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資本主義はなぜ自壊したのか 著 者:中谷巌 出版社:集英社インターナショナル 定価1700円(税別) 中谷巌氏といえば、1998年小渕内閣の諮問機関『経済戦略会議』議長代理として新自由主義(市場原理主義)を強力に推し進めた方です。この書の中で氏は、世界的金融危機等を目の当たりにすることによって、自らが推進した新自由主義(彼が言うところのグローバル資本主義)の問題点を自戒をこめて書き記したものです。 読み終わってなにを今更といった感じでした(>_< 。特に内容に関して目新しい視点もなく、かつて他の文献で読んだことのある内容が網羅されているように思えてなりません。本棚に置いてまた読みたいとまで(私の場合は図書館で借りました)読む本とは思いませんでしたが、図書館で帯をみて、ふと読んでみるのもいいかな〜などと思い手にしました。ここで私なりに気になったところを少し引用してみます。 資本主義とは、資本の増強を目的としたあくなき利益追求を是認するイデオロギーである。その資本主義が、旧社会主義国の崩壊による巨大市場の開放とIT技術の飛躍的発展によって、グローバル資本主義という「モンスター」へと変貌した。
このグローバル資本主義という怪物の出現によって、世界経済が活性化し、先進国のみならず、中国などの新興工業国の発展、ひいては名もない途上国の経済発展にも大きな刺激を与えたことは疑う余地がない。このモンスターは世界の様々なところに眠っていた資源(労働、資本、土地など)を市場取引の場に引きずり出し、その効率的な利用を行うことで経済成長を促した。 しかし、そのモンスターが国境を越えて派手に活動することによって、人間の社会は分断され、自然は破壊され、やがてはモンスター自らをも蝕んでしまうことになった。グローバル資本主義という怪物が作り出した「傷」はあまりにも深く、多岐に及ぶ。 このモンスターが人類に与えた傷、それはグローバル資本主義(アメリカ型金融資本主義)の本質的欠陥といえる。その本質的欠陥とは ・世界金融経済の大きな不安定要素となる。 ・格差拡大を生む「格差拡大機能」を内包し、その結果、健全な「中流階層の消失」という社会の二極化現象を産み出す。 ・地球環境の汚染を加速させ、グローバルな食品汚染の連鎖の遠因となっている。 本質的欠陥と書かれている三点について、はたして彼が言うグローバル資本主義(アメリカ型金融資本主義)が固有に持つ本質的な欠陥なのでしょうか。その点について私は大いに疑問を感じるのですが。 アメリカの政治・経済の歴史は大きな政府と小さな政府のなかを振り子のごとく行ったり来たりしている。今回の世界的金融不況もその一環で、大変な激動ではあるが、所詮、資本主義経済の自律的調整のプロセスである。
この本の中で興味深かったのはキューバとブータンの現状が好意的に語られてるところでした。私はキューバはある程度情報としては知っているつもりですが、ブータンとなると??「チベット仏教の国」という以外(*_*)私には全く知識がありません。 聞くところによるとブータンはGDPではなくGNH(国民総幸福量:Gross National Happiness)の向上を目指し、資本主義の『市場』の中で生きていくのではなく、社会や自然と共に生きていくことをナショナル・ポリシーとしているそうです。またブータン憲法の中で、政府が積極的に森林資源の保護、あるいは自然環境の浄化を行うことを制定して、自然保護を国是としているとのこと。 また興味深い文書を発見: イギリスのレスター大学が2006年発表した世界の人々の『幸福感』(主観的充足度)を国ごとに調査した結果は、福祉の行き届いた北欧諸国に並んでブータンは世界全体で8位、日本人の幸福感は世界で90位だそうです。(>_< ![]() GDPといった数字に絶対的な価値を見出すのではなく、新たな価値観が政治・経済の分野に必要になってきているのではないでしょうか。社会から見捨てられないことが日々実感できるということは、人間に大いなる安心感を与え、社会の安定性を飛躍的に拡大させるものだと思うのです。 再び世界経済が復活!しても、またその先に多くの人民・大衆が職を失い生活を破壊される未来が待っているのです。それは不可避といえる恐ろしいまでの現実です。日本の2009年は、あと少しで暮れようとしています。 ☆☆☆ ちょっと一言 ☆☆☆ 私がブログを通じてお付き合いのある方が今度、観音寺市長選挙に出馬することになりました。この方のブログは観音寺市政に対して厳しい見解を述べています。ブログに訪問し、激励のメッセージを入れていただければ幸いです。 ☆彡☆彡 よこ八さんのお考えに賛同して ☆彡☆彡 〜〜〜 9月25日を、日本国憲法9条(平和主義)25条(生存権)の記念日に 〜〜〜 今回は憲法9条(平和主義) 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 |
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。特に内容に関して目新しい視点もなく、かつて他の文献で読んだことのある内容が網羅されているように思えてなりません。本棚に置いてまた読みたいとまで(私の場合は図書館で借りました)読む本とは思いませんでしたが、図書館で帯をみて、ふと読んでみるのもいいかな〜などと思い手にしました。







この際、資本主義だの共産主義だのは置いておいて、書くのですが、
人は誰しも弱さや欠点があります。
こんな人間の作るモノに、完璧なモノはありえないというのが私の
考えです。
これは、小さな道具はもちろん社会も同じでしょう。
その中から、出来るだけ完璧に近いもの目指すのがいいと思いますね
。
2009/11/1(日) 午前 8:28 [ yositune ]
『完璧なモノはありえない』全く同感です。私は元々技術系の仕事をしていた関係で計算して出てきた数値に価値を感じていました。しかし、自然界の中ではそれは極一部を数値化したに過ぎないことを今実感しています。でも『出来るだけ完璧に近いもの目指す』この道のりを永遠に続けていかなければならないと思います。
これからも違った視点でのご教示頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします。
2009/11/1(日) 午後 1:04
キラットチャンさん、こんばんは。
私は、今日の大阪団結まつりに参加して、参加者が今の資本主義をどれほど理解しているかを意識しました。
全交のメンバーは、元々フルフショフ主義なので、ソ連に幻想したことから沖縄に幻想を抱いています。
この人たちが、資本主義を理解していれば、単なるイベント行動をしなくなります。
2009/11/1(日) 午後 7:47
ぶどうちゃんへ
大阪団結まつりの報告読ませていただきました。行動力に感心しています。ソ連に幻滅した人は多くいます。私の周りにも。
沖縄に幻想を抱いているとは、どのような視点なのでしょうか。
2009/11/1(日) 午後 7:59
私はブータンではないですが、アジアの仏教国を訪れたことがあります。確かに、資本主義に汚染されておらず、ゆったりと時間が流れていましたが、そこには、アメリカと同じく「言論の自由」はありませんでした。日本の場合、資本主義が一定発展しており、キューバやブータンのような政治体制を取ることは出来ないと思います。むしろ北欧型を選択するのが妥当かと思います。
2009/11/5(木) 午前 7:11
資本主義は資本家・一部の権力者・役人が、正直な生産者から、権威・肩書・学歴とアンフェアーな方法で騙し、搾取と強奪とタカリを合法的にしています。
共産主義は政治家・役人・軍人・一部の権力者が、正直な生産者を、権威・肩書・学歴でアンフェアーな方法で騙し、搾取と強奪とタカリを合法的にしています。
富が偏り、搾取と強奪とタカル相手の減少が置き、どちらも崩壊をしてきました。
情報公開と分かち合いの、三方一両得の自薦以外に、根本的な解決は出来ないでしょう。
2009/11/5(木) 午後 4:43 [ iwa*ima*u*a1949 ]
全交は、なんでも屋です。主な活動は、地域ユニオンやイラクでの地域限定のラジオ放送、辺野古での米軍基地建設反対です。
東伸精鋼の小川さんの解雇撤回闘争は、全交の結成のきっかけです。
2009/11/5(木) 午後 4:43
中谷さんが言う、グローバル資本主義(アメリカ型金融資本主義)の本質的欠陥を列挙していますが、科学的とは思えずその根拠立てがわかりませんね。
ブータン王国については、以前テレビで国民の幸福度が高い国として紹介されていました。
農業国で、王様が政治を行っている国で、自ら「国民あっての国王」と言い、現在は若い国王です。
国民の住んでいる家は、立派とは言えませんが、「携帯電話」が普及し始めたのには驚きました。
国民の間の所得差が非常に少ない国(大金持ちがいない)のようです。
2009/11/6(金) 午後 1:50 [ 釧路の社民党 ]
marieさんへ
ブータンでは日本のODAで発電所建設の話があったそうです。しかし、当該地域の住民が電線ができると渡り鳥が引っかかる等するので、反対して計画を中止させたそうです。自然保護を国是(憲法規定)としているので憲法遵守を国、国民が理解している結果と思います。我が国との違いに愕然とします。(*_*)
2009/11/6(金) 午後 4:20
健康さんへ
『情報公開と分かち合い』私も同感です。特に分かち合いは私は重要なことと日々感じています。
2009/11/6(金) 午後 4:23
ぶどうちゃんへ
柏原の方も朝晩寒さも厳しくなってきたのではないですか。お体に気をつけてくださいね。ヽ(^o^)丿
2009/11/6(金) 午後 4:27
tor**iho*n1meza**さんへ
携帯電話が普及し始めたとは知りませんでした。驚きです。
国民の所得は少ないですが、竹中何チャラ氏が言うところの『皆が貧乏』とは絶対に言えない国と思います。
2009/11/6(金) 午後 4:33
仏教では殺生を禁じるので、自然を大切にする発想が、そういう国では当たり前になっています。幸福感が高いというのも、仏教思想と深い関連があると思います(物質文明を否定するので)。経済的先進国の人間が、こういう国に憧れを持つのは非常に分かりますし、自分自身もそうです。ただ、もう少しよく中身を吟味してほしいとも思うのです。私は一人で半自給自足で山の中で暮らしていたことがありますが、本当に大変でした。単に生活が大変なのではなく、いろんなことがリンクして、これを続けるのは無理だと思った経験があります。
2009/11/6(金) 午後 5:57
marieさんへ
私がブータンの自然の中で暮らせるかと考えた場合、無理だろうと思います。私が前に書いたコメントで『我が国との違いに愕然とします』というのは、ブータンで国是とされている自然保護が国と国民とが守り抜こうとする姿勢に対し、我が国の国是である平和主義が形骸化、空洞化している現実を対比して語ったつもりなのです。
2009/11/7(土) 午前 9:52
現在のほとんどの日本人は、上から下まで足りる事、自然に生かされている事への、自覚の欠如と感謝の念が無さ過ぎます。
2009/11/7(土) 午後 3:52 [ iwa*ima*u*a1949 ]
十分に恵まれた人が不足ばかり、もっと抗議してもいいのじゃないか?と思えるような人が、何も言わない。自分の状況だけでもいっぱいいっぱい、この先どうするのよ!と思えるような人が、他人に対して与える、そういうことが、日本のみならず、多いような気がしています。これは、今に限った話ではないのかもしれませんが。
2009/11/11(水) 午後 0:12
宗教国家は、意思統一をしやすいことが背景にあると思います。
自然保護、といった面では、仏教国はいずれもそれが良いほうに現れているかもしれません。私は女性の問題に関心があるので、その面から見ると???と思うことがあります。仏教には男尊女卑思想が紛れ込んでいるので。でも、タイでエイズにかかった女性の保護を体を張ってヤクザから守っているお坊さん達は、本当にすごいと思います。
2009/11/11(水) 午後 0:17
『宗教国家は、意思統一をしやすいことが背景にあると思います』是非はともかく、そのような面は確かにあります。方向性が問題かと思っています。
『女性の問題に関心があるので、その面から見ると???』同感ですね。
『タイでエイズにかかった女性の保護を体を張ってヤクザから守っているお坊さん達は、本当にすごいと思います』虫歯が痛いときに鎮痛剤を飲んでも虫歯は治らないように、対症療法では原因の除去までは行きません。対症療法も重要ではありますが、そこから一歩先を見据えることが重要であると考えています。まずは一歩から。(^^♪
2009/11/12(木) 午前 9:46
こんばんは。
その節はお世話になりました。
どうも閉鎖的といいますか、口にしてはならないことを言いましたしたから、国定宜しく国を捨てました。
京都で元気にやっています。
コレがまた、、、ですから。
ワタシの旅はまだまだ続くようです。
2014/1/5(日) 午後 7:47 [ ゼンソウハラ ]