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地球にマングローブを!! FROM インドネシア
緑豊かな 地球を目指して!!

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マングローブ伐採⇒エビ養殖場⇒放棄 が繰り返され、

荒廃したエビ養殖場が問題となっている今日。

荒廃したエビ養殖場をマングローブの森へと戻すことと同時に、

このような悪循環を断ち切らなければならない。

短期間での使い捨てのエビ養殖場ではなく、

持続性のあるエビ養殖場を作るには、どうすればいいのか。

これは、マングローブとエビ養殖場を共存させることで、

両方が共栄できるシステム作りの試験的なプロジェクトである。


 
2009年2月26日

私達はジャワ島東部スラバヤのシドアルジョに来ていた。

スラバヤにあるシドアルジョ水産専門学校を視察するためである。

シドアルジョ水産専門学校は、インドネシア海軍が作った海洋水産を学ぶための学校である。

その学校の管轄内に大きなエビ養殖場があり、そのエビ養殖場を再生させ、

循環型のエビ養殖場を作るプロジェクトを行おうとしている。

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早速訪れ話を聞いてみた。

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中央に座っている青いシャツの方がここの責任者のバンバンさんである。

彼は、循環型のエビ養殖場について話してくれた。

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まず、池を3つのセクションに分ける。

1つ目のセクションの池にはマングローブを植林し、マングローブの森を作る。

この養殖場の周りには2つの川があり、その2つの川から水を引くことになる。

しかし、この川の水は茶色に濁っているため、

このマングローブの森のある第一セクションの池に川の水を入れる。

川から引いた水はこのマングローブセクションを通過する間に、泥は沈殿し浄化する。

ここできれいになった水は次の第二セクションへ送られる。

第二セクションの池では、海草と魚を育てる。

海草には大きな水質浄化作用はないが、海草のミネラルなどが、

エビを育てる為にはいいのかもしれない。

また、ここで育てた海草は売って、収入にできるという。

第二セクションの池から第三セクションの池へ。

この第三セクションがエビを養殖する池である。

川から引いた汚い水を第一・第二セクションで浄化した、きれいな水でエビを育てる。

第三セクションのエビ養殖池で汚くなった水は水路を流れ、

最初の第一セクションのマングローブの森のある池に戻っていき、

再度第一・第二セクションで浄化する。

このエビ養殖場全体の中で一連の水循環を作り出しているのだ。


通常のエビ養殖池は、1回の養殖期間中には、水の入れ替えを行わないらしい。

稚エビはとても小さく、水と一緒に流れて行ってしまうからだ。

水の循環や入れ替えを行わなければ水は濁り汚れ、酸性になってくる。

その為、大量の抗生物質などの薬品や、pH調節のための石灰を投入する。

その様に薬品や石灰の投入を続けていれば、エビ養殖池の水は入れ替えられても、

その土壌自体が駄目になってきてしまう。

使えなくなったエビ養殖場は放置され、不毛の土地となるケースが大半だ。

エビ養殖場が作られるのは、水を引くために海の近くの土地であるが、

その場所はもともとマングローブの森がある土地である。

エビ養殖場を作るために、マングローブを伐採し、森を切り開く。

それでもエビ養殖場の寿命は長くないため、ダメになった池は使い捨ての様に放棄され、

また新たにマングローブの森が開拓されていく。

そんな現状の中で、この水循環型のエビ養殖場プロジェクトはとてもいい考えだと思う。

実際にこのプロジェクトが成功できたなら、循環型のエビ養殖場のモデルケースになる。

また、彼らは、循環型のモデルケースを作り上げ、それを教育に生かしていきたいと考えている。

地域の人たちや学校の生徒たちに実際にここに来て、この方法を学んでほしいと思っている。


よくよく話を聞くと、このプロジェクト案はインドネシアの林業省が発案したらしい。

しかし、まだどこも取り入れられていない試験的な試みであるそうだ。

こんないい案が以前からあったにも関わらず、実際に行っていないのは、資金的な問題があるそうだ。

自己資金では行えないために、共同で行ってくれる企業なり団体なりを探していると言う。

日本人がいつでも手軽にエビを食べられるのは、インドネシアのエビ養殖場のおかげである。

その下には、伐採された多くのマングローブの森がある。

日本人はこの先も、手軽にエビを食べ続けるだろう。

この先もインドネシア人は生活のため、一生懸命エビを育てていくだろう。

そしてそれに比例してマングローブの森が失われていく。

これ以上の森の伐採は食い止めなければならない。

それも日本人の豊かで便利な食生活を支える為の伐採であるのなら尚更のこと。

このようなプロジェクトに協力するのは、日本人の責任ではないだろうか。



資金がないために独自ではここなっていけないが、それでも彼ら職員は時間を見つけては、

自分たちの手で少しずつマングローブの植林を行っている。

官舎の裏では、マングローブの苗木作りが行われていた。

これはオオバヒルギの苗木である。

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これはアビセニアの苗木である。

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バンバンさんが養殖場を案内してくれた。

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あぜ道に茶色のレンガを敷き詰めているのが見えるだろうか。

このレンガは彼ら自身で敷いていると言う。

少しずつ自分達の手で、この養殖場全体を整備しているらしい。

レンガを敷いている理由は、将来的に車両も通れるようなしっかりした道にしたいと言う。

多くの人にここで学んでもらえるような施設を作り上げたいと言っていた。




Ayo menanam bakau!!

  • インドネシア産の海老を見つけると、ayoさんとマングローブと石灰投与で駄目になった池を必ず思い出すの。
    他の食品も何を犠牲にしてるのかなぁと考えています。
    我家の長男君君、とうとう、折りたためるマイバックを買いました。修学旅行の鞄にもしっかり入れて「完璧!」と呟いてました(笑)

    こっちん

    2009/5/6(水) 午前 7:32

    返信する
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    こっちんさん>
    ありがとうございます。
    エビ池の話は私たちにとっては好ましくない話かもしれませんが、日本人として知っておかなければならない事だと思い、記事を書かせてもらっています。
    食事を頂く時に「いただきます」と手を合わせて、農家等の方々に感謝をするのと同じように、ブラックタイガーを食べる時にはエビ池のことを考えることができます。

    自分にできることを積み重ねていくことが一番大切なことだと思います。
    こっちんさんの教育のおかげで、長男君は立派な考えと行動力を持たれているのですね。
    とても素晴らしいと思います!!
    これからもがんばってください!!

    ayo_menanam_bakau

    2009/5/8(金) 午前 9:48

    返信する

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