あゆ太郎の徒然なるまま。

★★人間関係って難しいなー。でもめげないよ。★★

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とりあえず13

あれからあっという間に2か月が過ぎた。

映画を観た日から1か月。私は幸せだった。

幸せの後には必ず不幸が訪れることを忘れていた。

ある夜いつものようにメールをしていると

【明日大事な話があります】

嫌な予感が沸いた。

映画を観てご飯を食べて。

彼から手紙をもらった。

『色々考えたんですが、将来を思い描くことができない。
好きだけど、別れた方がいいと思う』

というような内容だった。

しばらく考ええてから、メールを送ることにした。

【悩ませてしまったことは本当に申し訳なかったと思ってます。
でも将来って?私はもう恋愛なんてできないと思っていたので、始まってしまったものを
止めることはできません。
もしかして私が結婚したがっていると思っているのだったら、残念ながらそれは望んでいません。
私のことが嫌いだったりいやだったりするのならあきらめるけど違うよね。
将来のことは誰にもわからないものだと思う。
もう少し付き合ってみて、それでもダメなら別れましょう。
せめて来年3月までは付き合ってください。お願いします。
夜遅くにごめんね。おやすみなさい】

返信はなかった。

結局2時間くらいしか眠れず、早朝から起きてしまった。
やっぱり会って話した方がいいのかもしれない。

絶対に彼も起きているはず。

【おはよう。今日野球終わったら会えるかな?】

案の定すぐに返信が来る。

【野球終わるの13:00だから14:00には待ち合わせできるよ】

【じゃ横浜にいるから出るときに連絡してね】

【オッケー】

家にいても悶々としてしまうし、親にも心配をかけてしまうと思い出かけることにする。

「今日は友達の家に行くから帰らないよ〜」

万が一泊まれなくてもネットカフェで過ごせばいい。

家を出て横浜に向かう。何をしても気もそぞろになると思い、パチンコ屋に入った。

彼もパチンコをするので切なくなってくる。

二人で散々やって『ちっとも出ない!!』と憤慨した台に座る。

10回転もせずに当たった。
最終的に27連荘。

朝一だったのでまだ12:30だった。疲れたし気分転換にもなったので都内に向かうことにする。

電車に乗ったらメールが来た。

【早く出られたよ。今どこ?】

【今横浜出たところだよ。新橋にする?日本橋にしよっか。高島屋で買い物してるよ。改札で待ってて】

【うん。改札に着いたら連絡するね】

たぶん私も彼もすごい緊張してる。どうなるかお互いに分からないから。

日本橋に着いて買い物をする。

彼の好きそうなケーキとパンを買う。

電話が鳴った。

「はいはい」

「着いたよ。買い物終わった?」

「うん。今行くね」

改札に彼を見つける。

「お待たせ。」

「何買ったの?」

「ケーキとパンだよ。今日勝ったから」

「マジ?いいね!祝杯揚げよう」

地下鉄に乗って、駅で降りてお酒を買いながら家に行く。
途中の会話は取り留めのないものだ。

家に入って
「お酒にする?ケーキにする?」

「暑いから飲みたいんじゃないの?」

「そだね。じゃ、飲もうか」

部屋着に着替えて飲み始める。
やっぱり謝らなきゃ。顔を見て。

でも泣きそうになってきた。顔を合わせるのはつらい・・・。

腕を首に巻き付けて抱き合うような格好になった。

「ごめんなさい。やっぱり別れることはできない。。半年は付き合って。おねがい」
どうにか声を絞り出す。気が付いたら泣いていた。

肩を掴まれ正面で向き合う。

「半年経って俺が別れたくないって言ったらどうするの?」

ん??意味が分からない。

「別れる必要があればってことだよ。私に別れるつもりは今現在でもこれっぽっちもないから」

「うん。分かった。じゃ俺は好きになってもいいんだね?」

「うん」

返事はしてみたものの宇宙人と会話をしている気分になってきた。

「私はしつこいようだけど別れる気なんてないし、正直恋愛をまたできるなんて思っていなかった。
今は本当に楽しく過ごしたいの。二度と泣きたくもないの」

「俺さ、不安だったんだ」

「なんで?何が不安なの?」

「遊ばれているんじゃないかと思ってた」

「そんな余裕はないよ。ドラマじゃないんだからね」

「そっか。もう言わないよ。」

私は思わず彼を抱きしめていた。




とりあえず12

映画は13:10〜の回にした。

メールを入れる。
【明日川崎でやってた。13:10の回でいい?】

【じゃ、待ち合わせは12:30に川崎駅でどうですか?】

【オッケー。じゃ、明日ね。おやすみなさい】

【楽しみにしてますね。おやすみなさい】

寝られるわけがない。明日映画で寝ることだけは避けたい。

どうにか寝ようとベッドに横になる。

が、考えることが多すぎて眠るには至らない。

もしかしたら幻想で、実は彼のことはそんなに好きなわけではないのでは?
とかありえない現実逃避に走り出す思考。

落ちつくためにお風呂に入ることにする。読書して気をそらす。
いつもなら出来ることが全然できない。文字が上滑りする。

気が付いたら12:00を過ぎている。本当に寝なくちゃ・・・。

気が付いたら寝ていたらしい。
起きたら6:30だった。まだ眠れる。が眠気はどこかに行ってしまった。

朝ご飯を作り、食べる。食欲は落ちない。悲しいことに。

そしてシャワーを浴びて出かける準備をする。
日差しが強いので化粧もする。

別に彼のためとかじゃなくて・・・。
いつもしないくせに言い訳ばかりが浮かんでくる。

そして川崎に到着。11:00だ。早い。早すぎる。

タバコの吸えるドトールに入って本を読む。読んでいるのは≪告白≫。
何回読んでも面白い。
がやはり意識は飛びがちだ。

外で普通にデートするのは本当に久しぶりなことに気が付く。
よく考えれば(考えなくても?)不毛な恋愛だったのだと思う。

やはり彼のことが好きなんだ。変なところでまた自分の気持ちを発見する。

気が付いたら12:20だった。慌てて改札に向かう。
川崎駅の改札は混んでいた。私は人込みで人を発見できないのだ。

きょろきょろできないので諦めて待つことにする。

「おはようございます」

彼が来た。

「おはよう。よく見つけられたね」

「すぐ分かりましたよ。オレ人を見つけるの得意なんです。」

「すごいね〜。私はダメなんだ。行こうか」

微妙な距離を取りつつ映画館に向かう。
話はアンソニー・ホプキンス繋がりで≪羊たちの沈黙≫のことになった。

観たことがないという。

「アレ、3部作だよ。面白いよ!おすすめだよ」

「ホラーじゃないですよね。」

「≪ハンニバル≫はスプラッタかもしれない・・・」

映画館に到着し、チケットを購入する。誘った手前私が払う。
お金を出そうとする彼を押しとどめた。

映画は思ったよりは面白かったが、アンソニー・ホプキンスの出番が少なかった。

映画の後、帰ろうと思ったがお腹がすいたので軽く何か食べようかという話になった。

川崎ではなく都内に出ることにし、電車に乗った。

「ご飯食べたらどうするんですか?」

「?帰るでしょ。なんで?」

「帰っちゃうんですか?」

腕を掴まれた。その瞬間に冗談ではなく体を電流が走った。

「どこかに行きたいの?」
そんなことはおくびにも出さず質問を返す。

「家に行きましょう。」

・・・。体は正直だ。立っているのが辛くなってくる。

「うん。」

とりあえず11

約束はしばらく先。

だけどメールは来る。返信もする。内容は当たり障りのないことばかりだ。

メインは私の愚痴。愚痴をしっかり受け止めてくれると勝手に思っている。

社内の陰険おばさんの嫌がらせを受け流してはいるが結構キツイ。

そんな中での彼の存在は本当に救いだ。

帰りもたまに一緒になる。愚痴まみれの私の話を聞いてもらえるだけでありがたい。

あの日のことにはお互いに触れない。

金曜日、いつもの帰り道。
明日は野球だとかで実家に帰る彼と途中まで一緒に帰る。

「明日天気悪いみたいだね」

「そうなんですよ。そうすると野球ないんです。」
「実家に帰るならのんびりしたら?じゃ、お疲れさま」

そっけない会話で終わってしまった。

金曜日。映画館一か所だけレディースデイだ。帰りは映画でも見よう。

雑念を取るにはそれが一番だ。

が、あいにく観たい映画がなかったのでネットカフェに行くことにする。

なぜか恋愛関係の漫画に手が伸びる。最近は読んだこともなかったのに。

≪好きっていいなよ。≫
読んだことのないタイトル。
どんなストーリーなんだか。


2時間経過して。どっぷりはまりこんでいた。
漫画の世界に。恋愛もの。

ご都合主義だと分かってても今の私にははまってしまったのだ。

気が付くとメールの着信があった。とりあえず確認する。

【明日の野球中止です…】

メールが来てから1時間は経過していた。。

【あらま。残念だね。私は観たい映画がなかった】

【明日は予定ないんですか?】

【明日は≪ハイネケン誘拐の代償≫を観る予定】

【面白いんですか?】

【いや、知らない。アンソニー・ホプキンス出るから観るの】

俳優で観る映画を決めたことのない彼は驚いていた。

【行っていいですか?】

【いいけど、アクションでもホラーでもないよ?】

【暇なんで】

上映館と時間を調べて連絡をすることにしてメールを打ち切った。

うーん。悩む。困った。

冷静に俯瞰で見ている自分と浮かれまくっている自分がいる。

さて、どうするか。。。

とりあえず10

家に帰ってスマホを見るとメールが来てた。
【お疲れさまでした。無事に到着しましたか?】

【ありがと。やっぱ遠いね】

都内の彼の家から自宅まで二時間近くかかる。

そんなことはおいておこう。

これからどうするのか・・・。
一晩の過ちにするのか?
いや、できない。好きだと思ったから。

でも彼の真意を問いただせない。怖いから。

『は?何言ってんの?おばさんの相手を一晩しただけだから』

なんて言われたら立ち直れない。月曜日から平常心で過ごせるのか自信はないが
社内でうわさにならないようにしよう。
それが私の役目だ。

自分の気持ちに嘘をつかない。これだけは変えない。
どういう結果になってもこれだけは言える。

≪私は彼が好きだ≫。

月曜日になった。
通常通りの仕事をする。
私は一人仕事なので他の人とは違う場所での作業をしていた。

「手伝いますよ。」

「あれ?そっち終わったの?」

「はい。他の人は休憩してますけどね。」

「ありがと。じゃ、こっちお願いしていい?」

しばらくは作業に集中する。

「今度ごはんおごってくれるんですよね?」

「ああ、いいよ。何かリクエストある?」

「なんでもいいです。好き嫌いないから」

「分かった。場所は?」

「どこでも大丈夫ですよ。」

「じゃ、再来週末金曜日はどう?」

「大丈夫です」

作業終了して彼は自分の場所に戻った。
今の会話はどういうことなんだろうか。。。

付き合うって決まったわけではないよね。。。
でもまぁご飯を食べに行くだけだし。

真意が全く見えない。というかいつもそう。突っ走るのは変わらないんだな。

再来週まで死刑執行を待つ気分だ。

とりあえず9

まどろみながら一つ質問をしてみることにした。

「駅まで普通迎えに来るんじゃないの?」

「だってそうしたら道覚えないでしょ?」
確かに。

「俺、マメじゃないから。」
会話成り立ってんの?今の?

「いちいち迎えに行くとか無理なんだ」

「されても困ります。。」

「だと思った。マメな男嫌じゃない?」

「苦手かな」

過去にはマメだった男性との付き合いもあったが束縛がひどかった。トラウマだ。
自分が好きで追いかけるのは好きだけど追っかけられると引く。

それを伝えると彼は満面の笑みを浮かべた。

この笑顔は反則だ・・・。

昨日の夕方お茶したのが遠い昔のことのように感じる。ジェットコースター展開。

ん?でもいつも恋愛が始まるのは急だった。私の場合。
自分の気持ちに気が付くのが遅い分、気が付いたら急流下りのように加速する。

当然目の前の彼のことが大好きだということを認識した。まだ≪好き≫とは伝えていない。

白い生地にポツンとついた黒い点がじわじわ増えていくように感じた。

私が正直に彼に≪好きだ≫と伝えられない理由。前から言っていた『年齢差』だ。

もしかしたら遊びなのかもしれないし。こんなおばさん相手にしないかもしれない。

怖くてまだ言えなかった。

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