カラヤンはこういう曲になると、肩の力をぬいて実にリラックスしたいい雰囲気を作る。
全体に表現がエレガントで洒落ていて、ディテールもこの上なく美しい。
後期の大曲などよりは、よほどチャーミングな演奏になっている。

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マーラーの交響曲作品のなかでも、もっともとっつきにくい曲がこの七番だ。
だって、あまりに第一楽章が支離滅裂で、長さ半分くらいでやめといた方がよかったんじゃないかと思えるほどだから。
でも最近の優秀な演奏を聴くと、やっぱりそれなりに納得することが多く、もしかすると第九番以上に未来を向いていた作品じゃないだろうかと考えてみたりもする。「夜曲」とされたふたつの楽章は、スケルツォの幻想味ともども魅力的。
おすすめの演奏はラトル指揮・バーミンガム市SO 91ライブ
バーンスタイン指揮・ニューヨークpo 85ライブなど……。

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モーツァルト コシ・ファン・トゥッテ
1位 ベーム指揮 フィルハーモニアo.cho シュヴァルッコップS 他 62
ベームには、いかにもウィーン的な雰囲気が美しい1955年のウィーン国立歌劇場との録音もあるが、フィルハーモニア管を使ったこの第二回目の録音が圧倒的に素晴らしいのは、ベームの卓越した指揮に加えて、そのキャストの豪華さ、特にシュヴァルッコップとルートヴィヒという二人のヒロインの絶妙な歌唱の魅力が大きかったにちがいない。

2位 ベーム指揮 ウィーンフィル ウィーン国立歌劇場cho ヤノヴッツS 他 74
また、74年のザルツブルク音楽祭で、ベームの誕生80年を祝って録音された三度目の録音は、実況録音らしいオペラティックな臨場感が楽しいききものになっている。

3位 スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場o.cho カサピエトS 他 70
手兵のベルリン国立歌劇を指揮したスウィトナー盤は、この作品のアンサンブル・オペラとしての姿をよく伝えている。

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モーツァルト 魔笛
1位 ベーム指揮 ベルリンフィル RIAS室内cho クラスBs 他 64
歌手陣がそろっいるということながら、このベーム盤よりもすぐれた演奏は少なくないが、このオペラのシングシュピールとしての性格をしっかりと押え、しかもそこにモーツァルトの音楽の多様な世界を明らかにしている点で、この演奏はきわめて充実した手応えをもっている。

2位 スウィトナー指揮 ドレスデン国立歌劇場o アダムBs 他
スウィトナーは、そのベームに比べると少粒だが、歌手陣はよくそろっているし、アンサンブルのよさは特筆に値する。

3位 クレンペラー指揮 フィルハーモニアo.cho フリックBs 他 64
またクレンペラーは、台詞のない演奏だが、三人の侍女にシュヴァルツコップ、ルートヴィヒ、ヘフゲンを配するという録音演奏ではの豪華キャストで、クレンペラーの的確で厳しい表現が独特の強く大きな世界をつくっている。

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