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落合監督退任

昨日の台風襲来は物凄かったですね。皆さんのご自宅は大丈夫でしたでしょうか?
 
ところで落合監督退任の話。ビックリしましたね〜。
 
前に「今年の監督人事は続投が大前提」と書いた事がありましたが、
あれは成績を理由に無能呼ばわりして、
目ぼしい代案も無いままに交代というのだけは無しよ、との意味だったのですけれど
梨田監督の件と、この落合監督の退任はそうした理由から来るものではないと
判断が付きますので、それなりの事情があるのだなと解釈しておきたいです。
どちらも他球団から引っ張りだこに遭うくらいの実績ある監督さんだと思いますしね。
 
このニュース、時期的にどうなの?と突っ込みを入れたくなりますが、
日程の関係があるのではと思いました、これも。
10月に入ると順位が確定してCSの準備に入りますから
どちらかというとその方が水を差すのではないかと。
ダルさん記事でも書きましたが、今年は日程が延期されているため
シーズン終了を待って監督人事を発表するタイミングが取り辛い、
だったら割り切って早目に発表した方が組閣等、行ない易いとの
理由もあるのではないでしょうか。水面下では動き難い面もあるでしょう。
 
CSの導入でこうした人事発表の間も考え直す点が出て来ているんですね。
 
いずれにしても落合監督。現実主義を持った名監督でしたね。
かのサイトで投手起用についてベタ褒めする記事を書いたこともありましたが、
控え選手の使い方が実に上手かったという印象が強いです。
また、福留、川上、ウッズといった大黒柱が抜けた後も順位を落とさなかった手腕は、
偶然的なものもあったとは思いますが、手持ちの戦力を客観的に捉えながら
冷静な判断で切り抜けたのも見事でした。
それをバックアップした球団の、特に金銭的な補助は有り難いサポートだったんじゃないかと
思います。
 
反対に、気になっていたのは主力選手の高齢化とその年俸。
特に、統一球の影響で軒並み成績が低下した野手レギュラー陣のコスト面見直し
これから取り組むべき最大の課題だといえるでしょう。
同時に小粒化している若手の育成については、目立った成果はあげられませんでした。
 
投手についても、谷間以上ローテ以下の投手が多く
それらについても高齢化してきた点が課題です。
それともう一つ、年々浅尾への負荷が重くなってきており
恐らく来季は岩瀬とクローザーを交代するかと思われますが、
彼の持っていたイニング配分とアウトカウントを誰がどうやって稼いでいくのかが
重要な鍵でしょう。
 
打撃面のテコ入れに関しては、落合監督同様石嶺打撃コーチも現役時代好きな選手
だったのであまり悪く書きたくはないのですが、どこかで達成できていない面が多々
あったのではないかと思います。これは私の想像範囲内なのですけど、
NPBの打撃指導はコーチによって理論的にかなりの隔たりがあるんじゃないかと
思うんですよね。誰が上手いか下手かの問題とはちょっと違うのですが、
例えば2シームの対処方法なんて、今いる年配コーチの殆どが体験していない
ボールのはずなのですが、それで指導が可能なのかという疑問は沸いてきます。
コーチによって打てたり打てなかったりする問題は些細なことだと思いますけどね、
打てる選手は最初から打てる訳だから。
ただ、変化する野球技術や理論に合わせてコーチも進化を遂げる必要はあると思います。
誰が見ても今の中日の若手野手は迫力不足で、平田の打撃フォームがあそこまで
異様になってしまったのも、物凄い遠回りな気がしてならないです。
 
 
新監督は高木守道さんだそうです。セカンドではオールセンチュリーといっても良い選手でした。
如何にも繋ぎ的なこの人事、将来的には立浪を監督に据えるための
処置ともいわれているようですが、どうしてもノムケンと被ってしまいますね。
その辺はNPBらしくなんともキナ臭いですが、日テレの解説を聞く限りでは
野球を研究している印象を受けることもありますので、
好きか嫌いかは別にしてそれなりの準備をしている人と認めない訳にはいかないでしょう。
体制的には昭和に戻ってしまいそうですけど。
 
最後に、出来れば他球団で指揮を取る落合さんを見てみたいですね。
土台が変わってどこまでやるのか興味深いです。
 

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前記事で色々と有意義な意見を交わさせていただいたため、続編として「ダルビッシュトレード案」の話をさらに進めてみたいと思います。
 
ところで、「トレードは不要な戦力を切り捨てるための処置」というイメージは中々消えませんね。その証拠として激震といわれるような大型トレードが全く発生しない近頃の野球界、地域密着に力を入れるようになった球団が成功するようになってからは、その傾向は益々強まってきたのでは?と思います。これは、FA制度を活用して移籍する選手が少ないというのも一致していて、こちらの方も年俸据え置き処置だとか、補填選手の関係とか、自由を拘束する動きばかりが活発になっています。
 
ダルさんのトレードはそれだけでトンでも案件なのですが、FAにしろポスティングにしろ仮にMLBに行った場合の実入りがあまりにも少ないのは共通していえることです。
 
「FAで海外に流出してしまえば何も残らないが、ポスティングなら落札金が入るではないか?」
 
確かにそうです。そうなのですが、これは飽くまでも球団にとっての実入り。
チームにとってはこの上ない戦力ダウンはほぼ変わりありません。
 
かつて、ポスティングでMLBに移籍した選手の代わりにバリバリのメジャーリーガーを獲得した球団がありました。
 
ジェイソン・ジョンソンとエステバン・ヤン(登録名ジャン)
 
前者は西武ライオンズで松坂大輔の後釜として期待され、後者は阪神タイガースで井川慶に
代わる先発投手の役割を担いました。
 
獲得に当っての年俸は、ジョンソンが3億。そしてヤンは2億3000万。
 
2人の成績が思い出せない人は、どうか関連ページかWiki検索してみて下さい。
 
どうにも、こうにもです。どちらも悪評のまま1年で帰国することになりました。
 
ですが、これは極めて予測が可能な事態でした。それをしなかったのは、プロのスカウトが判断したのだからと、やや遠慮していたのも事実でしたが、今になってようやく謎が解け始めてきました。
 
ジョンソンは糖尿病と戦いながらプロの野球選手になったという凄まじい球歴を持ち、長いことメジャーのローテーションを守ってきた投手でしたが、前年の2006シーズンは1年契約しか与えられず、しかも不振で2度解雇の憂き目にあっていました。そんな投手を契約金含めて3億5000万、一説には出来高も3億と、キャリアダウンした前年の契約($350M)以上の条件を与えてしまった西武という球団、何だったのだろう・・・。
 
Jason Johnson
 
ヤンは阪神時代、先発として働きましたがこれも意外中の意外な出来事でした。一応、7年以上ほぼメジャーリーグで過ごした投手ではありましたが、先発経験は2000年を最後に一度も無し。一時期はタンパベイ・暗黒レイズのクローザーとして名が通った人だったので、てっきりリリーフにするものだと思っていたのですが、、、。結果は平均イニングが5を割り、これがJFKの酷使に繫がったといっても不思議ではない事態でした。そもそも前の年に敗戦処理中心の登板で、翌年のメジャー契約は無理だろうと思われていた投手に、メジャー時代の年俸($125M)を超える3億(契約金含)の条件、、、。
 
Esteban Yan
 
このジョンソンとヤンに関していえることは、2人とも松坂と井川の移籍が決定し球団の入札金を手に入れることが確定した後に入団した経緯があることです。そして年俸も非常に近い点、さらには3人目の外国人投手獲得だったことも共通しています。
 
そう、2人は多額の入札金を還元するための代替選手に過ぎなかったいうことでしょう。
そもそも、ポスティング成立後に良い外国人、しかもメジャー実績の新しい選手を獲れるなどどいった発想をする方が間違っていました。その理由として、資金繰りのタイミングが遅いという事実があります。早くて11月半ばに落札し契約に漕ぎ着けたとしても、ハッキリするのは12月中というのが現実的な線であり、そこか資金が出来たので3億でも4億でもいいから一流処をというのでは、中途半端になるのも無理はありませんでした。
 
当時この2人の年俸を知って「馬鹿みたいな金の使い方」と思ったものでしたが、実力よりも実績が大事だったんでしょうね(ジョンソンはともかく、ヤンの実績は遥か昔でしたけど)。「金があるときほど頭を使わない」見本のようなもので、この契約を知ったMLBの代理人はきっと失笑していたんじゃないだろうか。
 
だから、ポスティングの費用でチーム強化という発想は一旦捨てた方が良いか、短期間での解決を生まない方法を選択すべきなんですね。少なくとも、その年の内に電光石火で元メジャーリーガーを連れて来た場合、スカウティングしていないとの疑いは持って然るべきです。
 
となると、若手の成長かドラフトで凄い成果を挙げないと現状回復するのは厳しいという見解になってしまいます。そうした意味で、日本ハムがダルさんをポスティングに出すのならそれなりの準備をしておかないといけないのですが、既にケッペル、ウルフと外国人枠を精一杯使っている現状を見ると、先はかなり厳しいものがあると見て良いでしょう。
 
ここでポスティングに限らず、中心選手がメジャーに行くとどうなる?といったデータを作りましたので、先ずはご覧あれ。
 
イメージ 1
 
この表はMLBへ流出した選手を抱えたチームの移籍前、移籍後それそれ3年間のチーム勝敗を貯金数で表したものです。収支幅がマイナスに大きいものとして、
 
ソフトバンク(城島)   -83
オリックス(イチロー)  -81
巨人(松井)       -73
近鉄(野茂)       -69
横浜(佐々木)      -68
 
が挙げられます。ソフトバンクはまだいいんだけどね、井口も抜けているし(データ記載忘れました)。備蓄戦力があったのと良い時期に身売りしました。
 
その他、4球団は悲惨そのものです。さすがの巨人も、松井退団後は建て直しに数年かかってしまいました。横浜も相当な打撃を受けていることは間違いなく、オリックスは暗黒街道まっしぐら、近鉄に至っては(別の経緯の方が大きいですが)球団消滅という結末となってしまいました。貯金も年平均で20も減っているわけですから、順位3つか4つは平気で落とすことになりますね。
 
これらの深刻な事態は、ほぼ「メジャー挑戦」という大義名分の下に過去の件ほど闇に葬られています。また、一覧として列挙することも通常はないので、時間の経過と共に選手流出の悪影響は未解決のままになっています。この危機を回避出来ている球団は、強いて挙げると西武とヤクルトなのですが、それでも補填するものが無いのは厳しいでしょう。いつでも保障されるとは限らない。
 
ただ、偶然的に解決策の一つになっているのが実はCS制度。いわゆるクライマックスシリーズ。
 
未だに賛否両論ですが、メジャー流出によって戦力低下を免れないチームに少しでも希望を与える意味で、3位入賞でポストシーズンが与えられるシステムは球団経営の意欲を衰えさせないものとして改めて評価したい意向です。
 
とはいっても、ダルさんの抜ける穴はそんな制度も気休めにしかならないかもしれないほど深刻なものとなるでしょう。上のグラフが正にそれを表しているものだと思いますけどね。
 
この後も続けます、後日にて。
 
 
 
 
 
 

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この時期にストーヴリーグの話題を持ち出すのは早すぎるし、
宣言もしていない選手のことについて語るのも些か失礼ではあるが、
仮定の中での話しということで進めていきたい。
 
 
ダルビッシュ有(日本ハム)が国内FA資格を取るには、これから先一軍登録され続けても2013年のシーズン中まで待たなければならない。仮に、FA権利を行使するまでチームに残るのであれば、あと2年は日本ハム球団と契約を交わす必要がある。もちろん、海外FA権はその一年後。
彼の年俸は、推定5億円。2007年のオフに3年契約を交わしていた間は、年俸の上昇も多少緩やかなものであったが、複数年の切れた昨オフにその反動が出た形となった。5億といえば、NPBのトップレベルの選手がこれ以上の昇給に限界を感じ、海外(MLB)に移るキッカケになる金額でもある。
 
【MLB移籍前年の年俸】
 
佐々木主浩(横浜⇒マリナーズ)・・・5億円
イチロー(オリックス⇒マリナーズ)・・・・5億3000万円
松井秀喜(巨人⇒ヤンキース)・・・5億5000万円
中村紀洋(近鉄⇒ドジャース)・・・5億円
城島健司(ソフトバンク⇒マリナーズ)・・・5億円
 
今のところ、日本人選手で5億以上の年俸から契約を再更新したのは松中信彦(ソフトバンク)と金本知憲(阪神)の2人だけである。これは年俸据え置きという妥協点で合意し、結果流出を阻止した(或いは評価した)ことになるのだが、云うまでも無くイチローや松井、そしてダルビッシュはこのラインで年俸がストップするような選手ではない。一応、日本人最高年俸は2004年に復帰した佐々木の6億5000万ということになっており、少なくともNPBのキャリアだけでこの金額に辿り着いた選手は一人もいない。
 
ダルビッシュが日本ハムないしはNPB球団に在籍し続ける限り、このラインに到達するのは時間の問題だ。今季の成績なら年内に届く見込みも決して少なくはない。それからさらに3年間NPBに留まれば途方も無い額になることは誰もが想像出来る。これまでの例から見れば、僅か25歳にて制限いっぱいの報酬を既に与えられたことになるわけだ。
 
NPBの中でも契約にシビアだと云われている日本ハムは、これ以上の金額が「出せないだろう」と囁かれている。そして、「出せる」「出したい」と思わせるのがMLBで、そこに多額のポスティングフィー収益が転がり込んでくることを計算に入れない訳が無いとも思われている。落札される金額は、選手自身の実力に比例するとは限らないため予想するのが大変難しいが、昨オフに一旦落札された岩隈久志(楽天)の1900万㌦にしても、相当な美味があるのは間違いない。当然、ダルビッシュにはそれ以上の金額が予想されるだろう。
 
しかし、この件はダルビッシュがポスティングを希望しなければ何も起こらない。過去には「メジャーには行かない」と宣言したようだが、これを興味が無いとニュアンスを和らげたとしても一定の信用に値する根拠はある。「宣言無し」は、昨オフに判明した3年契約に義理を立てたものだと察することも出来なくも無いが、これまでポスティングを使ってMLBに移籍した選手達は、日本でプレーする間なんとなくそれを臭わせるコメントを発したり、球団に直訴するなりして周囲の反応を伺ってきた。特例で日本球界から離れることに批判が出ないかどうか、一応のコンセンサスを取る形をとって筋道を立てたということだ。その辺がFAでMLBに移る選手との違いである。加えて、ポスティングは球団の容認及び申請手続きが必要なため、そこにはどうしても協力を得なければならない。球団としても保有権を持っている訳だから、放出したというイメージは絶対に作りたくないと考えるのは自然で、自らか動く前に本人の意思とファンの反応を確認した上で容認する動きでなければならない。ダルビッシュがスポーツエンタテイメントで稼ぐアスリート、球団が消費者へのイメージを大切にする企業であることから、こうした義理の発想は商売上避けられないものである。
 
両者とも、今までそうした動きは全く見せておらず、憶測するのが名誉棄損に当るのではないかと思うくらい隙が無い。噂を嗅ぎ付けられないスポーツメディアがだらしないせいなのかもしれないが、この点は徹底している。そういう意味でこの選手は極めて賢いと言わざるを得ない。彼の前では、我々は常に下世話な憶測しか立てられていないのは、ある意味大変頼もしい。
 
現実的な話をさらに進めて行くと、今オフにダルビッシュがポスティングを利用してMLBに移籍する可能性は極めて低いといえる。理由は、東日本大震災の影響で大幅に順延となったNPBの日程だ。これまで通りなら10月下旬か遅くとも11月第一週で終了する日本シリーズが、今季は11/20からのスタートとなっている。もちろん、日本ハムがそこに残れば宣言どころの話ではないが、他球団が出場したとしてもこの話がシーズンの最中に出てくることは考えられない。よって、オフが始まってから事を進めるにはタイミングが遅すぎるというのが根拠の一つになる。
 
仮に、11月下旬にポスティングの宣言をすると、募集期間と独占交渉権の期間だけで軽く年越えしてしまう。ポスティングの顛末が都合良く運ばないのは岩隈の例で実証されているから、もし交渉不成立に終わった場合、日本ハムに残留することも考えなければならない。そして、球団は球団で6億を超える巨大な案件を抱えたまま年を越さなければならないとなると、補強も何も出来なくなるどころか既存の選手達の契約更改も難航する恐れが出てくる。MLBの方も球団によっては、予算編成上待てない時期にもなる。要するに、動かし辛い選手が動かし難い時期に動くことにより、方々で歪みが出てくることも有りうることが予想される。加えて前述のコンセンサスを取るとなると、時間的にはあまりにも猶予が無さ過ぎる。これまでのスムーズな動きを全てブチ壊してしまうくらい両者にとっては危険な動きだともいえる。
 
それでも可能性がゼロとはいえないが、今オフは日本で契約するのが慎重な策だと思える。寧ろ、日本ハムがどのような動きを見せるのか?という興味に移るのも個人的には悪くはない。
 
元はといえば、ポスティング移籍を実現するのは先ず選手の熱意である。実力が飛びぬけていれば挑戦する資格はあると支持されるが、行く気の無い選手は行かないものだと考えなければならない。そして、行く気の無い選手は行かない方が良い。ましてや、球団が抱えられないだろういといった憶測や、ファンの願望などといった本人の意思とは無縁の理由で無理矢理海外に目を向けさせるとしたら、気の毒でならない。また、MLB好きな自分の目からは変な理由で来ないで欲しいとも思っている。変な理由とは、単なる腕試しや金額面で追い出された格好になった選手のことを指している。そうした選手に限ってキャリアを随分と無駄にしている。FAになって日米の市場が競合した上で行くのであれば話は別だが、少なくともポスティングで行くのは止したほうが身のためだ。
 
最後にまとめると、先ずは日本ハムが彼を支える姿勢を貫いて欲しい。金額的に支えるのが不可能なら巨人でも阪神でもトレードを思案すれば良いのではないか。それで戦力均衡が崩されるのであればそれは日本ハムやダルビッシュの責任ではなく、球界全体の体制上の問題になる。少なくともポスティングであぶく銭を掴むような動きを、裏で手を引くような行為はして欲しくない。そして、メジャー行きを希望するのであれば、日本ハムのファンに対する義理は通しておくべきだろう。そこから彼の去就を考え始めることが出来る。

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柴原?年俸調停?

ソフトバンクの柴原洋外野手(36)が年俸調停を申請することになった。7日、初めて代理人(2人)を伴って2度目の契約交渉に臨んだが30分で決裂。球団とともに調停申請書にサインした。コミッショナー事務局が受理すれば10年ぶり7人目、球団初の調停となる。
 「納得できなかったので、こういう形になりました」。この日の交渉では、1億2000万円から減額制限の40%(1億円以上の選手)を超える約58%ダウンの5000万円を提示された。12月の初回交渉より800万円の上積みも、最低希望額(7200万円)との差は大きすぎた。
 柴原サイドは、初交渉中に選手名鑑をめくった小林編成・育成部長の対応を問題視。この日は笠井オーナー代行から期待の言葉をつづった手紙をみせられ、正式な謝罪も受けた。昨季は主に代打での出場。69試合で打率2割1分6厘に終わったベテランは「金額うんぬんより(減額制限の)約束事を超える前例を作ってはいけない」と語気を強めた。一方の小林部長は「議論を尽くした結果。仕方がない」と嘆いた。
 球団は、今オフから当該シーズンの成績をもとにする「新査定方式」を導入。だが、代理人の望月浩一郎弁護士(54)は「急に成果主義と言われても、緩和措置が必要」と力説した。過去に選手の希望通りになった例はないが、柴原は一歩も引くつもりはない。
1/8 スポーツ報知より
 
 
可笑しな事態になりつつあるこの争い。しかしながら、深読みし甲斐のある話題です。
記事中の「最低希望額(7200万円)」というのは、最大減額幅の間違いじゃないでしょうか。
 
それにしても、「約束事を越える前例を作ってはいけない」とまで筋道を立てられてしまったホークス球団に、調停で勝つ見込みというのはあるのでしょうか?
この約束事というのはもちろん野球協約の減額制限で、1億円を越える報酬については最大で40%までしか減額が出来ないというものであります。これは日本プロフェッショナル野球協約2010内醍92条(参稼報酬の減額制限)にも謳われていますね。
 
この出来事がどうしてこの時期になってしまったのか。その理由は、
 
第70条 (球団の契約更新拒否) 契約保留選手が、全保留選手名簿公示の年度の
翌年1月10日以後この協約の第92条(参稼報酬の減額制限)に規定する参稼報酬
減額制限額以上減額した参稼報酬を契約条件として選手契約の更新を申し入れ、
球団がこれを拒否した場合、球団はその選手にたいする保留権を喪失し、その選手は
コミッショナーに自由契約選手指名を請求することができる。

こういうことでしょう。思えば中村ノリさんのケースもこの時期だったですね。それでノリさんは自由契約の身になったはずです。あの時はhausさんもワーワー騒いでいたクチだったのですが、どうやらルール内に則った手続きだったみたいですね。読みが甘かったかな、少し。
 
で、柴原選手。微妙な立ち位置となってしまいましたが、自由契約を請求することも出来ました。しかし、彼は年俸調停の方を選択するに至ったわけですが、事の経緯と見込まれる報酬の額からいってこれは当然のことでしょう。なにしろ、調停で敗訴したとしても5000万円は確実に得られる報酬だから。今この時期で自由契約にならなかったとしても、ここ数年での実績や年齢のことを考えるだけでも、他球団で肩を並べる条件を出すところはないと断言して良いでしょう。
 
ですが、焦点は減額制限を越えない範囲での更改となります。もし、調停委員会がこれを1%でも上回る採決を下した場合、NPBの選手達がサインしている野球協約は無効だといっても過言ではありません。そうなれば柴原選手とその代理人は、即座に訴訟を起こすでしょう。面白いのは、ホークス球団がどうして負け戦のようなことに同意したのか?協約に抜け道がある?減額制限撤廃への試金石か?と、色々想像出来てしまいますね。それとも、楽観的に「サインするだろう」との目測だったのか?
 
いずれにしても、ホークス球団が柴原を戦力として考えていることに違いはありません。ただし、5000万円という報酬内でのこと。そこで、今オフでの大幅減額選手主な一覧。
 
イメージ 1
 
結構いますね。この中だと、井端、高橋信、G佐藤にたいする査定が厳し目というか、判断が素早いと思います。後は峠を越えたと見られている選手ばかりで、もちろん柴原もその中に入っているといえるでしょう。外国人選手は参考としてみて下さい。
 
大幅に減棒となったのはこれだけではなく、戦力外通告(自由契約)の上、他球団との契約に漕ぎ着けた選手も加えてみてみましょう。
 
イメージ 2
 
当然といえるかどうかわかりませんが、こちらの方が減額幅は大きいようですね。契約出来ればまだ幸せだという見方も出来ると思います。ま、下の表の人達は「呑むか、それとも出て行くか?」の選択肢ですので、旧保有球団としても決着は直ぐに着くだろうとの見込みは立てられますが、上の表高橋信までの人達については「(限度以上に)減額したい。でも保有したい」と、微妙な評価だったこともわかります。
 
柴原については、例のホークス新査定の影響でこのような評価となったのかもしれないし、今ではレギュラーとして見られていない選手に7000万以上の報酬を出すというのは、ファンから見ても疑問に感じる点が多いです。さらに、限度幅を超えた額で更改する選手が出て来ている以上、そう非常識な査定とも思えないとの球団の思惑があったとも推察出来ます。
 
もう一つ、球団から見た選手の受けの問題について。この件で例え、柴原選手が勝訴したとしても、翌年以降の現役続行ないしは査定に対して球団の印象を悪くしたとの見解は拭えません。協約を飛び越えて考えれば、「ここは球団の意向に沿って、一年でも長く現役を続ける」や「現役引退後の去就において、球団との関係を拗れさせない」といった大人の論理で考えるのであれば、調停に持ち込まずに妥協点を見つける選手がいることも事実でしょう。どの程度影響があるのか、hausさんにもわかりませんが、少なくとも戦力外となって他球団に移れたとしても、ホークスの提示額と肩を並べる条件を出す球団は無いだろうと先ほども書きましたが、タメにならない喧嘩は避けるべきとの考えもあるでしょうね。
 
しかし、既に調停申請を選択した今、その判定に対しては約束事が守られるべきだと選手側の額を支持します。
 
最後に2つの疑問点を。
 
NPB選手の契約更改で代理人を務めるには弁護士よりも、専門のエージェントが成長した方が良いのではと感じたこと。今回の件については、どうも権力行使の臭いがキツク感じてしまうのと、超高額所得者でありながら引退後の身の置き方に苦労せざるを得ないプロ野球選手のライフプランをサポートしてくれる存在って、必要なんじゃないでしょうか。最近では、芸能事務所に所属する選手が増えているようですが、そこでそういったことも面倒を見てくれるのでしょうか?ただ、契約料もそうだしバックアップ体制(野球以外の件が管轄だとかでは意味なし)のことが気になりますね。
 
もう一つ、どうして調停なのか?ということ。
協約上で取り決められていることが守られていない出来事に対し、第三者が介入しないと収拾がつかないというのであれば、協約自体があやふやなものとして受け取ってしまいます。
ここで出てくるべきは選手会だと思うのですが、三連休でお休みなんでしょうか(苦笑)。
参稼報酬のトラブルに介入しなければどこで活躍するの?となってしまいます。
 
とにかく、見逃せない話題です。
 

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日本ハムのダルビッシュ有投手(24)が6日、札幌市内の球団事務所で代理人同席の契約更改交渉に臨み、1億7000万円増となる年俸5億円でサインした。(中略)ダルビッシュは昨季までつけていた出来高払いをなくしたことで大幅増となった。また、昨年までは3年契約だったが、島田利正球団代表によるとダルビッシュ側の希望で今季は単年契約となった。交渉を終えた右腕は「無事に契約できてすごくすっきりした気分。ことし1年もまた頑張ろうという気持ち」と晴れ晴れとした表情で話した。
 昨季は防御率1・78で2年連続の最優秀防御率に輝き、222奪三振とともに両リーグトップの成績で2冠を達成。12勝(8敗)を挙げ、5年連続の2桁勝利を飾った。島田代表は「日本を代表する選手。成績も出している」と高く評価した。(金額は推定)
 
スポーツ報知より 1/7
 
本題とは逸れますが、hausさんがネット記事を貼り付けるときのソースは大抵が報知です。
なんか真面目な雰囲気を感じるんですよね。それと要らない表現も少ない気がするし、
読み易いです。
 
ということでダルビッシュ。5億円ですね。
 
それ以前に、「昨年までは3年契約だった」という情報は昨年までは見ることが
出来ませんでした。
 
丁度一年前にこんな記事を書いたこともありました。
 
「ダルビッシュの契約報道に納得がいかない 」
 
ここでは昨年の昇給が有り得ないほど低いものだったことに疑問を感じ、
複数年の可能性もあると推察していましたが、
それは正解だったみたい。
よって「多少は納得がいった」
 
しかし、FA絡みで複数契約が増え始めてからの契約更改ニュースは
正直いってつまらないですね。
 
ホンと、つまらない。
 
確かに、単年一発勝負だった時代と比べればFAありの、複数年ありの、
さらにはポスティングありので複雑怪奇になってきたことはあります。
MLBでは「年俸」はあまり話題に持ち上がらず契約総額に目が行きます。
 
市民の税金を一部負担している関係上、正確な申告(報道)が義務化している
MLBとは違い、NPBのそれは義務でないことも承知です。
 
「ファンが興味持っているから」という程度のサービスだということもわかります。
 
だからといって、つまらないと云ってはいけないということもありません。
 
なので、やっぱりつまらないです。
 
日本の野球がつまらないということではなく、
ニュースとして全然つまらないです。
 
もちろん、ファンの興味主導で契約更改している訳じゃありませんし、
「(選手が教えてくれなければ)仕方ないんじゃない?」という考えも出来ますが、
もう少し(契約内容の判明に対して)努力して欲しいと思うし、
どうして3年契約だったのか?ということと、
単年契約に戻したのは何故か?
ハム球団にはどの程度まで(年俸)を賄えそうなのか?
といった評論までを提供して欲しいと思うのですがね。
 
hausさんもざっと考えてみますが、
2007年にプロ3年目でMVPを獲得した直後に3年契約を提示した
ハム球団は相当賢いのではと見た。
ここでの(8億円)投資は、今となっては軽いものにも見えますが
当時から見れば(球団側に)ギャンブル性もあったし、
(メジャー流出の話題が)あそこまで盛り上がったことを考えると、
雑音封じの意味も含めて相当な効果があったと思われます。
 
で、今回の契約更改でダル本人が単年契約を希望との記述がありましたが、
これについてはメジャー移籍(ポスティング)か年俸のベースアップを視野に
入れた方向と見るのが素直な見解でしょう。
 
しかし、24歳で既に5億円を稼ぎ出してしまったダルビッシュに
ハム球団はどこまで投資することが出来るのでしょうか?
 
日本球界の日本選手に対する最高年俸額は佐々木主浩の6億5000万円だそうです。
MLBで900万㌦稼いできた直後の金額です。
 
仮にダルビッシュ本人がMLB行きを希望したとして、
今オフの岩隈のように折り合いが付かないまま破談というケースも発生したので、
球団としては「払いきれなくなったからポスね」というシナリオも組み辛くなってきた
ように思います。
 
当然、若ければ若い方が(提示額が)魅力的だというのはあります。
 
一方、NPBに留まるという選択肢もありますが、
これまではFA取得前までに年俸が払いきれないケースはイメージ出来ませんでした。
(FA時点で払いきれないというイメージのある選手はいた)
強いて挙げればイチローのケースでしょうか。
今までであれば、保有権利を有していることは球団側にとってのメリットしか
考えられませんでしたが、保有しているが故に球団の財政が圧迫されるかも
しれないという、MLBではよくある光景がNPBでも見られるかもしれません。
 
ただ、気の毒に思うのは「どうせダルはMLBに行くだろう」という見られ方です。
順調にキャリアを積めば積むほど身の置き方に頭を悩ませそうだからです。
 
金のことをとやかく言うのが嫌いだという人がいますが、
金はあればあるほど良いと思いますよ。
一般小市民からみれば5億も50億も変わらないかもしれませんが、
5億貰っている人から見れば50億は魅力的なんじゃないでしょうか。
会社興すのだって自由だし、政治家になってなれる(←金も必要だということ)。
もっと大きなことだって(金次第では)出来ることもある。
 
ファンから見た金とは、選手に対する評価や価値観ですよね。
 
その価値観や評価がしっかりと評論されないまま、
過去と未来が繫がらない時事的なニュースだけに留まっているのが
非常につまらなく感じるのです。
 
以上
 

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