2009MLB

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ツインズがもし、今日のゲームで敗戦するとこれが最後の舞台となってしまうメトロ・ドーム。
観衆は過去最多の54.088人という発表。収容46.000人に対して画像を見る限りだと、そこまで収容されているか疑問もなくは無いが、とにかくつい最近までは主催される見通しのなかったゲームに超満員の観衆が押し寄せた。

ここまでのツインズは大健闘だったものの、チームの状態はボロボロといっても良い状態で、FAで獲得した強打の三塁手ジョー・クリーディや、前半戦は先発の柱として10勝を挙げたケビン・スローウィ、そして何よりもこのチーム最大の得点減であったジャスティ・モルノーまで欠けてしまい、今のラインアップを見るとまるで原型を留めていない。そのモルノーら怪我人もベンチで待機している様子をカメラが捉える。また、ヨハン・サンタナが去ったときから新しいエースとして誰もが復活を望んでいたフランシスコ・リリアーノはリーグワーストにも等しい成績で、現在は敗戦処理の役割しか与えられていない。

そんなツインズが163試合目でとうとうあと一歩のところまで辿り着いた。相手はもちろんタイガース。
9月以降これで3度目の対戦だ。泣いても笑ってもこれが最後の決戦。

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先発は予定通り、タイガースが"ビッグ”ポルセロでツインズは”レッドホット”ベイカー。共に制球力が自慢で、序盤からゲームが崩れることは想像し難いがツインズにはジョー・ネイサンという切り札が最後に待ち構えている。打線は下位に難点を抱えるが長打力の優勢なタイガースにやや分がある。



イメージ 3ゲームは3回に早くも均衡が破れる。タイガースの攻撃、1死後にグランダーソンが四球で出塁。プラシド・ポランコの内野ゴロの間に二進。ここで二塁のプントが間に合わないセカンドに送球するなど、ゲームの緊張感を漂わせてきた。そして迎えるは3番マグリオ・フグ田。インコースに配球の多いベイカーの4シームを右方向へ運ぶRBIシングルで先制。これは対処し切れないバッティングで打ったマグリオを褒めるしかない。しかし、続く4番ミゲル・カブレラが0-2と追い込まれながらも甘く入ったスライダーを振りぬきセンター後方へ突き刺さるモンスター弾。タイガースが3点をリードした形となったが、ベイカーにとっては悔やまれるイニングといえた。

一方でタイガース先発のポルセロは2シームがグイグイと決まる。シュートにも見えるし、いうなればハード・シンカー。彼はこの球種を一年間投げ続け、20歳のルーキーということもありイニング制限を受けながらここまで14勝を挙げている。モーションは正統派オーバーハンド、緩急は使わずただひたすらに低目へ投げ込む。時折インコースに食い込んでくるボールを右打者が捉え切れない。3回裏に自らの牽制悪送球で1点を失った以外は彼の独壇場といっても差し支えない進行状況だった。
今日初めてポルセロのピッチングをじっくりと見たが、コンスタントに94MHPを出しドリルのように食い込んでくる2シームに緩急のつくボールを加えたら末恐ろしいピッチャーになるような予感がした。


対するベイカーも尻上がりに調子を取り戻し、ややタイガース打線が早撃ちに掛かったこともあったがコーナーをシビアに突く投球で追加点を許さなかった。

イメージ 4そして次にゲームが動いたのは、意外にもマウアーが討ち取られた直後だった。6回タイガースの攻撃はカブレラからという好打順をベイカーが5球で仕留めたその裏の攻撃、同じくツインズも2番”お天気”カブレラからという好打順をポルセロが捻じ伏せる。マウアーに至っては高目の吊り球にバットが出掛かり三振と、これで今日8個目の三振を奪った。2死で迎えるはクーベル。2球目、得意の2シームではなく4シームが真ん中へ。あっという間の出来事だった。メトロドームのかなり高いアッパーデッキに突き刺さるソロアーチ。続くカダイヤーに四球を出すと、タイガースはポルセロをマウンドから降ろしザック・マイナーへチェンジ。そのマイナーがデルモン・ヤングに初球をセンター前に運ばれ、続く代打のブレンダン・ハリスに死球を与えてしまいなんと2球で満塁(二死)のピンチを作ってしまう。しかし、ここで畳み掛けられないのがツインズ下位打線の弱さ。マット・トルバートの打球は力無くセンターのカーティス・グランダーソンのグラブに収まった。

そしてゲームはここから死闘と呼ぶに相応しい展開へと進んでいく。

7回表、先頭のブランドン・インジが四球で出塁するとベイカーの方も降板。ツインズとしては一点も許さないディフェンスに切り変わっていく。スウィッチしたのはジョン・ラウチ。初球ボールでギコちない状態だったのを打者ジェラルド・レイアードが助けてしまった。3球目をバントしたがこれが小飛球となりマイケル・カダイヤーが捕球。タイガースも下位打線に弱点を抱えている。二死を取って今度は左のグランダーソンが打席に入ったところでツインズも左のホセ・ミハレスが登場。一人一殺の場面だったが、初球スライダーの切れが悪い。追い込んだ後最後のボールは4シームで、これを痛打され1・3塁のピンチを作ってしまった。そして続くは曲者ポランコ。滅多に三振しないので3塁走者を置いた場面では最悪な展開。

仕方無しにセットアップのガリアーへ繋ぐ。しかし、ポランコは遊ゴロに討ち取られツインズは難を切り抜ける。

イメージ 57回裏ツインズの攻撃は9番ニック・プントから。一人出ればマウアーに回る。場合によってはマウアー最後に打席になるかも。そうした不安を抱えながらさして期待もしなかったプントが粘って、粘って、本当に粘っての9球目インローに入ってきたボールを捉え、ボールはレフト前に転がっていく。しかし、続くデナード・スパンが緩いスライダーにまったく合わず空振り三振。さぁ、そしてお天気オジさんだ。前の逆転劇ではラッキーなダブルを放ち突破口を開いたが、普通ならここは進塁打でも出れば御の字。それが御の字どころか歓喜の渦を呼ぶ一打が出るとは。初球、スパンが手も足も出なかった緩いスライダーが真ん中に入ってきた。これはタイミングの取り方を見ても明らかに狙い撃ち。マウアーに打順が回る前にひっくり返してしまった。これは凄い。

タイガースとしては、リードした展開で2イニングリリーフも万遍なくこなすマイナーは重宝される存在だった。ただし、確実に1死を取れるような中盤の継投策はややコマに信頼感が無く、先の直接対決でもエースのヴァーランダーの後を継ぐ投手がおらず逆転を許している。特にポルセロの投球がかなり打ち辛い部類に属していた今日のゲーム展開からして、比較的マイナーのボール軌道は追い易い。案の定、マウアーがライト線に痛烈なライナーを放ち、ツインズに再度チャンスが訪れる。そこからはタイガースも必死の継投で、左の倪福徳とエースセットアップのブランドン・ライオンへのリレーでこのピンチを摘む。

イメージ 68回表、1点をリードしたツインズのディフェンスに動きが。守備固めとしてリーグでも一、二を争う守備範囲の広いカルロス・ゴメスをセンターに。センターのスパンはライトへ。そしてライトのクーベルは早くもベンチに退くことになったが、正直1点差でこれはどうか?と思った。残り2イニングでいつでもネイサン投入が想定出来るが、もし同点とされた場合マウアー、クーべルの中核ラインが分断されると追加点を挙げるにもリスクが大きすぎやしないかと。
それを考えた矢先に先頭のマグリオがレフトに同点の一撃。真ん中高目の棒球といっても良く、完全な失投。Mカブレラは何とか討ち取ったか、カルロス・ギーエンとライアン・レイバーンに対して連続四球。レイバーンは現在チーム一の当たり屋といっても良く、この日も既に2安打していた。

ここで早くもネイサン登場。言わずと知れた最強クローザーの一人で、特に9月以降は12セーブとチームをここまでの舞台に引き上げたのはマウアーとこのネイサンの働きが如何に大きいかを証明していた。そして、タイガース戦では30セーブ機会全て成功させている実績も持つ。しかし、マウンドに上がったネイサンは緊張気味で幾度となく武者震いの仕草が気になる。最初に迎えるはインジ。ストライクが入らない。しかし、2-0からの3球目、アウトコースいっぱいに突いた4シームをインジが打ち上げてしまう。二死。打者はレイアード。打率は低いがパンチ力はある。4球目インコースを厳しく突いてカウントを稼いだ次のボール、最高のスライダーがピンポイントに外側ベースを霞める。流石の火消しだった。

しかしネイサンは9回に自らピンチを作ってしまう。先頭のラモン・サンティアゴが意表を突くセーフティバントを一二塁間に転がすと、捕球したカダイヤーがダイビングでタッチに掛かるも僅かに及ばず。代走にエヴァさんこと、アダム・エヴァレット。そして次のグランダーソンへは勝負を焦ったのか、彼の得意な高目にボールが入り打球はライナーでライト線に運ばれてしまい、無視一三塁となってしまった。打順はポランコ、マグリオ、Mカブレラと続き敬遠で塁を埋めることも不可能な状態。まさに絶体絶命の大ピンチ。

イメージ 7この状況でツインズ守備陣はやや中間守備の体型。裏の攻撃ではないので、一点が即負けに繫がるわけではないが致命傷なことには変わりない。三塁は代走のエヴァさんからして余程正面を突いたコーナーの内野ゴロでないと本塁封殺は不可能。失点を防ぐ手段は三振、ポップフライのいずれか。失点確率は何%かと考えると絶望感に陥ってしまう。そしてポランコとの勝負。カウントを悪くしたくは無いが甘いコースには投げられない。そんな中、3球目にまたもやインコースの厳しいボールで追い込み、2-2の平行カウントから投じた6球目はインコース外から中に入ってくるスライダー。ツインズ側にやや甘い判定だったかもしれないが、アンパイヤが反応してしまったともいえるジャッジでまさかの三振。最初の難関を切り抜ける。
続いてはマグリオ。この日は2本の快打を放っている厄介な相手。2球目を真芯で捉える。ボールは三遊間でこれをお天気カブレラがキャッチ!一塁へ送球、アウト!!なんと無死一三塁を無失点で切り抜け、ネイサンのガッツポーズはいつもより多く、そして大袈裟に拳を突き上げた。ただ、ここでの一塁の判定もタイガースにとってかなりしょっぱいものだった。これがセーフなら二死でもMカブレラに回っていたのだから、デトロイトのファンは憤慨していたかもしれない。

そしてツインズが得点を挙げればゲームセットの9回裏。マウンド上は7回二死から続投中のライオン。先頭のプント、10球粘って四球。まさにピラニア打線。スパンがキッチリと送る。そしてタイガースもクローザーのフェルナンド・ロドニーをマウンドに送り出した。ここで迎えるは一時逆転弾のお天気カブレラ。初球を思い切り叩き、痛烈な打球は三遊塁のゴロ。インジ横っ飛び!そしてバカ肩披露!GG級のプレーが飛び出して走者は釘付け。

ここで登場、真打ちジョー・マウアー!

といいたいところだったが、塁が空いていたので当然敬遠。そして例の交代機が響いてくる。本来であればクーベルが打席に立つところ、守備固めのゴメスに交わっていたためこの勝負はさほどプレッシャーが掛からずゴメスは2球目を打ちショートゴロ封殺でスリーアウト。ゲームは延長戦に突入することになった。

明日のALDC開幕戦まで24時間を切ってしまった・・・・
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何日か前に「優勝争いはAL中地区だけ」と書いてしまいましたが、その後アトランタ・ブレーブスが猛烈な勢いでNLワイルドカードの先頭を走るコロラド・ロッキーズを追走し、今日の時点でゲーム差2.0まで詰め寄る事態となりました。いやいや、素晴らしいですね〜。それでも写真でみるATLナインの落ち着きようはどうでしょう。いくつかphotoを捲ってみたのですが、どれも子供のようにはしゃいだものはありませんでした。クールというか、やっぱりクールです。

アトランタはASブレイク後の先発QS率が46/68ということでその確率は67.7%。登板した投手全てがエースの投球と断言して良い内容です。しかし、貯金10のラインに届いたのは146試合目のメッツ戦とかなり遅かったのですが、それから一気に貯金を16にまで伸ばしてきました。

両チーム共残りはあと6試合。コロラドはホームでミルウォーキー、ビジターでLAドジャと対戦します。一方のアトランタは全てホームでフロリダ、ワシントンDCと戦います。

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これが双方の優勝ライン。星勘定的にはまだまだコロラド優勢で、残り6試合で3勝もするとアトランタは1つしか負けられなくなります(それで1ゲームプレーオフに持ち込めます)。ところがアトランタの先発陣は見れば見るほど豪華な陣容で、さらにはホーム主催ゲームというのも手伝って現在の連勝7を13にまで持ってくる可能性も否定できません。

マッチアップは暫定的なもので、COLvsMILについては組み易しと思われがちですが、明日対戦するクリス・ナーバソンは前回の登板で10個の三振を奪うなど快投を演じたばかりです。さらに3戦目は左腕のパーラと、左打者の多いCOL打線にとっては厄介な相手になるかもしれません。次のLADについては、ドジャがどの時点で地区優勝を決めるかで左右される可能性がありますね。正規ローテ通り真っ向から対決するのか?それとも調整登板でお茶を濁すのか?直前までまだまだわかりません。

ATLが対戦するFLAもCOLがあと1勝上積みするまで、確率的にはPシーズン出場の芽は残っています。そこで出てくるJJことジョシュ・ジョンソンとリッキー・ノラスコ2等兵(自爆)は相当手強い相手です。ティム・ハドソン&ハビア・ヴァスケスを持ってしても互角の戦いと見るべきでしょう。その後のWASとの対戦では有利にも見えますが、ライアン・ジマーマンとアダム・ダンを擁するナッツの打線を完璧に封じ込めることはタフな仕事でもありますし、2戦目に登板予定のロス・ディトワイラーは本日1失点で見事メジャー初勝利を挙げています。

これはかなり見逃せない戦いになってきました。

続いてAL中地区の星勘定も作って見ました。

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こちらは本日より最後の直接対決が予定されていましたが、雨で順延。明日からのダブルヘッダーという強行日程になりました。前回の直接対決ではミネソタが勝ち越しましたが、両チームともローテに加わって日の浅い投手達が並んでいますので、きっと終盤までもつれるゲーム展開になるのではないでしょうか。終盤ではジョー・ネイサンのいるミネソタが優勢に見えますが、打線はどっこいどっこいという感じで、現在調子の落ちているジェイソン・クベル、デルモン・ヤング(MIN)、カーティス・グランダーソン、オーブリー・ハフ(DET)らのバットが眠ったままか、それとも息を吹き返すのか両チームのオフェンスに注目していきたいと思います。

その後はそれぞれ同地区のCHW、KCRとの対戦。ここでサイ・ヤング賞を狙うザック・グレインキが登板するゲームでは苦戦が予想されているツインズですが、ここまで来たら何が起こるかわかりませんので、最後まで競った争いが期待出来るでしょう。尚、私と致しましてはツインズ即席応援団の下っ端を務めさせていただく予定です(笑)。それとツインズ情報につきましては、


が絶対オススメですよ!
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カンザスシティ・ロイヤルズのザック・グレインキ投手がここに来て再び調子を上げ、開幕6連勝した頃の勢いを取り戻しています。正確に言えば激しい落ち込みなど無かったのですが、如何せん勝利数が増えない状況でしたので随分と地味に追いやられてしまっていたのかも。

先日のレッドソックス戦でも無失点のアウティングを披露し、これで年間の防御率は2.08に。2005年のロジャー・クレメンス以来の1点台も見えてきましたが、グレインキの活躍でもう一つ特徴のある点は防御率2点台、WHIP1.10以下、15勝以上、220投球回以上、奪三振率9点台、与四球率1点台というオールラウンドに成績がまとまっていることです。

これらを全て達成した投手は遡っても1965年のサンディ・コーファックス、1971年のトム・シーバー、1998年のケビン・ブラウン、2001年のカート・シリング、2004年のランディ・ジョンソン、2005&2006のヨハン・サンタナと6人の投手で7回記録したのみです。100年以上の歴史を誇るMLBでも。

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上のカテゴリはどれか一つでもクリアすることさえ容易ではありませんが、この中で2つか3つのカテを得意とした投手なら何人もいます。しかし、全てをクリアするためには「三振を取りながら四球を出さない」「イニングを消化しながら走者を許さない」「チームを勝利に導くまで投げ切る」とあらゆる要素を兼ね備えた投手でないと足元に近付くことすら許されません。あのペドロ・マルティネスの全盛期でも成しえることの出来なかったハイクォリティな成績です。220IPというのが若干現代的なテイストかもしれませんが、過去の大投手達はK/9で足踏みし、今の好投手はイニングに難を示すといった点がありますので、それなりのレベルを表すには好都合な基準ではないかと思っております。

もちろん、グレインキのシーズンはまだ終わっておりませんし、投球回はあと3.2IP足りない状況です。でも、イニングは次の登板でクリアすることは確実ですし、心配なのはB/9ですがこれは投手のキャラクラ資質に近い部門なので、相当荒れなければ達成の見込みは強しと思って良いでしょう。この5部門の中でどれか足りずに落選(!)してしまった投手は数多くいますが、その中で勝利数という危なげな指標だけクリア出来ず涙を呑んだ2004年のベン・シーツだけちょっと入れてみました。

こうして見ると気が付くのが、1998年のブラウン以降で達成した6人(グレインキ含む)の内、20勝に到達したのが2001年のシリング唯一人というのがどうも気になります。同じ時代に20勝をマークした投手は数多くいますが、それも段々と縮小化していっており、今季はどうやら2006年に続いて20勝投手不在のイヤーになることが確実視されています。

ですが今になってこうした事態を騒ぐのでは時代錯誤もいいところであり、MLBのシステムが厳密に100球交代の姿勢を敷き始めた時点からこうなることは目に見えていたのです。

現在のMLBで20勝に到達するためには上のようなハイレベルなスタッツを残すと共に、味方打線の援護とブルペンの締まり具合がとても重要になってくるのは承知のこと、場合によっては個人の技量を大きく上回るサポートで20勝を獲得したといった例も少なくありません。

もっとも、昔はそれほど苦労をしなくてもバーゲンセールのように20勝到達者が毎年のように出ていました。単純に労働量が多かったからです。リリーフで上乗せした20勝投手も中にはいました。何故なら20勝こそが投手の勲章だったのだから当然といえば当然ですが、現代の投手達はもっと精密にスタッツを見てあげないと活躍の頻度がわからないままですので、こうした形で色んなものをくっつけて皓々と語っている次第です。

では、現在20勝が可能な最低ラインとは一体どの程度を指すのか?過去の例と比較してみましょう。

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上の表は2004年以降に20勝を記録した投手達とグレインキとの比較です。イニングで見ると、ベケットとムースが200IPちょっとの投球回でクリアしましたが、その他は皆220IP以上は放っている形となっています。次に防御率ですが、2005年にロジャー・クレメンスが1.87という高水準な数値を記録したのに対し勝利数は13といったような、相関性があるようで無いようなケースが発生しています。日本でもそうですが、意外と防御率はイニング数の少ない方が得てして良くなるといった一種のラインが存在しています。その点でもグレインキはリーグトップクラスの投球回ですので、まやかし度は一切ありません。WHIPも同じように直接勝敗に関わるような面はありませんが、かといってこの中で最も数値の悪いオズワルトでさえ1.24ですから、最低限の出塁は許さない投球が必要になります。

今度はIP/G、平均投球回数になります。ここは相関性が濃いだろうと思っていましたが、ムースの5.89というのは特例として最高で昨年のハラディが記録した7.45。完投は9を数えましたので、2桁の敗戦を記録しても20勝到達というのが合点がいきます。この中でもグレインキは5番目で決して引けを取っていません。その隣りがRS、すなわちラン・サポート(援護点)。ここに来て決定的な違いが表れました。グレインキ以外は全員最低5点以上(9イニング換算)のサポートを授かっていました。6点以上となると大量得点のゲームを含めたとしても2点台の防御率なら相当なウィニングパーセンテージを獲得出来るだろうとは思いますが、これも本人の勝率に直結しているかというと、そうでもない。いえることは『勝利のチャンスがより多く訪れる』と留めておきます。

最後の2点、QS率とD.S率(当ブログお手製)です。過去に出した68%の確率で(チームが)勝利するという統計を弾き出しましたけど、ベケットは30先発/20QSのつり銭なし20勝をマーク出来たのはラッキーなことで、これも記録イコール勝利投手という筋書きにはなりません。ドミネイトにしても同じく、6IPという基準よりも出来るだけ勝敗に関与するイニングまで続投するパターンが勝利投手となるには最も手っ取り早い方法かなって思います。

こうして見ながら20勝投手の権利を得られる水準というのは、防御率とWHIPオズワルトのライン、IP/Gはベケットのライン、QS%・DS%はそれぞれ2/3、3/10以上が欲しいところです。R.Sについてはチームを選べませんし、とにかく7回まで放って勝利投手の権利を得ることが出来ればその後の継投も随分と楽になりますからね。今季のKCについては8回まで投げないと不安な点もあります。こうした基準を超える投手が毎年6〜7人は出てこないとコンスタントに20勝輩出という訳にもいかなくなってきます。特にイニングの問題が大きいのですが、今季のジャスティン・ヴァーランダーのように120球を目標に置いている投手が増えてくれば良い傾向になると思うのですけどね。


では、今季のグレインキは過去の20勝投手達と本当に肩を並べるものかどうか、お馴染みのCYPで表してみましょう(待ってました!という声が聞きたい、笑)。


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いきなり結論から。ハッキリいってグレインキの水準は相当高いです。恐らく、残り2試合ほど登板があるでしょうから今のポイントから2〜3の上積みも可能です。ので、58ポイントとなるとこの中では5番目に位置します。あと、勝敗無関係QSというのが7個もありましたので、それがWinに加算されていたとすればトップのカーペンター(2005)の域にも近付いていたというのは間違いないです。

因みに今回の集計時で発見したのが、2005年のカーペンターが22回機会連続QSという記録。2004年のサンタナ様も21機会連続で、こちらはさらに12回連続でのドミネイト、5試合連続の鬼Pという素晴らしい過去に巡り合ってきました。こんな投手(の状態を)、一度でいいからファンタジーで囲ってみたいネ♪
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ヒューストン・アストロズのセシル・クーパー監督がシーズン終了を待たずして解雇されました。これでアストロズは3代続けて監督がシーズン途中解任ということになってしまいました。

これまでの解任劇は2004年ジミー・ウィリアムズの代役だったフィル・ガーナーが翌年から正式な監督に。そのガーナーが2007年に解雇された後に代役として指揮を取ったのがクーパーでしたので、今回代行指揮を取るデイヴ・クラーク元3塁ベースコーチにも次期監督としてのテストのようなものだと、ゼネラル・マネージャーのエド"やりたい放題"ウェイドは語っています。

クーパーはここ最近になって指揮を取る意欲が見られず、ランス・バークマンやロイ・オズワルトといった主力選手との関係も悪化。成るべくしてなった解雇ともいえそうですが、何度も同じ徹を踏んでしまってはファンの苛立ちは募る一方です。


正直な話、私はメジャーリーグの監督にはどんな資質が必要なのかよくわかりません。選手の獲得はGMが担っており、球団によっては起用方法なども指摘するチームがあるくらいです。また、ゲームメイクにしても送りバントやエンドランなどのサインプレーはあまり多用しませんので、あるとすれば.薀ぅ鵐▲奪廚侶萃雖投手交代の判断B綢乃用の判断くらいでしょうか。もちろん、マネージャーとして必要な人望が必要だろうというのは理解できますけどね。

その上の作業にしても、今季のアストロズは先発オーダーの決定に頭を悩ます必要は全くないほど選択肢の無いものでした。何しろ、レギュラークラスを脅かす控えはおろかマイナー傘下の組織でも将来のポジションが約束されたような選手、例えばマット・ウィーターズやデビッド・プライスのような大物プロスペクトは存在していません。開幕前では捕手に人材難を抱えていましたが、WBCで活躍したパッジ・ロドリゲスを補強した時点で正捕手は確定。

ローテーションも激しい競争環境は無く、オズワルトとワンディ・ロドリゲスの両輪はともかく3、4番手のマイク・ハンプトンとブライアン・モーラーも無難な結果を残していましたので、せいぜい5番手の選定が必要な判断くらいでした。その5番手には明らかに峠を過ぎていてイニングの捌けないラス・オティースをASブレイク過ぎまで引っ張るほどの人材難。8月に入ってようやくルーキーのバド・ノリスが台頭してきましたが、今度はハンプトンが肘の故障でシーズンアウト。ここで困ったのが、起用に値する投手のコマが切れてしまったこと。今シーズン先発で起用したのはここまで9人。その中に現在試されているフェリーペ・パウリーノとヨーマン・バザードがいるのですが、パウリーノは最速97MHPの速球を武器に時折快投を見せるのですが、フォームのブレは大きく2年前にデビューした頃から成長した跡があまり見られません。バザードに至っては雑な制球力しか持ち合わせておらず、打ち頃のコースでしかストライクが取れない有り様。この分だと来季はメジャーのロースターに残れる見込みは無いでしょう。

ブルペンはもっと悲惨かも。次々と故障者が続出し、フルシーズン持ったのはラトロイ・ホーキンスとティム・バーダックの2名だけで、新戦力として手応えがあったのはアルベルト・アリアスのみ。そのアリアスも42試合45.2IPでDL入りとなってしまい、その後はちょっと考えたくないですねぇ。

ここで考えたいのが、「ウェイドは自分の仕事を貫徹したと思っているのか」ということです。

スタメン野手に選択の余地なし、先発ローテに関しても同様。ブルペンに至っては必要な配置が出来るほど戦力を整えていたのか?下はGMの仕事とも言うべき、今季40men Rosterの流れです。

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開幕1ヶ月前からの動きで最大の補強がパッジ。ルーキー(赤い着色)で通用したのはノリス。ケッピンジャーはバックアップとして良く働いてくれました。ですが、後はどうでしょう。

オティースは13度の先発機会の内、4度しかQS出来ませんでした。マット・ケイタは拙守に荒い打撃と、2年振りメジャー昇格するほどの価値は見られませんでした。ジャーマン・デュランは今季レンジャーズで出場機会の無いままウェイバーに掛けられ、アストロズでは直ぐに昇格しました。チャド・パロントは昨年でも6試合しか登板機会の無かった33歳の投手。ビリー・サドラーもジャイアンツの分厚いブルペンに入り込む余地が無く、ウェイバーでクレームされたアストロズでは即昇格。しかし即効で故障者入り。

ルーキー資格のある選手は顔見世程度にウィルトン・ロペスとクリス・ジョンソンを9月にコールアップ。私はこのロペスのピッチングを見て愕然としました。

先日のMIL戦でのこと。少し大袈裟に表現しますが、かなりトリッキーなモーションから放られたボールはど真ん中でしかストライクが取れない。成り行きで抑えることもあるかもしれませんが、とてもプロの舞台に立つ投手には見えませんでした。この投手を開幕直前でパドレスから獲得し、後生大事にキープしていた意味を考えると、それだけ(メジャー契約に値する)選手がいないのか、それともマイナーでの進歩が全く見られなかったかのどちらではないかと思うほどです。

それでも現在借金10程度で収まっているのは、$103Mという強大なペイロールで囲われた主力選手達の力があってこそ。けれども、カルロス・リーの得点数(65)を見ると悲しくなるんですね。4番打者で30本塁打近く放って3割を超えている打者が出塁した内、29.7%しか生還出来ていないのはこのチームだけかなと(生還率についてはまた後日データで)。それだけ繫がらないし、出塁効率も悪いし決定打不足ということなんですが、とにかく一向に良い兆しになりませんでした。

40menの動きとしてはMLB30球団内でもかなり少ない方です。そうした球団は元の40menがしっかりしていてその中で昇格に値する選手が大勢いるようなアトランタやLAエンジェルスのようなチームか、もしくはセントルイスのように積極的にトレードを画策したようなチームです。アストロズと同じように40menの層が薄いNYメッツや、再建中のシアトル、サンディエゴといったところは大幅な40men入れ替えをシーズン中に行ってきました。若手の層が薄いといわれていますが、何年か前のサンディエゴのようにFA状態の中堅クラスを巧みに囲い込み効果的にメジャーの舞台へ送り込むことでリーグ制覇を成し遂げた良い手本だってあります。今季の例でいえばホアン・ウリーベ(SFG)、アダム・ケネディ(OAK)、スコット・ポッセドニック(CHW)、ケビン・コレイア(SD)、ライアン・ロバーツ(ARI)、ジェフ・ウィーバー(LAD)など、マイナー契約から活躍した選手は大勢います。ま、ウェイバー順序が中途半端に低いというのもあるんですけどね。

クーパー監督も、これでは手の内用が無いと思うようになってきたんじゃないか。それで意欲が削がれてしまったとすれば単なる言い訳になってしまいますが、ウェイドGMを始めとした球団体制にも問題を提起していかないとカージナルスを始めとしたライバル球団達との差は広がる一方です。
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※写真の合成には無理があったか?


ALの首位打者争いでは、ツインズのジョー・マウアーとマリナーズのイチローがハイレベルな戦いを演じていますが、両者共に残り13試合となりました。イチローの逆転劇はあるのか?マウアーの楽勝逃げ切りペースはどの程度なのか?と簡単にシュミレーションしてみますた。


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これが昨日までの打率。率は1分9厘、打数は約120ほどの違いはあります。一般的に知られていることは、打数の多いほうが率は上がり難く、また打数の少ない方は下がり易いという中で500打数に迫ろうかというマウアーは1安打で1厘3毛の上昇で1打数凡退では8毛下がる状態。これに対しイチローの方はというと、1安打で9毛上昇し1打数凡退では6毛の下降という状況です。もちろん、打数が嵩むほどこの上昇下降の幅は小さくなっていきます。

それでは、イチローがマウアーを追い抜くには残り試合でどのくらいの打率が必要になるのでしょうか?

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両者の残り試合での打数をマウアー42、イチロー51(シャレじゃないよ♪)と定めました。イチローファンにとって最も現実的に逆転劇が起こると考えられるのはマウアーの打率が下がること。ということで、マウアーの最終打率を現時点から1分ほど下げてみると、残り試合で.262の結果ということになります。これをイチローが上回るためには.490のハイペースが必要になります。

次は、マウアーが本来のペースで打ち続けた場合。残り試合.333打つと今度はイチローの方が.569というハイパーアベレージを残さなくてはなりません。週間MVPクラスだと一週間で5割という打率を残す選手はいますが、その倍である二週間でこの数字はどうでしょうか。

最後はマウアーが極端なスランプに陥ったときのシュミレーション。こうなるとイチローは.431で追い抜くことが可能になりますが、元の打率が.374というマウアーがここまでスランプになってしまうというのもあまり想像できないでしょう。

それでも注目していただきたいのは、マウアーの残り42打数から安打数にして6本しか違わないのに、打率は1分以上の格差が生じ、それによってイチローが逆転する可能性も大きく左右されてきます。よって、この争いはマウアーの安打数如何に掛かっているといっても過言ではないでしょう。


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もう一つ、二人の打率が全く同じになるシュミレーションです。桁をあと10個くらい増やしても同じでした(笑)。こうなるとMLB史上初の同着首位打者誕生ということになります。日本では1969年に張さんと永淵洋三さんという方が.333で同着タイトルを獲得しています。


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