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エド・ウェイド新GMの元、果敢に補強を進めてきたヒューストン・アストロズが、ここに来てさらにビッグなトレードを敢行させた模様です。 ボルティモア・オリオールズから2002年のアMVP、現役では最多の1152試合連続出場(2007年6月20日で途切れる)の記録を持つ、ミゲル・テハーダ遊撃手を獲得。反対にアストロズからは、マット・アルバース(SP)、トロイ・パットン(SP)、デニス・サーフェイト(RP)、ルーク・スコット(OF)、マイク・コンスタンゾ(3B)の一挙5人を放出する大型トレードとなりました。 テハーダは2003年オフにFAでオリオールズへ移籍。6年7200万ドルを契約を結んでおり、残り2年の間に年/1300万ドルもの支払が生じてきます。アストロズから移籍する5人については全員が年俸調停権利未取得のため、開幕ロースター入りしても大よそ最低保証額(2008年度は39万ドル)程度で契約が可能と、アストロズ側にとっては大きな投資となりました。 <トレードの損得勘定> は、シーズン終了後にしたいと思います(爆)。しかし、1人のために5人も放出するアストロズもどうかとは思いますが、5人も受け入れるオリオールズもロースターどうやって開けるの?って感じですね。 アストロズファンとしてはジェニングスの件もあって、今回のトレードも失敗に終わったとしたらただじゃ済まされんぞ!という感情にもなりますが、スコットは緩急に目茶弱いしアルバースは素材のまま投げていただけだし、まぁこの2人は放出となってもショックは少ないです。パットンは一応、チームのトップ・プロスペクトでしたが球威で押すタイプではない、それなりに埋められる存在かな?って思っていました。それなりに期待感はあったんですけどね。コンスタンゾはマイナーの選手なのでわかりません(笑)。一番残念だったのはサーフェイト。MILからの貢ぎ人(物ではありません)だったこの人のパワーピッチングはシーズンの一番最後でしたが、見るべきものがありました。ひょっとしたら大化けするかな?って見ていたので。 しかしまぁ、ウェイドGMという人は余程パイプが太いのか、単なる目立ちたがりなのかそれともすぐさま結果を出す環境なのか本当に精力的ですね。 <テハーダの価値> そもそも、6年7200万ドルという大きな契約を持っている人ですが、残り2年で2600万ドルと先日、LADと契約を結んだアンドルー・ジョーンズとほぼ同等の金銭的価値だと思います。それに、2004年当時のレートでいえば最高額に近かったのかもしれませんが、ヴラディミール・ゲレーロ(5年7000万ドル、2004〜2008)然り、このテハーダも今FAだったらそんな額じゃ済まされませんよね? また、FA自ら選択した旧球団に対し、「優勝を狙えるチームとは思えない」などの発言でトレード志願していたテハーダ本人の力量がカビている可能性に不安は隠せませんが、まだ戦力的に十分とはいえないアストロズでもア東地区にいるよりは少なくともPOに出られると思っていそうなのは間違いないところですが、それを自らの手で引き寄せて欲しいですけどね。 テハーダ個人に対する期待は、200本以上の安打(早撃ち傾向があるのでそれくらい打たないとお釣りが戻ってこない)と、80本近い長打(ダブル45、トリプル5、HR30でどうでしょ?)、もちろん100以上の打点も挙げられます(2004年には150というハイレベルな打点王を獲得)。また、昨年DL入りの原因となった死球箇所の影響は少ないものと思われますが、ミッチェルレポート(ステロイド使用者リスト)の公表に 先立ってオリオールズ側が急いで成立させた(かつて、オリオールズの選手だったラファエル・パルメイロが『テハーダからステロイドを購入した』との証言があった)との噂も上がっているようですが、これは静観するしかないですね、決まったことだし。 <アストロズの補強ポイントと懸案事項> オフに入ってからここまでMLB球団の中で最も多くの駒を動かしてきた背景に、新GMのカラーで一掃するというプランが垣間見えます。既に獲得済みの部類ではFA3名(松井カズ夫、ジェフ・ブラム、ダグ・ブロケイル)、トレード4名(テハーダ、マイケル・ ボーン、オスカー・ヴィヤレイヤル、ジェフ・ギアリー)契約延長1名(マーク・ロレッタ)、マイナー契約(ホセ・クルーズJr)、ウェイバー(レジー・アバクロンビー)と派手な動きを見せています。特に内野陣の補強はこれ以上打つ手は要らないところまで来たでしょう。 注目は、総合的な守備面はメジャーでもNo.1と称されるアダム・エヴァレットの処遇。打撃が余りにも見劣りするためオフェンス面では最も懸念されていたポイントにテハーダが すんなり入れば無事、解決!ということになりますが、年々守備範囲が狭くなっているとオリオールズ側が指摘していた通りだとしたら、今度は逆にディフェンス面での大きなネックになる恐れがある。 そこにもう一つのオプションとして、テハーダの3塁起用。ここにもタイ・ウィギントンという予算的にもキャリア的にも中堅処の選手がいますが、来オフはFA資格取得の見込み(エヴァレットも同じく)。それに、シーズン中に移籍した後もそれなりに活躍はしたものの、チームにフィットしたかどうかは何ともいえない微妙な役回りでこれもオフェンス面の穴を作り出す可能性があったポジションです。 とにかく、テハーダにはあの強靭なプレーを是非ともアストロズで復活させて欲しいものです。 これで内野に関してはランス・バークマン(1B)、松井(2B)、ウィギントンorテハーダ(3B)、テハーダorエヴァレット(SS)、ロレッタ、ブラム(UTL)と完璧に揃いました。揃いすぎてロースター落ちの危険すら持つプレーヤーもいる程です。反対に、外野陣とSP陣の層が薄くなってしまいました。 カルロス・リー(LF)、ボーン(CF)、ハンター・ペンス(RF)以外だと、放出候補のクリス・バークとアバクロンビーが残っている状態です。後者は一応、ツールは揃っている選手なので大化けするかもしれませんが、今の内はなんともいえませんね。 ここはFAで獲得の芽もありますが、予算的に不安があるかも(後で調べてみたいですね)。ざっと考えてみると、ゴンゾとかショーン・グリーンもいますが、センターを含めてどこでも守れそうな選手をpickした方が良いように見えるので、シャノン・スチュワート、ロブ・マコウヴィアック、ケニー・ロフトン辺りではどうか? ※、追記 2008アストロズLineupはこんな感じではどうか? 9、ハンター・ペンス 4、松井カズ夫 3、ランス・バークマン 7、カルロス・リー 6、ミゲル・テハーダ 5、タイ・ウィギントン 2、J.R.タウルス 8、マイケル・ボーン 1、投手 当初はボーン1番松井2番の構想だったようですが、ペンスを下位に置くのだけは勘弁して欲しい。ボーン、松井の出塁確立も安心は出来ない。テハーダは3番よりも5番辺りの方が怖い。 SPは年々有望な若手投手を大物と引き換えに放出してしまっています。それも上の方から。今回放出した投手は将来エース格になるポテンシャルは低いと見られていたメンツなのでまだあれ(!)ですが、エースのロイ・オズワルトに続く2番手が埋まっていません。 今の状態だと、ワンディ・ロドリゲス、ブランドン・バッキー、ウッディ・ウィリアムズが一応の実績があるところですが、ワンディは今季初めてフル稼働、バッキーは故障多数、ウッディは年齢的衰えと不安だらけです。また、セプテンバー・コールでメジャー昇格したホアン・グティエレスやフェリペ・パウリーノが5番手に入る可能性が極めて高い 状態。ちょっとというか、かなり厳しいです。Cumback、Jason Hirsh!という感じです(あ〜あ、いっちゃった)。 クローザー問題もまだ解決していません。6〜7回を投げるリリーバーは確保しました。8回もチャド・クォルズで多分行けるでしょう。9回はねぇ、、、いっそのこと8回コールド制度とか採用できませんか(爆)。今回のトレードで放出要員のコマも皆無となったのでもうこれ以上の大物獲得は無理でしょう、多分。よって、ジョー・ネイサンのアストロズ入りは絶望的となりました。 ただ、クローザーはあまり長く働けない職業なので(そうなの?)、Fコルデロに触手を延ばさなかったのは正直、正解だったと思うし(例え、コルデロがレッズで成功したとしても)、金の賭け処はここではないと思っています。理想なのは、ジェレミー・アッカードやケビン・グレッグみたいな資質開花のパターンなんですけど。そういった意味でサーフェイトにはかすかな期待をしてましたが。 <オリオールズの補強ポイント> すみません、これから考えます。
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2007ストーブリーグ
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ストーブリーグ突入後から噂の飛び交っていたミゲル・カブレラの再就職先(!)がやっと決まりました。 お相手はデトロイト・タイガース。なんと、エース(今では張出番付ですが)のD−トレインも一緒に放出。代わりに獲得したのが、タイガースの「若手6人衆」。 最初、知ったときの印象は「あぁ、メジャーは30球団もあるんだっけな」。もちろん、ビックリしましたけど。 ミゲル・カブレラに関しては、ヤンキース、ドジャース、エンジェルス辺りが噂になっていたようですが、損得勘定を考えたらどうしても自軍プロスペクトの可能性について考えてしまう。実際、サンタナ騒動でもヒューズやエルズバリーの将来性における価値がかなりクローズアップされていました。 ただ、損得勘定を抜きで考えるとこうしたダークホース的なチームが触手を延ばすということも充分考えられたのではないかと思います。これまでもニーズとニーズがガッチリ合うトレードってあんまりお目にかからないような気がします。他チームへの牽制とか、ロースターのバランス無視みたいな案件が何度もあったような。 結果、タイガーストッププロスペクトの中でもトップ1・2といわれているキャメロン・メイビンとアンドリュー・ミラーを差し出しすことになりましたが、これを『損』と見なさないでカブレラとD-トレインを獲得したい事情があるのではないかと察しています。 <タイガースは一気にチームをブランド化しようとしているのではないか?> この1〜2年でチームは劇的な変化を成し遂げましたが、昨年優勝を争いあったツインズが上昇するペイロールに押し潰されて行くように、タイガースもその例に漏れずこのままでは自然と予算に喰われて行くのはかなり現実味のある話なのではないか?そう考えると今が旬な訳です。 チームが躍進した翌年、さらに強化しようとする動きはやはり同地区のホワイトソックスがそうであったように、ジム・トーミをトレードで補強。残念ながら結果は芳しくなかったものの、打線のテコ入れには成りました。今季も投手陣の足並みが揃わなかったことはさらに大誤算だったとは思いますが。 タイガースの場合、2006年に突然変異し昨年も打撃陣のパワーアップに成功して今季もいいところまでいったのですが、じゃあ来季はどうなの?というと、依然不安を抱える投手陣の整備に苦労しそうなのと、ポテンシャルを出し切った感のある打線にはこれ以上の上積みは期待できない線が強い。 となると、上昇して行くペイロールと反比例してチーム力が衰える不安は増す一方なのではないかと。 じゃあ、ツインズみたいに財政緊縮の路線で行くのか?と思いきや、多分赤字覚悟でここ何年かの間でタイガースというチームをメジャーでも有数の人気球団に仕立てようとしているかのように思えます。来年だけならまだパッジもいるし、マグリオ、シェフ、ギーエン、グランダーソン、ポランコと野手に関してはほぼオールスター級。なんか、一時期のヤンキースみたいでいいじゃないですか。 現地情報を引っ張ってきた訳ではないので完全なる憶測の部分ではありますが、たった1〜2年の躍進で終わった場合、集客力も同時にあっという間に衰退していくんじゃないかな?せめて、3〜4年は覇権を争うチームにしないとファンの足は直ぐに遠のいてしまう。ローカル局の放映権も今の段階よりもっと高値が付けられるラインまでチームをアピールしていけば、その後安定した収入が見込めるようになる。あくまでビジネス上の話ではありますが、そんな風に推察しています。 <カブレラとD−トレインの安否> カブレラの実力は折り紙つき。リーグが変わろうとその打棒が錆びることはありえない。唯一の不安がウェートオーバーによる体調維持面と素行面(爆)。ただし、まだ調停権利2年目の選手なので今から長期契約を結ぼうと思えば多少は値踏み出来る感じがするし、もう少し見定めようと思うなら最高あと2年待てる。ペイロール的にどうしようもなくなったらFAの時点で放出も選択出来る。 D−トレインの方は随分錆びれてきたイメージを持たれてはいるが、再生する可能性はまだ充分残されていると思う。MLB球団の中でもデトロイトはアメリカン・アフリカンの選手が多い方だし、モチベーションを整えるキッカケは持てるはず。ただし、我慢してもあと1年でFAなので早い見極めが必要になってくる可能性が高いと思いますが。 あとは、ジム・リーランド監督の操縦法に期待することですか。これは多分、大丈夫だと思う。 <ミラーとメイビンの将来性を切り捨てた理由は> これも推測ですが、メイビンがドラフト1位で指名されたのが2005年。この時、グランダーソンはまだメジャーで常時出場するほどの選手ではありませんでした。昨年、芽が出て今季開花したお陰でメイビンを手放すことが出来た。ひょっとして、メイビンの 早過ぎる昇格はグランダーソンとどちらが残す価値があるのか天秤に掛けたことはないですかね?最終的にメイビンが出ることになったので、まだ調停権すら持っていないグランダーソンと長期の格安契約を結ぶ可能性も今回のトレードによって出てきたのではないか。そんな風にも想像できます。 ミラーは、球威では完全にD-トレインより勝っている。ただ、投手はやっぱり使い込んで見ないと解らないですし、今後オールスタークラスの投手にでもならなければ今いるプロスペクト(ヴァージル・ヴァスケス、ヨーマン・バザード、ジョーダン・タタ)で充分埋まると考えているのでしょうか。 <インジの処遇は?> 多分、飼い殺しじゃないですかね(笑)。多分、取引してくれるチームは少ないんじゃないかって。でも、一回契約が失敗したからってあと3年(タイガースが)インジにポジション明け渡す義務もないですからね。大金を溝に捨てたと思えばあまり気を揉む必要もないでしょう、ってインジ信者に刺されるゾ、コラ(爆)。 以上、捨て身の方針に打って出たタイガース視点からの記事でした(笑)。
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今オフのFA事情は不作と呼ばれる年のためか、現時点での決定案件がホンとに少ないですね〜。 さて、ウィンターミーティングです。場所はテネシー州ナッシュビル。大昔ですが、ここへは2度程訪問したことがあります。コンベンション関係ですけど。なので、「カントリー発祥の地」という雰囲気すらあまり味わえなかったことがちょっと心残り。でも、ダウンタウンのメインストリート(名前忘れた)のお店は自分には洗礼され過ぎて、ちょっとインスタントチックに見えたかな?ニュー・オーリンズにはじめて行ったときも同じ印象を持ったけど、やはりこっちも大きなコンベンションセンターがある。何やら、アクセス時間の都合とアメリカ企業のヘッドオフィスが多くあるという大まかな理由で見本市は中央部に集中しているらしいと聞いたことを憶えている。でも、もう一度くらいは行ってみたいですが。機会があれば(笑)。 話がずれましたが、今回はトレードテンコ盛りになる予感が。昨年はフレディ・ガルシアのトレードが一番大きかった案件だったのかな?それに比べ、現在ヒートアップ中のサンタナ騒動や、ミゲル・カブレラの移籍先、ダン・ヘイレンやジョー・ネイサンなどの大物が動くかもしれません。いや、それ以上にアッと驚く商談も生まれるかもしれませんね。 サンタナ様も、カブレラ王子もすっかり「ドル札対応」してくれています(爆)。ESPNのこの写真、個人的に大ウケだったのでそれだけのために今回upしますた♪
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それにしても、今オフのツインズの解体振りは何とも歯切れの良い・・・。 2006年にア・リーグ中地区を制覇し、さらにその年のMVP(ジャスティン・モルノー)、サイ・ヤング賞(ヨハン・サンタナ)、首位打者(ジョー・マウアー)を総ナメしたチームが早くも財政緊縮状態に陥るとは、いやはやメジャー・リーグの恐ろしさとは凄まじいものですね。 まずはFA退団のトリ・ハンター。7年連続ゴールドグラブの華麗な守備と、パワー&スピードを持ち合わせた素晴らしい外野手ですが、出塁面に物足りない部分があるのと、守備以外のツールでは相手を圧倒する程でもないのでツインズ的にはコストパフォーマンス面であまり良い投資とは見られていませんでした。 同じくFA行使組のカルロス・シルバも、売り物の制球力だけでは高額の年俸は支払えないとの予想はされていますので、これも退団は確実。 とまぁ、ここまでは規定路線の内に入りますが、大エースのヨハン・サンタナを巡るトレード話が浮上してきてからというものの、あれやこれやと噂話がいつくも出てきて、クローザーのジョー・ネイサンまでも放出候補とされている話もあり、はたまた先日のレイズとのトレードで将来先発の柱と期待されていたマット・ガーザと正遊撃手のジェイソン・バートレットが一足先にチームを去る形となりました。 上の表は、今季ツインズの主なロースター選手の契約状況(2007〜2010年まで)ですが、来年はともかく2009年以降で高額の年俸は保証されているのは、マウアーたった一人なんですね。しかも、FA行使前2年分の年俸も含んだ契約ですから4年3,300万ドルというのは、FA(予定)後1年分の契約しか保有出来ていない。そう、ツインズの予算では大物FAの召喚どころか自前のスター選手を維持する財力も無い悲しい現実が早くも訪れてしまったという感じです。今後は調停権持ち選手との交渉が増え始め、嫌でもペイロールは膨らむ一方です。FAを待たなくてもサンタナ、ネイサン辺りは放出と引き換えに他球団に在籍しているスターの卵と交換出来れば。ただ、その時期が来季の戦い振りによって見定めるというものではなく、もう来シーズンを諦めてしまったのか?と云われかねない有り様では地元で嘆いているファンもきっと多いことなんでしょうか。 振り返ってみると、2006年のツインズは強過ぎた、というか年俸の何倍もの働きをした選手達の力によって成し遂げた地区優勝だったのだなと今さらながら実感。チーム全体の歯車も実に良く噛み合っていた。 それが今季はまず、自慢のリリーフ陣が崩れ始めたのがキッカケで、春先は調子の良かった打線も沈黙し始めたのが6月以降。さらにオールスター後、2塁手のルイス・カスティーヨをメッツに放出したのがサンタナら主力の逆鱗に触れ、チームはどんどん失速状態に陥ってしまいました。ブーフ・ボンサーやニック・プントら期待通りに仕事が出来なかった選手が多かったのと、フランシスコ・リリアーノの全休もかなり痛かった。 ツインズというと、少し前では、MLBのチーム削減対象に昇った程のチームだったのが、テリー・ライアンGMの手腕によって自前育成面に特化した編成により、小粒ながらも実にまとまったチームに生まれ変わり、少ないペイロールながらも毎年優勝争いに加わる超優秀な球団としてここ何年かは賞賛の的とされてきましたが、なにせ新旧交代のサイクルが早いためなのか、ちょっとでもサジ加減を間違うと途端にバランスを失う危険性を孕んでいた面もあったかと思います。それをここまで維持出来ていたところに評価の根底があった訳なんですが、流石に今回はチーム解体が避けられない様子になってきました。 それにしてもサンタナ放出の件。最初は、「来シーズンの様子見からでも遅くないのでは?」と疑心暗鬼状態だったものの、ヤンキースがあのフィル・ヒューズを出すということになりそうで、ならば致し方ないかと考える趣もありますけど、当初からツインズが希望していたジョーバ・チェンバーレインは多分、無理(SP・RPの両方見込める若手はそうはいない。実力差を抜きにして重宝さを優先に考えるならボストンの盆ダンスあたりと双璧だと思う)だとしても、イアン・ケネディじゃ割りに合わん。ましてや、メルキー・カブレラが軸になったとしたら「お話にならん」と思っていました。よりポテンシャルの高いプロスペトを獲得するのも手ではあると思いますが、マウアーやモルノー(あと2年あるFA行使前の期間で再契約か放出か判断されるであろう)がいる間はまだまだ戦える布陣なのだから、即メジャーで使えるスタッフとの交換でないと今、放出する価値は全く無いと思っていましたが、ヤンキースもやるもんですねぇ。 ヒューズ以外にもメジャー全体で、サンタナと交換する価値のある若手選手を考えて見ましたが、 ☆フランクリン・モラレス+イアン・スチュワート(ロッキーズ) ☆ジャコビー・エルズバリー(レッドソックス) ぐらいしか思い浮かびません。 ということで、この話がまとまればツインズとしては御の字ではないかと。調停権ナシで後2年使える訳だし、2010年に予定されている新球場ではエースとして君臨する可能性も秘めています。出来ればリリアーノの復活を慎重に行い、ゆくゆくは(といっても僅か数年しかないでしょうけど)2枚看板として成り立てばこのトレードは意味のあるものとして考えられるでしょう。 ちなみに、サンタナって一度調停で負けてるんですよね(2003年)。先発、リリーフと掛け持ちでブレイクし掛けた年ですが結果、敗訴して160万の一年契約。その翌年に初のサイ・ヤング獲得でオフには4年3975万ドルの契約(2005〜2008)を結んだようですが、この時点でツインズ側に先見の目があればもう少し長い期間、サンタナを確保できたのではないか?と思えなくもないですが、元は1999年のルール5ドラフトで獲得した投手だったので、球団もここまで化けるとは流石に想像できなかったんでしょうね。 次にネイサンですが、これは個人的にはとても淋しい件となりそうです。クローザーとして君臨し始めた過去4年間で稼いだセーブが実に160。その間に支払った報酬が約11万5000ドル。来季もオプションで600万ドルですから、実に美味しい契約だった訳ですが、来オフFAした場合は最低でもビリー・ワグナー並みの契約(4年4200万ドル)は持って来れるでしょうから、いくら今、メジャーNo.1の実力者といえどもリリーバーにそれだけの大金を次ぎ込めるチームではないことは解っていますが、ねぇ。 クローザーを欲しがっていて、尚且つ若手を出せる可能性のあるチームって? ☆ ブリュワーズ(飽食気味の野手と交換要員に) ☆ アストロズ(手駒無さそう) ☆ オリオールズ(マイナー組織よくわからん) ☆ ブレーブス(ペイロール削減状態じゃあ) ☆ レンジャーズ(チーム強化に繫がるか不明) と、上記のチームよりも現クローザーを格下げにしてでも取りに来るところに脈がありそうな気もしますが、話がまとまらずにシーズン開幕後になる可能性もありますね。 最後に、予想した放出が全てまとまった場合での来季ツインズのチーム構成は C : ジョー・マウアー 1B: ジャスティン・モルノー 2B: アレックス・カシーヤ 3B: ニック・プント(ブライアン・ブッシャー) SS: ブレンダン・ハリス(新加入) LF: ジェイソン・タイナー(ギャレット・ジョーンズ) CF: デルモン・ヤング(新加入) RF: マイケル・カダイヤー DH: ジェイソン・クベル SP: フィル・ヒューズ(新加入) SP: スコット・ベイカー SP: ブーフ・ボンサー SP: ケビン・スロウィー SP: フリオ・デポウラ もしくはニック・ブラックバーン RP: パット・ネシェク RP: マット・ゲリアー RP: デニース・レイエス RP: ホアン・リンコン RP: ジェシー・クレイン RP: グレン・パーキンス CL: ??? Cはマウアーが健康なら万全。万一の際もレドモンドが控えるなら問題なし。内野は2Bと3Bに致命的欠陥を呼びそう。ハリスはメジャー5年目で早くも5球団目(爆)。外野はホームランのまったく出ないタイナーを起用するリスクが増大中。デルモン・ヤングはセンター?ライト?カダイヤーは3B復帰?など結論はまだ出ない。DHを予定のクベルは若いのに守備面で計算し難いのがマイナス。 投手陣はリリアーノが来年も全休の可能性があり、前途多難。ヒューズが先発の柱だと流石にキツイ。かといって荒れ球ボンサー、球威に乏しいベイカーとスロウィーでは牽引役としては役不足の感あり。 リリーフはネシェク、ゲリアーといった好調組に比重が重く圧し掛かる。リンコンとクレインの不調・故障組は再生するか定かではない。ネイサン放出ならクローザー不在のままシーズン突入? ま、ストーブリーグはまだ始まったばかりですから予想も何もありませんが、ね。 それにしても(最初から振り出し?)、昨年のカージナルスといい、2005年のホワイトソックス、アストロズなど、一度頂点を極めるとチームがその後崩壊するといったパターンがここ何年か続いていますが、それだけ高年俸の選手を維持出切るチームが限られていることを意味しており、それがヤンキースとレッドソックスなのはいうまでもないのですが、他チームを応援するならいっそのこと複数チームのファンを名乗らないとオフの寂しさは募る一方かもしれません、ね。
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シカゴ・カブスからFAとなっていた、ケリー・ウッドが昨年に引き続き契約延長を行い、残留したとのこと。金額は1年450万ドル+インセンティヴ最大350万。 2年前が1,200万ドル(3年契約)で、昨年はオプションをバイアウトされ、たったの120万ドル。それに比べれば今回の契約はかなりステップアップしたということでしょうか。 しかし、今季もウッドは要所で登板する機会無くシーズンを終えました。 初登板が8月の5日。リグレーでのメッツ戦。先発のジェイソン・マーキーが炎上したゲームでの3番手として1イニングを投げたものでした。その後も競ったゲームでの起用は無く、当ブログでのオリジナルアワード「モップ@アップ大賞」にも番外編で登場していました。 復帰後の登板を何回か見ましたけど(当然、モップ@アップ)、写真の通りスマートな体型は維持したままで、割とスムーズなフォームで放っていたと記憶しています。無精髭はなんだか「苦労してきました」みたいな印象を醸し出していますが(笑)。ただし、威圧感が若干足りなかったかな?と思いましたが、とりあえずウッドが投げたというだけで場内も盛り上がり、そしてテレビで観ていた自分も胸躍らせてました。何せ、あの「ケリー・ウッド」ですから。 ウッドのデビューは1998年。あの、マグワイヤvsソーサのHRレース。ヤンキース3連覇の初年度など話題の多かったMLBの中にあっても、相当なインパクトを持ったデビューを飾ったものでした。当時のメジャーリーグを観る日本のファンも現地で活躍する選手がまだ少なかった(今でも少ない内に入ると思いますけど)ため、身びいきなく選手を応援していたし、野茂投手らの登板試合以外は結構親切に放送してくれたテレビ局もあったかと思います。 それに、当時MLBの投手で最高峰だったグレッグ・マダックスやロジャー・クレメンスに告ぐ未来のスーパースター候補として、ウッドがかなりの脚光を浴びていたことは疑いようの無い事実だったのではないでしょうか。それもそのはず、デビューの年に早くもメジャー記録の「1試合20奪三振」を撃ち立てた人なのですから。 1998年5月6日。対戦相手は前年の地区覇者であるヒューストン・アストロズ。つい、2週間前の登板では12球連続ボールを出し、マイク・ピアッツァ(当時ドジャース)に満塁ホームランを打たれたというルーキーが、初回から5連続三振という快調な立ち上がりを見せ、5、7回も3者連続三振。投球数122の完投でロジャー・クレメンス(過去2回)に並ぶ歴史的快挙は達成されました。ちなみにこのゲームでのアストロズの4番はジャック・ハウエル(元ヤクルト、巨人。うっそ〜?)でした。 デビュー間もないルーキーがこんな大記録を達成するのも凄かったですけど、何よりも圧倒的な球威とイニング数を大きく上回る奪三振率(12.58)。ペドロ・マルティネスもまだ、レッドソックスに移籍したばかりで、ランディ・ジョンソンもマリナーズを出て行ったばかりとあって、知名度的にはまだピークではなかったこの時期、ウッドの剛球&魔球スライダーは先に大投手への切符を手にしたかのように見えたかもしれません。自分も、数少ない機会しか見ることは出来ませんでしたが、ルーキー時代の映像が若干残っており、それを見る度に記憶が鮮明に蘇ってきます。 なので、同じ想いを持った野球ファンは意外と多かなと思ったりしますが、どうでしょうか? デビュー時のウッドを見ていない人、2003年までの全盛期を知らない新しいファンの人はイメージが沸かないかもしれませんが、同じく若くしてスライダーの使い手だった伊藤智仁投手(ヤクルト)を思い出して見ると良いかもしれませんが、そうしたらもっと古くなるか(爆)。 ところで、来季のウッドはどんな使われ方をするのか?俄然興味が出てきましたね。ピネラはあまり買っていないのか?というくらい、今季の起用に関しては消極的でしたが、その頃のカブス救援陣はボブ・ハウリーがようやく復調し、クローザーと兼任で投げていましたし、カルロス・マーモルが昨年よりもスケールアップし7〜8回のセットアップを完全に任されていた時期だったので、ウッドの出番は最初から少なかったのかもしれませんね。 ですが、来季のインセンティブはどうやらGame Final(交代完了)時でのポイントを対象にしたものであるそうで、これなら出来高を意識した起用法になる可能性はかなり高いんじゃないかと思い、期待します。クローザーのライアン・デンプスターはどうやら先発に回りそうですし(うっそ〜、笑)、となるとマーモルあたりとクローザー競争を行うかもしれないとくれば、開幕前からウッドの動向を追うマスコミも再び増えそうですね。金額的にもセットアップのものじゃない気がするし、かといって1年だけの契約ですから、これが(大型契約を再び勝ち取る)最後のチャンスといっても良いかな? 来季の6月には31歳になる元剛球王の復活に賭けましょう!
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