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梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二)
講談社文庫 池波正太郎
ISBN4−06−273136−3
定価 本体 590円+税
池波正太郎さんの作品は鬼平もそうだけど、食べ物の描写が実においしそうなんです。グルメ・鬼平と違って、梅安は大根の煮たの、彦次郎は豆腐ととっても庶民の味方な食べ物ですが、これがまたおいしいときてる。(^u^)
私も梅安をならって大根の薄切りを出汁で煮て、あさりと一緒に炊いて見ました。なかなかイケるんですよ、これが。
さすがにうさぎの肉というのはちょっと無理でしたが。。。。(江戸時代はうさぎ肉がポピュラーな肉料理というのはちょっと意外でもありました)
映画化、DVD化されてる梅安は緒形拳、小林桂樹、渡辺謙などそうそうたる顔ぶれがそろってますが、約1ヶ月ほど前にフジテレビで放送された梅安は岸谷五朗でした。この方はあまり時代劇のイメージがなかったので、興味津々でみました。(そういえば彦次郎役の小日向文世も意外なキャスティングでしたが)
もともとの『梅安蟻地獄』は藤枝梅安シリーズ第二弾として刊行されたもので、初掲載は昭和48年というから今から30年以上も前である。
この作品から登場する剣客・小杉十五郎は、奥山念流の名人、牛堀九万之助の道場で、門人に稽古をつけてやっていた。このへんが池波正太郎の遊び心が出ているな〜というところ。
そう、牛堀九万之助は鬼平こと長谷川平蔵の親友なのです。(^^)気づいてました?
ただし、作中では晩年を迎えてまもなく死亡してます。(『梅安初時雨』―『蟻地獄』のすぐ後の話)
惜しむらくは、作者・池波正太郎が7作目の『梅安冬時雨』が途中で遺作となったことですね。ホントに「続きはどうなるんだろう?」とぐいぐい読める小説です。
”仕掛人”シリーズは悪人をばったばったと成敗してしまう物語ですが、読後感をさわやかです。
平成の世にも「晴らせぬ恨みを晴らしてくれる(あ、これ仕事人だ〜)」仕掛人って存在してないんでしょうかね〜〜
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