2010NPB

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打てない打線を検証

本題に入る前に、浅尾のフォークボールってあれ、フォークじゃないよね?
なんか、2種類くらい落ちるボールがあって、ビデオ確認すると高いところから落ちてくるボールは通常のフォークとは違い、親指と人差し指の間から抜いていた気がしました。だから若干スライドしながら落ちていくのだと。去年までは投げていなかったっしょ?
 
 
じゃ、本題。
 
中日打線が全く打てなかったファルケンボーグと森福。
 
対ファルケン  20打数1安打10三振
対森福      16打数1安打3三振
 
合わせて36打数2安打、被打率.055という数字だけでも説得力はありますが、「ゲーム終盤の11.1IPでたった2安打しか放てなかった」と書けばイメージはさらに膨らんできます。しかも、2本のヒットは何れも内野安打で、歯が立たなかった(噛み付くことさえも許されない)という表現が似合います。
 
ファルケンと森福ではタイプも全く異なりますが、共通しているのは球速以上に打ち辛い投球フォーム。その中でもボールの発射角が普通の投手とは違います。前者は2階から、後者は真横からボールが来るイメージがあり、それで打者の視覚を狂わせているといったもの。ファルケンと対峙した中日打線は、19個のアウトの内52%に相当する10個の三振を喫し、外野まで飛んだ打球は僅かに1度でした。森福が奪ったアウト15個で左打者から奪ったものは僅かに3つ。あとは全て右打者が凡退。
 
ところが、クローザーの馬原に交代すると対戦打率は16打数6安打の打率.361となり、出塁率は.444にまで上昇していました。オーソドックスなモーションを持つ投手からはこれだけ打てるのに、特異なリリースをする投手には手が出ない。これはある程度は仕方のないことですが、頂上決戦という場においては決して相応しいものとはいえませんでした。
 
ファルケンと対峙する打者の空振りを見ていると、バッティングセンターで140kmのマシンに挑戦するお客さんが目に浮かんできます。要するにタイミングの取り方がわからない。森福のボールを打った時の姿は、やはりセンターで変化球初体験の人が打撃フォームやスイングスピードを一切無視して当てにいくのが思い浮かびます。結果(安打)を出すために、先ずはバットに当てる考えが逆に災いしてヒットになるようなアプローチが展開出来なかった。テレビでは森野が何度も首を傾げるシーンを映し出されましたが、hausさんはあれが理解出来ません。テレ隠し?そんなはずはない?あれって、結果を受け止めていないんじゃないかと思いました。ベテランがあの様子では攻略の糸口すら見つからず、余程のアクシデントかBABIPに味方して貰わねば突破口は切り開けなかったことが最後まで認識出来ていなかったようです。
 
きっと、楽しむ余裕も無かったんでしょうね。
 
 
次は、そのBABIPの行方です。
ヒットを打つには内野と外野、どちらに打球が飛べば確率が高いでしょうか?
 
という質問にはほぼ100%外野と答えるでしょうけど、「ヒットを打つにはフライトゴロ、どっちを打てば確率が高くなるでしょうか?」は意見が分かれるはずです。
 
「フライは取られたらそこで終わりだが、ゴロは一塁へ送球するまでわからない」という件は少年野球や草野球での話しで、プロ野球では通用しません。
 
というか、しないはずです。未だ統計は目にしていませんが、ゴロ安打/内野ゴロアウトよりもフライ安打/外野フライアウトの方が間違いなく確率は高いはずで、特殊なシフトなどを省けば4人で守る内野よりも3人で守る外野の方が、ヒットゾーンが広いのは当たり前の世界でしょう。
 
ということは、外野に飛ばした回数が多いほどヒットになる確率も上がるはずなので、そのためにはライナーが一番良い方法ですけどそれは除いて、フライ打球の多いチームが有利になると考えは実に合理的です。
 
ところが、日本シリーズの結果はこうでした。
 
イメージ 1
 
このシリーズで中日が取られたアウト数192の内、外野手が処理したアウト(外野刺殺数)は43件ありました。これはSBの28件を大きく上回っており、数字上ではヒットになる確率の高いアウトが多かったことになります。ところが、ゴロ安打も含めた外野処理数の比率では両チームとも大差が無く、外野手が処理した打球の安打確率では大差を付けられています。最も外野飛球に絞った統計の方が説明もし易く、また簡単に実証出来るのですが、そこまでの根気はないのでこれで我慢して下さいね。
 
両チームの選手別に見てみると、
 
イメージ 2
 
上の表Aが外野手が処理したアウトの割合(外野飛球もしくはライナー)、Bが外野手が処理した打球の内の安打率(Aに対する安打数。ゴロのヒットも含む)。
 
となります。意外にも、打球を最も多く外野まで運んでいたのは中日の荒木でした。
しかし、荒木が放った外野への打球は44%程度しか安打にならず、この点ではSBスタメン野手の誰一人すら上回ってはいません。とはいえ、チーム最多の8安打を放ったのはこのアプローチが成功した
お陰なのかもしれないと考えればアプローチが間違っていたとはいえませんが、選球眼の乏しい選手だけに合格点はちょっと付けられそうにありません。
 
井端、森野は見ていても打球が飛ぶ気配を感じませんでしたし、森野に至っては第2戦の3安打を含めてもこの数字(残り6戦で僅か1安打)。ブランコと和田はクリーンアップらしい数字が残っていますが、それはイメージに繫がっているものの打球の精度はあまり高くありませんでした。
 
谷繁、外野飛球は6本でした。それが尽くキャッチされてしまい、CSを通じて40打数無安打。途中までは選球眼に物を言わせて貢献度もあったのですけどね、最後は可哀相な雰囲気でした。
 
SB打線は川崎、小久保、多村の安打確率目立っていますが、全般的にはゴロを打たされてきたという数字になっています。ただし、第3戦多村と細川のホームラン、第5戦多村のセンター右寄りに放ったダブル(個人的にはこのシリーズ最高の打撃)、そして7戦の長谷川(ダブル)、本多(トリプル)と、少ないながらも強烈な打球を放っていたのは中日打線との明確な差でした。同じ長打本数にしても打球の質が全く違う。よって、テレビでは耳にタコができるほど乱用される「流れ」みたいなものは、このシリーズでは一度も中日に傾いた記憶はありませんでした。
 
フライ=ヒットになり易いという定義は、このシリーズの打球処理数を見た限りでは逆効果になっており、この結果を鵜呑みにしてしまうと少年野球のように「ゴロ>フライ」という定義がはこびってしまう非常に残念な集計となってしまいました。
 
現行の統計手法では打撃結果の解析がBABIPで止まっているためそれに左右されてしまうのは致し方ないことですが(それでも充分な研究成果ですけどね)、同時に、アウトになった打球や単打内容の数値化、ランク化が可能であれば「ヒットに値する打球の割合」として、打撃版UZRのような指標が登場すればハッキリとしたことがわかるんじゃないかと思います。失策の概念は取り払いつつあるので、安打のそれも変革して全く不思議はないです。
 
そうなると、投手の質もFIPよりもっと実質的な解析が加わるのは間違いの無いところで、要するに公式記録を覆すということになります。それこそが未来系の指標として一つのチャレンジになって欲しい事柄です。
 
とりあえずここまで。余裕があったら続きを書くかもしれません。
 
 
 
 
 

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MVPは孫正義

ソフトバンク・ホークスが日本一になりました。おめでとうございます。
 
胴上げの前に孫正義オーナーがポケットから財布やら鍵やら取り出していたのが可笑いらしくて、あれだけの情熱を注ぎながらも頂点に立つまで7年の歳月を所要したという現実に、日本一の重みがあるような気がしてなりません。秋山監督のインタビューも「本当にネ」を何回連発したか数え切れないほどでしたが、格好をつけないところは若松勉元ヤクルト監督並みの爽やかさでした。
 
中日ドラゴンズは最後まで粘りました。そういえば、ここで第6戦は必要ないと書きましたが、7戦まで縺れてしまったのでこの件についてはお詫び申し上げます。
 
ドラゴンズナインとファンの皆さん、ごめんなさい。
 
それにしても6戦の吉見は美しかったですね。あれだけバランスの良いフォームで投げる光景を見るだけでウットリします。美しさの点で言えば、日本野球界だと岩隈、吉見、そしてイムチャンというのがhausさんの美観です。
 
とはいえ、あまりにも打てなさ過ぎで退屈したシリーズでもありました。
実況解説では、あのノムさんが毎日のように酷使されていましたが(望むところでしょうが)、段々と言葉に詰まってきた印象がアリアリでしたね。
 
それとは話が変わって、第6戦に登板したダルさんのゲスト解説では相変らず現場視点の貴重な話が聞けました。隣にいた栗山新監督がダルさんの言葉に「ですよね〜」と、上司否定モードを使っていた件と「中日に何かが起こるときって、大抵荒木が出塁するんですよね」って、点が入るときじゃないですか。「得点=何かが起こる」と解説した人は空前絶後じゃないかと思います。
それと、第1戦を中継したフジ局の人も「緩い当たりがヒットになるっていうのは調子が良い証拠」と、かなりいい加減な事を喋っていましたが、そういうツボは見逃しませんので。
 
さて、ここから「打てないシリーズ」についてデータと共に語っていきます。
 
何分、短期決戦のことですので核心的なことは触れられないとは思いますが、それでもどこが悪かったのかくらいは探ってみたいと思います。
 
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
ちょっとラフな表で申し訳ないんだが、必要最低限な打撃成績です。
 
7試合での平均得点はSBの2.29に対し中日は1.29。サッカーといわれても文句の言えない数字です。野球の試合は雄に3時間を超えますから、サッカー2試合分の得点より低いのかも。
 
それはともかく、中日らしさが出ている点はSBよりも四球を多く獲得し、そして三振が少かったこと。
四球獲得率は公式戦中の8.08%には及びませんでしたが、シリーズ中も7.79%と著しく下がっているわけでもなかったので、特にブランコから和田、そして平田に繫がるラインで13個を獲得しています。
 
また、長打の本数も二塁打5、三塁打1、本塁打2と両チーム全くの互角で、これもまた明暗を分ける根拠として成立していません。そうなると、単純に打率同士の比較で優劣がついてしまいそうですが、短期間の統計で率という数字を持ち出すとどうも実感というものが沸きません。ですから、同じ試合数を戦ってきましたので、出塁数で比較をしてみましょう。
 
<出塁数> 
 
SB70(安打55、四球13、死球2)
中日53(安打34、四球19、死球0)
 
これで格差がついていることは確認できました。さらに得点数から見た残塁率(得点÷出塁数)で見てみるとSBが77.14%なのに対し中日は83.02%と、出塁数が少ない上に得点になった確率も低かったと結果が出ています。
 
解説か何かで良く耳にする言葉として「繋がり」というものがありますが、こうした短期間での戦いになるとどうしても凹みが出来てしまいます。シーズン中にオーダーを固定して戦ってきたチームほど、打線が湿ってくるとテコ入れし辛い面もあるのでしょうけど、チーム最多の8安打を放った荒木は良しとしても、井端、森野の上位打線が完全にブレーキ化してしまいました。これではブランコや和田が出塁しても下位打線に期待するしかなく、結果はご覧の通り。6番打者以降の打線は第1戦で決勝アーチを放った小池は別として、第2戦で平田がタイムリーを放っただけに留まりました。
 
落合監督は最後まで井端と森野に期待していたようですが、最後の打席になっても首を捻っているようでは、攻略の芽すら出てきませんでした。繋がりの点ではSB打線も自慢出来るような数字を出していませんが、盗塁収支4(成功7、失敗3)の結果はこのシリーズではかなり大きかったといえます。チームOPSに、この盗塁収支と併殺打の損得を加え擬似OPSなる数字を出してみるとSB打線のOPSは.572から.597に上昇します。反対に、中日の場合は盗塁収支が−4(成功1、失敗5)、併殺打が2ありましたので、.436のOPSが.384になってしまいました。 唯でさえ少ない出塁機会で、これだけ走者がアウトになってしまっては手の施しようもなさそうですが、裏を返せばそれだけ打撃に自信が無かったのかもしれません。 
 
次回は、何故ヒットが打てなかったのかという点について考えて見ます。
現在、記事作成中。

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最初にMVTへの投票をしてくださったみなさん、ありがとうございました。
 
公平なる審査により2011年のMost Valuable Tranzactionに輝いたのは
デトロイト・タイガースのダグ・フィスター投手でした。
 
それと、さっき日本シリーズの第5戦が終了しましたが、
これで決まりですね。
 
別に下馬評とか勢いとかは関係ありません。
 
一応、これでも「落合監督に花道を」と願いながら中日を応援していたのですが、
もうガス欠寸前です。ただでさえ打てない打線に身体のキレも失われているので
これ以上投手を苦しめるのは辞めた方が良いです。
 
根っからの中日ファンには気の毒かもしれませんが、もう終わりです。
絶対に勝てっこありません。
 
そう確信したのは、7回に中1日の攝津が出て来て、
明らかに球威が足りない状態にも関らず攻略出来なかったこと。
 
ブランコだけは初球相変らずの無茶振りをした後、ボールが来ていないと悟ったのか
その後は明らかに選球モードで出塁。
 
和田は初球狙いは良かったのですが、伸び上がってスイングしてしまい飛距離が出ず終い。
次は平田と誰だっけ?あまりにも無策というか、別にエンドランとか走れとか
そういった意味ではありませんが、疲れが抜け切らない投手のアバウトなコントロールに
簡単に始末され、遭えなく無得点。
 
そして、8回表のSBの攻撃がまた凄まじかった。
チェンの続投にも疑問は多少ありましたが、それでも無死一、二塁になり
交代を告げない時点で「落合監督、投げたな」と確信。
 
満塁になって交代、出てきたのは河原。
既に戦力外の通告をされている投手だからというわけでもないでしょうけど、
カーブのすっぽ抜けが一体何球あったことか。
あれだけのベテランがブルペンでは調子良くて、試合のマウンドで急におかしくなるのは
考えられません。
 
多分、中日のブルペンも相当傷だらけになっていて、それで一番壊れても支障が無い
河原に出番が回ってきたんだろうと、そう思うしか解決出来ません。
 
解説のノムさんも、途端に投げ出しモードになっていましたね。
9回は観戦中のSB孫オーナーに焦点を当てていたくらいですから。
 
ただし、この回に出て来た久本は良かった。
今回のブルペンでは、表現は悪いですか最も格下の投手。
ですが、彼は自分の仕事を全うする一心で投げていました。
素晴らしい仕事だったと思います。
 
SBの2点目の取り方は良かった。
最後に知りましたが、今日は連投中のファルケンをベンチから外していたとの事。
どうしてもセーフティリードが欲しかったんだと思いますが、
無死一塁で多村にバントさせなかったことが、結果以前に策として正解。
 
NPBの野球に多く見られるのが、「リードしているチームに限ってバントで進めたがる」。
今日のスコアでこれをやってしまうと、点差を広げたとしてもたかが1点に過ぎません。
中日の息の根を止めるためにはどうしても3点ないしは4点が欲しい展開だったので、
 
無死一塁で送って一死二塁
 
次の打者が進塁打で二死三塁
 
タイムリーで1点追加
 
みたいな攻撃ではマルチスコア出来ないですからね、
結果的には1点しか入らなかったんで、2-0だからまだわかりませんでしたけど、
方法論としては正しい攻撃でした。
 
 
 
しかし、中日打線の壊れ方は半端じゃない。
井端とかブランコとか、打席に入るだけで(結果を待たずして)イライラしてしまいましたよ。
打席に入るだけでイライラする野球選手なんて初めての経験です。
 
このチームにはバットが振れない選手か、或いは無茶振りする選手しか見当たりません。
 
何か間違っている。
 
右打ちとか、進塁打とか、本塁打とか、そんなのものに拘っていないで
ただボールを強く叩くだけに集中した訓練が必要です。このチームには。
 
ボールを強く叩く⇒強い打球になる確率が上がる⇒BABIPが上がりやすくなる
という具合に、ボテボテとかフラフラの打球でもヒットになることはありますが、
ヒットを増やしたいのであれば強い打球を増やすのが最も大事なこと。
強い打球の少ない中日打線に点が入らないのは技術的にも、統計学的にも、
そして科学的にも当然のことです。
 
森福には2日連続してやられましたが、昨日の場面は結果に左右されてしまうので
除外しますけど、今日のあの打撃は何なんでしょうか。
 
 
内野手の定位置にさえ届かない小飛球もどきの打球。
 
 
確かにボールの出所が解かりずらいインステップのモーションなので、
左打者にとっては地獄のような巡り合せですが、
正直右打者にとっては、本来カモにしないといけないタイプでしょう。
 
もちろん、森福の成績は知っていますよ。ワンポイントじゃないこともね。
 
それでも、せめて強く振るべきです。あれではトスバッティングです。
鋭いスイングをして、それで当たらなかったらそれはそれで投手が素晴らしいと思えば良い。
しかし、トスバッティングの打者を撃ち取っても凄いともなんにも感じませんでした。
 
イライラしたついでに書いてしまいますが、
井端の応援歌は(打てないとわかっているから)チャンネルを変える気になるほどの破壊力あり。
 
ブランコについては、今日のゲームではありませんでしたが別の解説者が
「ブランコは半速球に強い」
とコメントしていました。
 
半速球って???つまり、棒球ってことです。
 
棒球に強い4番打者???
 
ブランコ、キャラは好きなんですけどね、野球自体があまり上手くない。
 
 
2戦目まではしたたかさが上回るかなぁと大いに期待を抱かせましたが、
最後は体力の差でSBの勝利といった印象です。
 
 
そう。体力。
 
速いバットスピードを実現する体力が最初から欠けていて、
長丁場のシーズンで走る体力も使い切ってしまったようです。
 
 
まぁ、致し方ないといったところでしょうか。
 
 
お疲れ。
 
 
 
※、そういえば実況最後の場面で
 
「孫オーナーはシリーズ全試合を観戦しています」
ノムさんより「ダグアウトにまで選手を出迎えに行くオーナーは、いままで見たこともありません」
 
フロントに対する反骨心でモチベーションを上げるのも一つの手ではありますが、
現場とフロントが一体になる姿には敵わないようです。
 
トップたる者、斯くあるべし。
 
 

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夏に生牡蠣を食するような話題ではありますが、読売巨人軍清武英利専務取締役にたいする渡辺恒雄平取締役の談話が届きましたので、今日はこれについて語ってみます。
 
言うなれば、キャッシュマンが故大ボスに「バーカ」といってみたのと同じように見えるこの件。
時代を遡れば、明智光秀が織田信長に向かって「この、うつけ者!」にも当て嵌まり、
そしてのび太がジャイアンに向かって・・・・、もうやめときましょ。
 
<参考文献>
渡辺恒雄平取締役(球団会長)の反論談話全文
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/111112/bbl11111220060027-n1.htm
「清武氏より理路整然」「独裁者らしく堂々と」 識者ら渡辺氏の談話にコメント
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/111113/bbl11111300080000-n1.htm
 
いわゆる、識者からのコメントによると「清武代表はコンプライアンスという言葉を誤って使っていた。順法の観点で見れば、清武代表こそ内部統制に反している」と書いてあります。
コンプライアンス(法令遵守)の観点からすれば、会社法355条の「取締役の忠実義務」違反に該当するだろうという点が、清武専務の分の悪さを象徴しています。ただし、忠義違反といってもそれを明確に立証するためには法廷での争いが必要になりますので、弁論によってはどちらが正当なものなのかハッキリしたことはまだわかりません。

論点になっている江川卓氏のコーチ招聘についても、機密事項といえばそうですがマスコミを使って誘導する手法も有りといえばそうなるので、球団の(現場)人事権を委ねられている清武専務(GM)の口から出たものであれば、ギリギリのラインで交わす事も出来なくはない、ような気もします。取締役にたいする法令は、罪が確定すれば一般社員よりも重い刑が課される反面、解釈の曖昧なものが多いんじゃなかったでしょうか。
 
内部統制についても、巨人軍が読売新聞社の100%出資であることを考えれば親会社のトップに反旗を翻したことでこれはアウトになります。がしかし、巨人軍という組織の中では清武専務の方が位が上なんですよね。ですので、「平取の渡辺取締役が現場人事権を持っている清武専務に噛み付いた」という筋が立てられても不思議には見えないのですが、誰も渡辺氏を平取だとは思ってないでしょうから話がややこしくなってしまいます。
 
こうしたゴタゴタ及びコチャゴチャについては、法解釈或いは優れた弁論によって決着をしない限り外部からの意見はあまり効力が無いといえそうです。だから「内紛」なんでしょうけど。
 
そもそも、プロ野球団の組織の在り方そのものがガバナンスとは掛け離れた位置に存在しているので、ちゃんと統治してから争ってくれよ、と。
 
ところで、ナベツネさんの主張は理路整然としているでしょうか?この方の思考については、
 
「本来、プロ野球球団のオーナーは、親会社の長がつくものですが、私は「一場事件」で当時の代表らが学生選手に小遣銭を与えたという事実を知り、彼らを解任した際、読売新聞東京本社社長だった滝鼻卓雄君をオーナーとし、今年6月、滝鼻君が「巨人軍最高顧問」に就任した際、緊急措置として桃井君をオーナーに任命しました。
 
おいおい、責任を取って辞めたんじゃなかったのか?
任命って、立場的に言えばそうなのかもしれませんが退いた人の言葉ではありませんね。
 
また、清武君からクライマックスシリーズ(CS)開始前の10月20日にコーチ人事を示されたのは事実ですが、CSで惨敗した以上、多少の変更が必要になったのは当然のことです。
 
「育成選手」制を作ったことなど、清武君の功績は認めていますが、「巨人の場合は外国人穫りでほとんど失敗し、選手も穫りすぎている。米国の方程式でいえばGMはクビ」という広岡達朗さんの言葉(12日付サンケイスポーツ)はもっともだと思います。
 
米国の方程式でいえば、僅か半年でGMをクビにはしません。その職を一年限りでクビになった広岡氏だからいえる言葉に過ぎません。CS惨敗って、震災で色んなことにブレーキが掛かってしまったシーズンでもそうなるのでしょうか、巨人軍という組織では。
 
江川君の起用構想は、最近原君と会談しているとき、原君から提案されました。私は江川君を昔からよく知っており、現役時代の実績、引退後のわかり易く鋭いテレビ解説などを高く評価していたので、名案だと思いました。
 
(笑)、ファンと同じ認識度
 
そもそも、「GMをおいたほうが良い」と私に提案したのは原君でした。「誰か適任者がいないか」との私の問いに対し、原君は何人か人物をあげましたが、「オビ・タスキ」で、最後に「清武さんでもいいですよ」と言ったので、清武君をGMにしたというのが実情です。
 
黒幕は原監督だったんですね。
 
「清武さんでもいいですよ」
 
監督自らこれでは、コーチや外国人獲得、ドラフト戦略でGMとぶつかるのは明らかです。
でもまぁ、ガバナンスされていなくても今まで勝ってきたのが巨人というチームですからね。
周囲がいくらいっても、渡辺−原で繫がっていてそこで大事な部分が決まるのであれば、
最初からGMなんて必要なかったんです。
 
 
清武さんは、傍目から見て好きな球界関係者の一人です。
記事によっては「GMになってから権力をかざすようになり何某」と書かれておりますけれども、
敵を作って当たり前の商売、というか役職でしょうからね。
著書も持っていて、何かすごく理想主義的なんですけど共感し得る点の多い人でした。
 
「た」って、既に過去の人扱いですが、仮に清武さんが巨人を追い出されることがあっても
清武さんの仕事が評価されていたのであれば他球団が獲りに行くでしょう。
そうなるべき、もしくは在るべきなのがビジネスといえるのですから。
 
ナベツネさんの息が掛かっていて無理?
それなら終わってますね。
 
 
 
 
 
 

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ヤクルトの青木がポスティングを表明しました。
彼が最も評価されたのは2009年のWBC。
イチローに匹敵しそうな安打キャラとして注目を浴びていました。
ところが2011年は新たに導入した統一球の影響をモロに受け、連続3割から陥落。
本塁打は「いつの間に4本も?」たみたいな記憶です。
海外FAと待つと2013年のオフ、
稼働は2014年からになりますので2年前倒しという計算ですが
果たして手を挙げる球団は出てくるのでしょうか?

今オフMLBのFA市場ではセンターが人材難。
最大の目玉がココ壱番というお寒い事情を考えると、
青木に興味を示す球団が出て来ても不思議ではなさそうですけど、
実際は殆どの球団で正式なレギュラーもしくは有望株を抱えており、
ポスティング市場を動かすようなチームは見当たらないのではとさえ思えます。
 
ざっと挙げてみても、ヤンキースにはカーティス・グランダーソン、レッドソックスにはじゃこ飯くん、
ドジャースにはマット・ケンプ、パイレーツにはアンドリュー・マッカチェンなどがおり、
「スピードはあって当然、プラス打撃の貢献度が高い選手が望ましい」
ポジションであることには間違いありません。
 
青木の売り物はNPB通算.329のハイアベレージ。続いて5年連続ゴールドグラブの守備。
しかし、かつて盗塁王にも輝いたことのある走塁面は今季僅か8盗塁。
どういう背景かわかりませんが、仮に走れていたとしても実際に走っていなければ
走れないと評価されても可笑しくない話で、実際に現場でスカウトの眼に適った方が
信憑性があるのかもしれませんが、こういう点はかなりシビアに見られると思います。
打撃の面でも長打割合が一気に13%近くも下がってしまいましたので、
いくら守備の要とはいえ外野手で単打専門となると、ホアン・ピエール並みに
走りまくるか、それともサブとしてベンチに入れておくかの選択もされそう。
 
せめて昨オフにポスしていればOPS.944が評価されていたはずですから、
値としては年$3Mくらいは下がってしまったかもしれません。
 
では、実際に青木を獲りにいける球団があるかどうか、全体像から確認してみました。
 
イメージ 1
 
※左2番目は入札参加確率(独断)、3番目はチームUZR、選手名ピンクはプロスペ
 
需要が最もありそうなのが、今年度チャンピオンのセントルイス・カージナルス。
カーズの最重要課題はもちろん、アルバート・プーホルスの契約交渉ですが、
穴が空いているのは他にもショート、そして強化したいのがセンター。
ジョン・ジェイは単打キャラとして青木を被っている点も多いです。
スキップ・シューマーカーはあと1年でFAなのと、セカンドも兼任しています。
出来れば左右のプラトーンを組めれば言う事なしですけど、
FA市場には右のセンターが不在。
同時に1番打者の確保も必要なので、そこに青木へのニーズが見えてきます。
 
最も、落札さえすれば後は有利なペースで交渉出来そうだという皮算用も働くので
入札に参加するメリットは充分あります。
 
次に考えられるのがニューヨーク・メッツ
 
日本人との愛称は最悪に近いですが、全体的に層が薄いのでエンジェル・パガンをライトに
回して青木にセンターを守らせるという筋道も可能。
UZRでは両リーグ最低の数字なので、これもプラス材料。
「いつか来た道を通る」球団体質も後押しですね。
 
マーリンズ、ロイヤルズ、アスレティクス、ナショナルズは来季のレギュラーが決まっていません。
この中ではナッツにブライス・ハーパーという怪物君がいますので、早ければ来シーズン後半
から出てくることを考えると、複数年以上の契約が前提とされるポスティングで青木を
取りに行く可能性はあまりないんじゃないかと。
 
A'sは来季の日本開幕戦に向けて客寄せ補強をしてくるかもしれませんが、
チーム全体に蔓延する長打力不足を考えると、リック・アンキールやグレイディ・サイズモア
といったパワー面で優るカードを狙うという選択肢の方が現実的。
 
ロイヤルズはメルキー・カブレラを放出してしまったので、その後どう考えているかによって
動きそうな気配も。個人的にはロレンゾ・ケインは使って欲しいんだが。
 
マーリンズは不気味。ホセ・レイエス獲得⇒ハンリーをセンターになんてプランがあるかも。
 
それ以外の球団はレギュラー固定か、それともプロスペクトが準備段階に入っているか、
或いは需要なしかといったところでしょうか。
 
昨年の西岡剛が$5Mだったかな、20代のショートストップでこのくらいなので
30歳を超えた単打外野手への値は、普通に考えればもっと下がるのが基本ライン。
 
他にセンターを守れるFA選手は、コディ・ロス、コリー・パターソン、エンディ・チャベズ、
ネイト・マクラウス辺りになります。
 
金額的には
 
ココ壱番 2年$13M
アンキール 2年$5M
サイズモア 1年$2M、
ロス     1年$4M
パターソン マイナー契約
チャベズ  マイナー契約
マクラウス マイナー契約
 
と予想し、青木への対価は3年$8.5Mくらいじゃないかなぁ。
落札金が$2Mくらいに落ちて2年契約で年$4Mなら日本時代の年俸と
ほぼ同等になりますし、昨年の岩隈のような強気にはなれないはず。
 
それと、日本人との契約では通例になりつつある「契約が切れたらFAね」
とかいう約束も、年数と金額次第では叶えられないというか、
井川や川上みたいにAA以下で塩漬けされるよりかはマシですがね。
 
いずれにしても、金額を重要視するのであればもっと巧みな方法で渡米しているはずなので
メジャーに行くってことが前提のポスティングなんでしょうね。
 
ということで
 
本命:カーズ、対抗:メッツ、ロイヤルズ、A's、大穴:マリーンズ
 
の予想でした。
 
 

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