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音楽は本当に面白い。いろんなことと繋がっているのはもちろんのこと、人類にとって必要でないように見えながら、実はみんな必要なんだ、ってところが面白い。
私はね、音楽って生まれた土地や民族によって、世界中でいろいろな音楽が生まれて、それが影響しあってここまできている、ってことも面白いと思う。
たとえば日本の音楽を日本人が一番解る、って言ってしまったらその根拠はなんだ、といわれたら困るけど、ある面白い話があってね。お祭りでやってる大太鼓の団体がしょっちゅういろんなところで大太鼓を広めたり教えたりするワークショップをやってるらしいんだけど、日本で、みんなで一斉にドロドロドロドロドロドロドロ〜!!と叩いている時に先生が「はぁ〜!」という声を出すとみんな無意識のうちに一息ついて、ドドン!と最後の一打がぴったり決まるんだそうです。ところがそのワークショップをアメリカやヨーロッパ、日本以外のどの国でやっても最後のドドン!はどうしても決まらない。一生懸命、呼吸のとり方や間を説明しても、やっぱり最後までぴったりくることはないんだそうです。ところが、日本でやると、何も教えなくてもみんななぜかぴったりくる。
面白いなあー、と思ったわけよ。こういう話、大好きさ。
私はドイツ留学中、結構ドイツ語が得意だったのね。いつもドイツ語でものを考えていたし、夢もドイツ語だったし、ドイツ人の中にいて、面白いギャグでみんなを笑わせることもできた。で、オルガンも当然がんばってて、私の先生は最後にすごくほめてくれたわけ。で、その時先生が、彩はドイツ語ができるからドイツの音楽を弾けるんだ。と言ってくれたの。ドイツ語の語感や意味、子音や母音の繊細な発音の仕方がドイツ音楽の語法に密接に関係しているんだ、ってそのとき心から納得したの。昔、ドイツ語が全然わからなかったときよりもやっぱり、今はバッハに少し近づいた気がするのはそのせいなんだな。と。
フランスの音楽は言葉がわからないからやっぱりどうしても私には難しい。私はイギリスに独りで旅行に行ったときも、ちょっと英語をしゃべっただけで、相手にあなたはドイツ人ですか?と聞かれたの。びっくりして、「そう見えますか??」と聞いたら、相手も目を白黒して、おかしいなあ、とつぶやいてたの。言語のもたらす影響ってすごいと思ったの。きっと性格もちょっとドイツっぽくなっていたかもしれない。ドイツ語みたいに、硬くて子音の多い言語をしゃべっていたから、きつい人になってたかもしれない。
日本人として西洋音楽をやることは、いろんな利点と欠点があると思うけど、利点として挙げられるのは、西洋人じゃない、ということだと思う。ドイツ人の弾くフランス音楽ほど野暮なものはないし、フランス人の弾くロシア音楽ほど間の抜けたものもない。日本人の私たちは、その辺の学び分けが最初からわかっているから、それは一種の利点だと思うのよ。
まあ、今日はこの辺で。 彩
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パルプオルガンといいますと、荒井由美「翳りゆく部屋」を連想します!
2005/5/10(火) 午前 1:26
パイプオルガンといいますと、バッハのパッサカリアが頭ん中で鳴り響きます!
2005/5/18(水) 午後 2:46 [ べと ]