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「ブッシュ」★★★★
オリバーストーンの「ウォールストリート」にあこがれて金融の仕事についた人は多いようだ。「ブッシュ」はそのような作品ではないが、その表現力に驚く。そっくりさんを並べ、内部抗争も実に巧みに表現されている。たとえばウオルフウィッツ=青白いインテリ右翼ネオコン、軍事利権、石油利権が狙いのラムズフェルト、チェイニーと実務派軍人パウエルとの対立。なかでも面白いのが、選挙参謀カール・ローブ。ライスはおとなしくしているが、あんなものなのかもしれない。
しかし、本当に描くべきはクリントン政権なのかもしれない。サマーズ、ゴア、ルービン、そしてヒラリー。さらにグリーンスパン。戦争屋のブッシュのが描きやすいかもしれないが、「ウォールストリート」を映画化できたのだから。
最後はブッシュも取り巻きも、ナイスガイとして描かれている。反骨でありながらアメリカで受け入れられているオリバーストーンの限界かもしれない。マイケルチミノの失敗に学んだのかもしれない。
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