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『ひな祭り恋嵐』
『いやーいつ見ても姐さんのお雛様綺麗ですねぇ。』
『マジパねぇっすねぇ〜。』
『気品がある。』
『いいっすねぇ…』
『大垂らかしじゃ無いのが独特ですね。』
今日は毎年恒例、烈怒帝瑠のみんなでプチひな祭り。
桃の花や小出毬、菜の花、雪柳を葵が活けて縁側でみんなでティータイム。
そんなうららかな日和が邦枝は大好きだった。
一刀斉が甘酒を振るう。
この時期は穏やかな日和が好きな一刀斉ではあるが
今年は違うらしい。
『おぉっと甘酒が零れそうに為ったわ。』 『じじい!てめぇわざとだろう!』
この雛人形と孫娘を奪うだろう男。 男鹿辰巳がいると思うと
すっかりひねくれる。
『火傷しなかった?』 『あぁ平気。』
邦枝は新しい甘酒を男鹿に入れてベル坊にはミルクをあげた。
あぁやって花を活けたり雛人形を見てる邦枝がお雛様に見える。
(本当に俺、アイツの恋人だよな?)
『はーいベルちゃん抱っこ』
『男鹿!何葵姐さん見惚れているんス?』
『俺は、別にだな…』 やってきたのは目ざとい花澤由加。
『俺って葵の恋人だよな?』
『アハハハッ男鹿ッち
葵姐さんに超絶ベタぼれっすね!』
そう言うと花澤は『葵姐さ〜ん!男鹿っちが呼んでるっす!!』
『今行くね。』 すたすたとやってくる邦枝。話す事なんか何も決めてない。
ベル坊を抱えて笑顔で『なあに?』と聞かれた男鹿はいつの間にか
邦枝を抱きしめて口付けをした。
『俺のっ恋人はコイツだからな!』
と言ったら一刀斉が薙刀の柄で思い切り男鹿を打ちつけた。
『ニョッ』 『男鹿!』 ベル坊を抱えたまま倒れた男鹿に走りより
邦枝は微笑んで男鹿の頬にキスをした。
『有り難う…男鹿。大好き』
『俺も…』
『起きてたの?イジワルっ』
『俺は一刀斉のじじぃにどんだけ痛い目見ても
お前のそばにいたい。いいだろ?』
こくんと頷いて再びの口付けを交わした。
了
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甘:男鹿葵本棚
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男鹿と邦枝葵の甘々生活
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『熱い雨』 ★
「どうしよう…はぐれちゃったみたい。」
「ベル坊、お前が遊んでるからだ。」 「ダブー」
「ベルちゃん、楽しかったんだモノ、いいのよ。」
そうするとベル坊が邦枝の
胸に飛び込む。 「よしよし」
「おい、天気悪くね?
って言ってるうちにすげー雨!!」
走って雨風しのげる所を探す。
「葵!大丈夫か!」 「うん…」 ベル坊を抱えて走ること30分。
洞窟見たいのが見えた。
「あそこまで走るぞ!」 「うん!」 「ニョーッ」
洞窟にはいえると底冷えの寒さだった。雨に打たれて衣服がびしょ濡れ。
「何とか火がついた。」 と邦枝が振り向くと男鹿は衣服を脱ぎだした。
「ちょっ。ちょっとちょっと!何してるのよ!!」
「服、乾かそうと思って」
その時邦枝もぶるっと体が震えた。
タオルを出してまずはベル坊の頭を拭く。「ダーッ!」
ベル坊は嬉しそうに邦枝に甘えていた。
「邦枝、お前も脱げよ。風邪引くぞ。」
「え”?な、ななな、何言ってんの?」
「風邪引いて、じじぃに殺されるのはごめんだ。」
下着までびっしょりだったから仕方なく、タオルを巻いていた。
ベル坊を抱えながら震える邦枝に近寄る男鹿。
「寒いか?」 「べるちゃん、あったかいし火も着いたから。」
邦枝は何を喋っていいのか解らない。
「眠いか?」 「う、うん…」
火がついて温かくなったのか邦枝は眠くなってきた。
「温かくしてやるから、安心して寝ろ。」
(安心できる訳無いじゃない!!)
そう思ったが細い体を抱きしめられてしまった。
「こんなに冷たい…」 男鹿はベル坊に目隠しをしていた。
「ここも…ここも…冷てぇ…」 「ふうっ…あっ…」
男鹿は邦枝の首筋をなめ上げて、形のよい耳に息を吹きかける。
「だぁめっ…」 「あんまり動くとタオル落ちるぞ。」
「いや…」 「本当に嫌か?」 邦枝は首を横に振る。
邦枝の唇を激しく攻め立てて声がもれてしまう。
「ほら…熱いだろう?ここも。」 そう言って唇をなぞる男鹿。
「んっんんっ…」 幾度かの口付けの後、男鹿の攻め立てた冷えた細い体は
赤みを増すほど熱くなっていた。
攻め立てられた体はぐったりと男鹿の腕の中で
かすかな寝息を立てている。
男鹿はベル坊の目隠しを解いてベル坊を見ていた。
「お前はどんな女と恋に落ちるんだろうなぁ?」
END
雨にキッスの花束を 作詞︰巖裡祐穗 作曲︰KAN 突然アイツが言った 「結婚しようよ、すぐに」 街は大雨注意報 みんな急ぎ足 愛してるって言いながら ふたり 大人どうし つかず離れずの仲でいようと 吹いてた 思いがけないプロポ一ズ! スクランブルのど真ん中 噓でしょう 立ち止まったまま ころがってゆく傘の花 クラクションさえ聞こえない ずぶ濡れのまま動けない 世界中 息をひそめて 今私達 見つめてるよ CHU!CHU! 大好きだったの ずっと ほんとは待ってたんだ 精一杯カッコつけては気のない振りしてた 仕事も恋愛も私大切だけど アイツの笑顏がやっぱり最高の宝物 夢見てるようなプロポ一ズ! ル一ジュも取れてしまった顏 こんなに氣の強い女 ねぇ本當に私でいいの? 雨が作ったしずくの輪 今 くすり指に落ちたよ 一生一度の思い出 幸せにして あなたが好き CHU!CHU! 運命がほら手招きしている YESをこめて涙に濡れた口づけの花束を 思いがけないプロポ一ズ! スクランブルのど真ん中 噓でしょう 立ち止まったまま ころがってゆく傘の花 クラクションさえ聞こえない ずぶぬれのまま動けない 世界中 息をひそめて 今私達 見つめてるよ CHU!CHU! |
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The exercise for a public performance
〜練習は本番の為に2
男鹿協力の元、リハビリも順調に行われた。
「邦枝さん、病院の敷地すぐ外にいつも屋台が出てるのよ。知ってる?」
「い、いえ知りません…(絶対東条先輩だ〜)」
そんな看護師とのやりとりを壊す声。
「よう、邦枝。どうだ具合は。特製たこ焼き持って来たぞ」
「やっぱ知り合い?」看護師が驚いたように目をはる。
「待ちな。筋肉野郎。葵〜駅前でケーキ買ってきたぞ。一緒に食おう。」
「いや邦枝はたこ焼きが好きなんだ。」 「ケーキだ」
邦枝は盛大なため息をついて
「少し静かにして…ね?食べ物はナースステーションに預けて。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ねぇ男鹿、何で東条と顔合わせるとけんか腰になるの?」
「あぁ?そりゃ…だからだよ。」 「よく聞こえないんだけど。」
「東条も葵のこと好きだからだよ!」
「ただ、後輩ってだからだけじゃないの?」
「東条の目は俺がお前を見てる時と
同じ狼なんだよ。」
「…まぁ、狼っぽいけど」
リハビリを終えて休憩してスポーツドリンクを飲む。
「男は狼だって言ってんだろ!」
「…(男鹿が一番狼らしいけど)」
邦枝はそんな男鹿の話を横耳に聞きながら眠くなってしまった。
「眠いのか?」 「少し…」
と言った瞬間だった。邦枝の体は宙に浮いている。
「えっ?えぇ”っ!!」
男鹿にお姫様抱っこされていたのだ。道行く人が見ている。
「お、降ろして。」 「だーめ。葵が男は狼って思うまで。」
「解ったから!」 どんな哀願をしても男鹿は一向に降ろす気配が無い。
病室に帰ると男鹿はカーテンを手早く閉めて邦枝の唇に重ねた。
「お、男鹿っ…」 「静かにしないとのぞかれるぞ?」
「い、いや…」 「本当に、いやか?」男鹿が耳元で囁く。
息を吹きかけるだけで邦枝の声が出そうで、押し殺して体を震わせる。
「こんな…場所じゃ嫌…」 涙目で言うと男鹿はニヤリと笑う。
「だったら早く退院するんだな。
可愛がってやるから。」
そんな一言で邦枝は顔を赤くさせていた。
寝巻きを直して丁度看護師が検温に来た。
「邦枝さ〜ん検温です。聞いたわよ。リハビリ頑張ってるって。」
「え、はい。」 「あら?顔が赤いけど?」
「何でもないんですっ!絶対何でもないんです!」
邦枝の言い訳(?)に確信犯の男鹿は声を殺してお腹をよじり、笑ってる。
(早く退院しないと身がもたないっ!)
男鹿は邦枝の髪の毛をくしゃっとするとまた明日来る事を告げて
病室を出た。男鹿が病室を出ると男鹿の携帯にメールが来た。
「もう!恥ずかしいじゃない!!男鹿のH!で、でもね
キライじゃないわよ。有り難う。」
一方病室で…
「葵ってエロイなー。我慢すんの大変だった。
退院したら爆発するんで。よろしく。」
「えぇぇ〜っ!ちょっとちょっと!!何言ってんのよぉ!」
ふたりの練習と言う名前のラブソングは終わらない
ようやくEND…
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The exercise for a public performance
〜練習は本番の為に1〜
その時、男鹿は嫌な予感を感じていた。
寒気がするような、嫌な気配。
「大変だ!寧々さん!葵姐さんが…!!」
突っ混んできた車に引かれそうになった子供を
かばって
病院に運ばれた…
確かにそう言ったと確かめるように口にした。
そこで担任の早乙女が来て事の次第を話し出す。
「邦枝は飲酒運転で突っ込んできた車に
引かれそうになった幼稚園児を
かばい、救急車で『石矢魔総合病院、救急』で検査をして命に別状は無いが
骨折している。見舞いでも行ってやれ〜」
とあらかた述べて男鹿はベル坊と病院に向った。
ベッドに横たわって汗をかく邦枝はいつもより細く見える。
「お、男鹿…来てくれたの?」
「…練習だ。」 「何の?」
「俺とお前の子供が出来た時の
出産に立ち会う練習!」
邦枝は顔を真っ赤にしながら微笑む。
「ありがとう…子供助かったんだね。
ねぇ…男鹿子供何人ほしい?」
「幾らでも。俺と葵の子供なら」
邦枝の瞳から真珠のような涙が溢れた。
「こわかっ…た…!」 男鹿は邦枝の黒い髪を撫でながら
黙って見ていた。
「男鹿に逢えないんじゃないかと思ったらっ…
怖くてっ…」
「俺だって、葵と逢えなくなったら怖いんだ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「出て行けない空気だな」
「葵姐さ〜ん」 「可愛い…」
「ここで何かやらかすなよな」
「でもよ。お互一途だな。」 「葵姐さんが男鹿を一途にさせたのよ!」
「うん。」
「あなた達、病院では静に。」
「ふふふ…」 「あれで隠れてるつもりか。」
ふたりで笑いあい突然男鹿が邦枝の手の擦り傷にキスをした。
「まじないだ。今日から毎日来るから。」
「ありがとう…」
今度こそドアの外が静かになって、男鹿は病室を出て行く。
微笑で邦枝は男鹿を送り出した。
いつの間にやり場もなくこんな想いを抱いてた
ありふれて使い古した言葉を並べて oh Love Love Love Love Love Love Love Love Love Love Love Love oh Love Love Love Love Love Love Love uh 窓際に腰を下ろしてフォークギター鳴らしては 風立ちぬ夕暮れの空に向け歌う そりゃ碌でもなくポップなんてものでもなく ましてヒットの兆しもない ただあなたへと想いを走らせた 単純明解なLove song 補導に沿って幸せそうに歩き出した恋人達を
羨むように讃えるように そっと君を待っている 人前で泣いたことのないそんな強気なあなたでも 絶望の淵に立って迷う日もあるでしょう
夢に架かる虹の橋 希望の光の矢 愛を包むオーロラのカーテン その全てが嘘っぱちにみえて自分を失い様 あなたが誰で何の為に生きてるか その謎が早く解けるように
鏡となり傍に立ちあなたを映し続けよう
そう願う今日この頃です
続きます…ごめんなさいっ
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お互いどのくらいあいしあってますか?




