あやぞうのおとぼけ人生奮闘記

自分の活きる地で、立脚点を見極め進む旅

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 待ってました!浅田先生の最新本。浅田先生、長編小説も短編小説も大好きですが、エッセーの名手でもあるのです。勇気凛々ルリの色シリーズも大好き。本書はJALの機内配布冊子に連載していたものをまとめたもの。乗る度にわくわくしながら読んでいましたね。但し、貧乏なあやぞう、それほどJALに乗る機会もなく(笑)、多くの名エッセーを逃しておりました。それを一気に読むことができる、これほど至福の時があるでしょうか。部屋の中でサワーを飲みながら、はたまた憂鬱な月曜の朝、地下鉄の中で時を忘れてむさぼり読み、「ま、しかたねぇ。仕事やったるか。」と励まされた日もありました。

 笑いあり、涙あり、時には真面目に、時にはくだけて…。あやぞうは浅田先生の心の幅広さというか、聖と邪というか俗が微妙に入り混じった複雑怪奇な先生の心の深遠に惹かれてしまうのです。浅田先生の小説はどこまでも運命に抗う人の強さへの信頼がベースにあると思うのですが、そこまで人の持つ強さを信頼できる、ということはたぶん、たぶんですけど自分の中の聖と邪の両方を肯定しつつ、真摯に活きようとしていらっしゃるのではないかと…。深読みしすぎかな??

 あやぞうの心にぐぐっとしみ、電車の中でうるっとしたエッセーは「ホーおじさんの笑顔」。なんのことはない、ベトナムのホーチミン廟(ホーチミンが葬られている廟)にサングラスを忘れてしまい、その廟の開館時間を過ぎた時にそれに気づき、親切なガードマンが方々問い合わせてくれるのです。結局、親切な廟の従業員のおじいさんが家で預かっていたのを、わざわざ自宅から自転車に乗って廟まで届けてきてくれたという顛末。そのおじいさん(ホーチミンに雰囲気が似た“ホーおじさん”)が現れるシーン。その抜粋です。
“夕闇迫る広場に自転車を漕いでやってくる人影があった。ホーおじさんが着てくれた。粗末だが清潔なシャツを着て、にっこりと私に微笑みかける老人は廟の棺に横たわっていたホーおじさんにそっくりだった。”
 もう、あやぞうの頭の中にスローモーションで夕闇の中、自転車を漕ぐホーおじさんの姿が浮かびまくり、ドーパミンでまくりました。あやぞうが乗っていた地下鉄の中は、一瞬ベトナムの夕闇に浮かび上がるホーチミン廟の中に変わりましたよ…。なんだって、こんな普通の日本語なのに浅田先生の書く文章は胸にせまるのかなぁ。

 「つばさよつばさ」浅田先生と大きなつばさに乗って、世界中を旅できる、そんな素敵な本です。

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いい話やね〜。昔の日本もこんな感じだったんだろうな。こんな純粋なきもちをいつまでも持ち続けて後世につたえていきたいですね。
家のムスコもそんな風になるといいな。

2007/11/6(火) 午後 9:01 [ はと麿 ]

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はと麿様、ありがとう。そうだね〜。きっと息子さんはそうなるさ!

2007/11/7(水) 午前 10:28 [ あやぞう ]


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