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 地下鉄千代田線虎ノ門駅で下車してエスカレーターで地上に出ると国立新美術館だ。会期終了が迫る昨日、クリスチャン・ボルタンスキー展を観てきた。1990年12月に水戸芸術館で彼の日本初個展を観てから30年近く過ぎている。額装された子供達のモノクロ写真を電球でライトアップし祭壇のように配置した「モニュメント」と題された作品は、不思議な神聖さを伴いわたしの記憶の底辺にへばりついていました。


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 2002年8月末、車でフランスのパリからラロシェルに行く途中、立ち寄った名も知らぬ古城で開催されていた現代美術の展覧会。城の入口にピンクの巨大なコーヒーカップが展示されていて、埃くさい城の各部屋にはそれぞれ作家が作品を展示していました。


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 そこの1室にクリスチャン・ボルタンスキーの「モニュメント」つまりは額装された子供達の作品が展示してありました。古城に飾られたボルタンスキーの子供達の祭壇は、より神秘性を増してそこにあったのです。名も知らぬ古城とボルタンスキーの作品はピンクのコーヒーカップと共に、摩訶不思議な記憶としてわたしの中に鎮静していたのです。


 そして今回、国立新美術館にてその後のボルタンスキーの作品を観ることができました。死をイメージさせながらオドロオドロしくない普遍性をたたえつつ、光と闇と音の作家であることも再認識しました。より昇華した神聖さと共にボルタンスキー作品への懐かしさも感じたのであります。
  
 

参考
 https://ja.wikipedia.org/wiki/クリスチャン・ボルタンスキー
 

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