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CS第1戦を見終えて

CS第一ステージの第一戦となった昨日のゲームは、日本ハムと巨人が先発したエースの降板後に逆転負けを喫しました。両チームとも、最も頼れるエースを普段よりも早いイニングないしは投球数で降ろしたことが敗因に繫がっていると批判されているようです。
 
ダルビッシュの今季平均投球数は121.3で、この日101球で降板したことを考えると確かに少ないです。10/11の西武戦では130球を投げ完封勝利を飾っています。一方で、今季日本ハムの継投パターンを確立した増井、武田久のリレーは公式戦で完璧に近い仕事振りを残しています。hausさんの独自集計によると、増井はリードないしは同点の場面での失敗(追いつかれるもしくは勝ち越される)は僅かに4回で、ホールド数33から計算すると88%の成功率。武田久の方はセーブ失敗1回、同点の場面で2敗の計3回で、こちらは92%の確率で成功しています。2人合わせても90%の可能性で逃げ切る公算は成り立っていました。
 
結果として増井は無失点に抑え、武田久が同点に追いつかれたわけですが、失ったのは僅かに1点です。その1点も西武の強力打線、しかも3番中島からという好打順を1点で防いだという最低限の仕事は果たしてします。

4番中村を三振に討ち取ってあと一人という場面で5番フェルナンデスに三遊間を破られた打球は、ショートが走者が一塁にいたためセンター寄りにシフトを引いていた理由が大きく、強い打球ではありましたが守備位置によってはここで仕留められる可能性はありました。続く6番浅村の打席では3球目がちょっと高目に浮いてしまいました。しかし、ここは浅村の反応が見事でした。
 
ダルビッシュといえども、この場面をゼロに抑えられる保障はありません。打順の巡り合せ(この要素がかなり大事)も降板した影響は無く、9回はかなりしんどいイニングになることは予め予想されていました。
 
となると、クローザーの武田久で追いつかれたのだからダルビッシュのコメント通り「武田さんで追いつかれたのなら仕方が無い」で済むかというと、延長戦に突入した時のプランが今一つだったことは否定できません。このゲームを是が非でも取りに行くのであれば「最悪でも引分=CSアドバンテージで一勝」の勘定を作り、仮に9回に追いつかれたのがダルビッシュだったとしても、残りイニングを増井、武田久で乗り切るといったプランを残しておくべきだったかなと思います。
もちろん、イニング途中に交代するなどの不測の事態も考えなければならないところですが、2人が2イニング中になげた35球をダルビッシュに付け加えたとしても136球。ホームランを打たれなければ先ず同点が精一杯だったのではないかと思いますので、このゲームで投手6人を継ぎ込んでしまったのは拙かったかなといえますね。
 
それ以前に打線がセーフティリードを奪えなかったのが敗因としては優先順位に来ることは間違いありません。例え統一球だとしても1点リードそのまま逃げ切りという野球は窮屈極まりないです。7回以降無安打、アウト33個のうち外野に飛んだ打球は僅かに4度。あとは全て内野手への打球か三振です。
 
反対に西武打線は中島、フェルナンデスと右方向への徹底したバッティングが結果を出しました。見た目では三遊間を破るとか、一塁線を抜く二塁打なんかがキレイなヒットに見えますが、強打者が右打ちをすると守備位置の関係からヒットゾーンが広がるのでその分成功率が高まるといって良いでしょう。
 

一方の巨人も澤村を5回で降板させましたが、こちらは73球。
101球と73球ではエライ違いです。2イニング余計に投げられます。
ニュースではこの継投と小笠原のエラーが敗因だと鬱陶しいくらい流れますけど、あと前の攻撃のバント失敗も。ここもセーフティリードを奪う作戦なのか、それとも最小失点で逃げ切る戦法なのかどっちつかずの戦い方が非常に気になりました。
 
澤村を降板させた直接の原因は6回表の攻撃で代打を起用したことです。しかし、同点の場面で2アウトからの代打では1点を勝ち越せば良い方。「繫がる」ってことを期待はしても計算に入れてはいけない展開です。しかし、1点リードのまま逃げ切りたいのであれば万全のリレーを組むべきなのですが、高木が出てくること云々はともかく6回から必勝リレーは難しいですよ。

これまで澤村の投げる試合で勝っていたのは、澤村が少なくとも7回まで放ってその後を山口、久保で繋いでいくからこそ勝利に結びつくのであり、ただ単に澤村が先発した試合で最小失点で勝てる保障は実は無いんです。5回1失点の結果なら谷間の投手でも賄えます。
 
だから、6回の攻撃は2アウトなんだから代打を送ったとしても得点にならない可能性を考えて我慢すべきでした。百歩譲ってあの場面ではタイムリーを打つ選手より空いた一塁に歩ける選手を送り、一二塁とチャンスを広げる選択肢を持った方が良かったと思ったんですけどね。いないですね、そういった選手は。みんなバットを振る選手ばかり。
 
6回裏に戻りますが、バレンティンのヒットはBABIPの世界です。MLBの某チームのように余程守備位置のデータ解析が出来ているチームでないとあれ以上は防ぎきれませんが、ゼロに抑えたいのであれば満塁にしておくべきでしたね。
 
まとめると、
5回表バント失敗⇒最小リード。う〜ん。
澤村に代打⇒セーフティリード。2アウトから起用のリスク大。
澤村を降板⇒最小リード。プランが見えてこない。
バレンティンと勝負⇒2点阻止、ただし大量失点の危険。結果BABIP
 
これを言ってしまうとらちが開かなくなってしまいますが、バント要員を2番に置くのは勘弁です。
集中打を作りたいのなら2番は小細工なしで行きましょう。
しかし原監督の「ムンクの叫び顔」は萎えますな〜。
レンジャーズのワシントン監督もそうでしたが、感情を表す指揮官は長いレギュラーシーズンを戦う上ではモチベーションを上げる効果など期待できそうですが、一旦堕ちてしまうとベンチの士気がどうもね。

WBCで優勝して、その年日本一になった頃までは良い監督だなぁと思っていたのですが、勝てないときの気落ちした表情を見ると「あんたが野球してる訳じゃないんだから」と見えるようになりました。
 
落合、ラルーサはその点恐ろしいです。
 
ヤクルトは明らかに捨て身戦法。館山の粘りと村中の好投に救われました。
打線も3点取ったんだから良しとして、でも良く3点取れましたね。
 
 
 

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確かにラルーサは恐ろしい。(゚ω゚ウンウン。
落合さんはどうだか知りませんがww
まぁ・・ホークスもらいおんずに負けないようにシリーズに行かなきゃ・・もうらいおんずだと決めてるしぃ・・あはっ(≧∇≦)ノ♪
ハムは・・厳しいでしょ?まぁ勝負は解んないけど・・。

2011/10/30(日) 午前 11:54 eru

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実は最下位ロッテは日ハムには勝ち越してるんですよね^^;武田久を打ち込んで逆転勝利した試合を何試合も見てきたので、9回は抑えられる感じが全くしませんでしたわ〜^^;
そうそう!原監督の気落ち顔ね(≧m≦)ドラフトのときも酷かったね(;´▽`A``

2011/10/30(日) 午後 1:33 如月静

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ダルビッシュに関してですが、18日に登板回避して昨日まで実戦調整もなし、なおかつ昨日の投球中に右腕に軽い張りを感じたとのことなので大事をとったのではないでしょうか。
故障を隠してるわけではないと思いたいですが…。

まあ昨日も今日も悪いのは打線ですね。
シーズン途中で中田が打てなくなってからは全く働いてません。

2011/10/30(日) 午後 5:32 [ asdsa ]

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ERUさん、ライオンズに決まりましたね。石井の登場にはビックリでした。で、スライダーの出来が良かったのでさらにビックリしました。

ホークスとの対戦ではスペシャルリレーも出来ないし、毎日牧田も出せんしね。ですが、私の辞書にはホークスは勝ち上がれんと書いてあるのでまた次が楽しみです。

2011/10/30(日) 午後 5:33 [ haus ]

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如月さん:私も武田久は打たれる試合の印象が強いんですけどね。クローザーとはそういうものかもしれませんです。

今日も原監督の叫びが聞きたい!

2011/10/30(日) 午後 5:35 [ haus ]

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asdsaさん:まあ、何かあったのかもしれませんね。リードを守っていれば問題の無いゲームでした。

打線はホンと困ったものでしたね。中田とホフパワーのキャラが被ってしまいました。

2011/10/30(日) 午後 5:37 [ haus ]

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澤村の交代は早いと思いましたが、もしその後の投手がしっかり押さえていたら、多少印象が変わっていたかもしれません。

原監督をよい監督と思えないのは、やはりあの試合です。

WBCのアジア予選で、終盤の1アウト1塁でバントをさせた采配。
確か2〜3点負けていた時だとおもいますが…。

2011/10/30(日) 午後 7:16 [ suka30 ]

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suka30さん:遅くなりました。
クライマックスシリーズの継投は思ったより難しそうですね。ヤクルトが残りましたが、ファイナルステージでどんなローテーションになるのやら。

WBCのアジア予選、ありましたね〜。今回の3連戦も両チーム合わせて13回のバント企画を確認しています。

2011/11/1(火) 午後 9:38 [ haus ]

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今年は特に統一球の関係もあるので、どうしてもバントが多くなるでしょうね。

しかし、ヤクルトにはいいピッチャーがいますね〜。
普段はほとんど見る機会がないのですが、押本投手や村中投手はなかなか面白いと思いました。
二人とも高重心で、力のある球を投げ込んでいました。
この先が楽しみなピッチャーです。

2011/11/2(水) 午前 8:35 [ suka30 ]

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ハムの継投もまあ納得はできますけどね。

ファーストステージで3戦の消耗戦やって日シリ進出したチームって殆ど無いですし、そういう点では延長戦自体も回避したかったのかもしれません。日ハムは量より質の少数精鋭ですから尚更でしょうね。

巨人の方は相変わらず意味不明。好投している先発に代打を出すというのは今年のセ・リーグでは大体の場合は禁じ手になるパターンが大半だし沢村の後が本来モップアップが妥当な高木ではね。

今年このパターンで何回も負けを演出してしまったのに学習能力が無いのか、今年優勝出来なかった理由が良くわかる試合でした。

しかしヤクルトも3戦やってしまった以上は内弁慶シリーズの中日対ヤクルトでは既にやる前から土俵際ですね、

西武はどっかの新聞にあった去年の史上最大の下克上から史上最大の恩知らずが成るかどうか。打線が打っても涌井が去年の成瀬並みに投げないと厳しいですかね。

2011/11/2(水) 午後 3:25 [ tak ]

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suka30さん:村中は確かに良い投手ですね。毎試合安定したコントロールを発揮出来るかが今後の鍵になるでしょうね。あと、赤川も良かったなぁ。

今日の試合は見ませんでしたが、先発増渕3回途中降板とは今後の継投がどうなっていくのか。。。

2011/11/3(木) 午前 0:12 [ haus ]

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takさん:>ハムの継投
それもそうですね。常識外れというほどでもない。

セリーグは9月以降中5日体制のチームが多く、中6で回していたのが中日しかいなかったので、このCSでは投手陣の層が大きく影響しそうな気がします。

パは西武の打線頼みですね。

2011/11/3(木) 午前 0:17 [ haus ]


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