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そんなわけで京都に行くことになった。
最初は一泊二日の予定だったけども。
「一泊旅行は行ってるし、折角だから二泊したい」
とのたまい始めた。
最初は≪天皇賞≫に行きたいといい、連休なのでどうにか諦めてもらった。
旅行しなれていないので言いたい放題。でも黙って聞いちゃう私も私だけども。
そして彼にはどうしても行きたい場所が二カ所あるらしい。京都で。
ひとつは≪源光庵≫。もう一つは≪京都競馬場≫。
源光庵は私の知らない場所だった。結構京都に行っているんだけど。調べたら随分離れたところにある。
私は京都に何度も行っているので今回は彼メインにすることにした。
申し込みに行くと≪葵祭≫で宿が取れないという。で一泊二日にしたけど。
あきらめきれなくて、ネットで宿を探す。
京都でなくて大阪宿泊を提案してみると、それでもいいという。
新幹線のチケットの手配を頼んだら固まってしまった。何事も経験だということで一緒に買いに行くことにする。
ある日、ふと思いついて近所の旅行会社に行ってみた。
二泊三日での京都プランが一か所だけ空いていた。その場で申し込んだ。
ホテルの立地はこの際京都だというだけで贅沢は言えない。
二泊の旅行が決まると私はプランニングを開始した。が・・・。どんなことを言い始めるのかわからないのが
相手なのでざっくりとだけにする。
金曜日の夜出発で行くことになり、品川駅で待ち合わせをすることにした。
旅行の3日前に
【もし間に合わなかったら先に行ってて】
とのメールが来た。
私の職場より彼の職場は品川駅に近い。
【いいけど、大丈夫?忙しいの?】
彼の職場で欠勤者が相次いだため仕事が終わらないかもしれないとのこと。
【わかった。焦らなくて大丈夫だから。京都駅で待ってるね】
と返信したものの、新幹線に乗るのは小学生以来だという彼が心配になった。
まぁしかたない。これも社会勉強だ。
私の頭の中は京都までの時間をどう過ごすかに占められていった。
毎回京都に行くときは駅弁を買って、新幹線の景色を楽しみながら食べるのが習慣だ。
この段階で彼は遅れてくるものと決めつけていた。
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