あゆ太郎の徒然なるまま。

★★人間関係って難しいなー。でもめげないよ。★★

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とりあえず3

メールを返信してよいものやら少しだけ悩んだか?となると
悩んでない。

無口な人が心を開いてくれたかのように思えて嬉しかった。

ので【うん、無事到着したよ。今日はナイターあるから観なきゃね!】
と返信をした。

【本当に好きなんですね。スタジアムに行くのって一人でも行くんですか?】

流石にこの質問には苦笑いが出てしまった。

確かに一人行動が平気だと言う話はしたような覚えがある。

旅行も一人、映画も一人。
彼は一人では飲食店も厳しいと言っていた。
「流石に焼肉屋さんとかは無理だけど、カフェとかお寿司屋さんとかは全然行ける。むしろ一人の方が楽だよ。」
そう伝えると
「オレには無理っす。。」

今時の若い人ってこんなん多いのかな?と思ったくらい。
私は出張とかで一人でご飯を食べることが当たり前のことも多かったから、意識したこともなかった。

自分と違う世界を持っている人と話せたのは新鮮だった。

【流石にスタジアムには一人だと厳しいな。友達と行くよ。】

なんだか話題を変えたくなって
【そう言えば明日は映画の日だよね。なんかオススメってある?】

【「メイズランナー」面白そうでしたよ】

【ありがと。そろそろご飯作らなきゃ。お疲れさま】

そのあとの返信は無かったが気にならなかったし、よく考えたらおばさんとメールしてくれてありがとって感じなんだよな。と思っておいた。
すぐ忘れたけど。

次の日は朝から映画館に足を運んだ。
映画の日、レディースデイは取り敢えず映画館に行くことから始める。

ざっと見たがそそられる内容の映画が見当たらず。
彼のオススメとする映画を観ることにした。

あらすじをネットで確認するとアクションだし退屈しなそう。

そして見た映画は確かに面白かった。
三部作だと知ったのは終わったあと。
スッキリとしない、と言うより続く感じだったから。

三部作かぁ。。まぁ、仕方ない。続編を待つか。

一応彼に【メイズランナー、面白かったよ。続くけども。】
と短い感想だけを送っておいた。

映画のあとはのんびりランチをして、リフレしたり休みを満喫した。

夕方帰るときの電車のなかでメールに気がつく。

【本当に行ったんすか。スゴいなぁ。
昨日のケーキ、さっき食べました。クルミはいらないっす。でも美味かったです。ごちそう様でした。】

貰ったケーキにケチつけるか?普通。

【クルミは嫌いだった?クルミがアクセントで美味しいのに!】

【いや、クルミは嫌いじゃないのですがケーキにはいらないかな、と。】

どーでもいいや。こいつとケーキを食べることもなかろうて。


しばらくは話す機会もないまま。メールもなし。

友人から
【飲み会はいつやるの?早く日程決めて!】
とのラインが入った。

忘れてました。すみません。
9時くらいだったので
【遅くにごめんね。来月の金曜日空いているのはいつ?】

【第二金曜日はダメですが他は大丈夫です。】

【ありがと。調整してみるね。また連絡します。】

考えれば考えるほどよくわからない。
お酒飲めないのに飲み会に参加する。しかも初対面の人と。
人見知りだと言ってたけどな。
まぁ友人が乗り気なので楽しむことにしよう。

とりあえず2

『気になる人ねぇ・・・』
私は正直困っていた。長年の恋人の存在が吹っ飛ぶほどの動揺があったから。

ここで私の長年の恋人について触れておくことにする。

職場の上司だったその人は、21歳上の人だった。
もちろん相手には奥さんも子供もいた。
結婚願望のなかった私はそれでも彼が好きだったから、月に一度のデートでも幸せだった。
相手がどう思おうが好きになったら突っ走る、20代後半の若気の至りだった。
さすがに10年もそんな関係が続くと飽きてくる。
でも好きな人も出会いもなかったから、女性扱いをしてくれる相手として付き合ってきていた。
その人は私の存在を「都合イイ女」と捉えていたんだと思う。
連絡を取らなくなって一か月が経過していた。いつのころからか連絡するのは私からしかなかったのだ。

『いないかな。。。残念だけどね』
と話を打ち切り、彼のメールアドレスを教えてもらうことにしたが電車は彼の降りる駅に到着してしまった。

『あとでショートメール送るから。お疲れさま』
彼の番号だけ聞いて私のは教えていなかったのだ。

『絶対に送ってくださいね』
はにかむような笑顔を残して電車を降りて行った。

約束を忘れたと思われたくない。なんとなくそんな気がしてすぐに彼にショートメールを送った。
【これアドレスだから】

返信はすぐに来た。電車で暇だったからしばらくメールをしていた。
好きな野球チームの話が中心で。
【野球観るのは好きだよ】

一年に一度は必ず球場に行く。テレビでやっていれば観る。そんな内容をメールで送った。
無口な彼とのやり取りが楽しくなっていた。
【自分の周りには野球観戦するような女性はいなかったので新鮮です】
【映画はホラーが中心ですがよく観ます。映画館は一人で行けないのでTSUTAYAですけど】

本当に彼女いないんだ。
ここで彼のルックスを。
身長は170㎝くらいで細マッチョ。顔は濃いが不細工ではない。眼鏡アリ。
モてないわけではないと思う。
職場ではマダムキラーだし。

そうこうしている内に最寄り駅に到着してしまった。
【じゃ、駅に着いたから。またね〜】

家についてからスマホを見ると
【無事に到着しましたか?】と入っていた。正直これには驚いた。
社交辞令でもやんないよねぇ・・・?





とりあえず。

『それだけ本を読むなら、書いてみれば?』

以前から何回か言われていたコトだったのに、なぜか私は驚いてしまっていた。

そして言った本人はそれを待っているかのような口ぶりだった。
小説など読む人じゃないのに。

分かってる。彼は『読んでいる時間を有効活用してほしい』と言いたいのだ。

【有効活用】彼が好んで使う言葉だ。
何年か前にはきっと私も好んでいた言葉。

それが私を躊躇わせる。


ちょうど一年まえに彼とは出会った。
新しい職場の同僚として。そして第一印象は
『眼鏡の人が二人もいる・・・。見分けがつくかしら?』だった。

私は顔を覚えるのが苦手なのだ。しかも背格好が似ている人がいたら・・・。
なんとか区別する方法を探し出した。
一週間もしたら間違えなくなった。
あくまで職場の同僚。なので深く付き合うこともないと思っていた。

彼はお酒も飲まないようだし、私生活の話を聞くと私の生活とはかけ離れているように思えた。
休日は草野球やバスケットボールなどを楽しみ、また時間があれば走っているという。

運動嫌いな私には想像もつかない生活をしている人=宇宙人。
それが彼の印象だった。

その職場はなぜか終業時間後もうだうだと帰らない人の多い職場だった。
うだうだするのが嫌いな私は、とっとと帰りたかった。
そんな中、いつもすっぱりと帰る彼はなかなか潔い人に思えた。
そしてそれに便乗して一緒に帰るようになったのだった。

無口な彼との沈黙が嫌で、くだらないことを話しかけて駅までの道のりを過ごしていた。

あるとき、彼はこんなことを言った。
私が『今週末は飲み会なんだ』と話したときだった。

『友達なんすか?今週末はダメなんですけど今度飲み会連れてってください』

『うん、いいよ。女ばっかりだから喰われないようにしてね』

その時私が考えたのは
【たまには男性がいたら、いつもの飲み会も変わるかも】。

その飲み会はいつも女だけでの「女子会」(よく言えば)だったから。

その日のうちに女子会メンバーに『職場の男子連れってていい?』とラインを入れた。
即答『yes!』

日程を設定するのは私の役目。で、彼の連絡先を知らないことに気が付いた。
次の日に彼に連絡先教えてほしいと頼むとすぐに教えてくれた。

その日の帰りにまた一緒になった。
そして私は都内のケーキ屋さんにケーキを買いに行くと決めていたのだ。
いつも彼とは電車が反対なのだが、一緒のホームに立った。
珍しく後ろに同僚も二人いた。

『今日はどこいくんすか?』
なぜか彼はいつも私が終業後必ず予定が入っていると思っている。
『ん?今日はケーキ買って帰るの。ご褒美だよ。』
この職場で正直きついことが続いて私の精神状態は安定してはいなかった。

甘いものが好きだという彼はどんなケーキか聞いてきた。
エキナカにあるケーキ屋だったので
『時間があるなら一緒に来る?買ってあげよっか?』
冗談で尋ねた。
意外にも一緒に行くとの答だった。

そして駅で降りよとしたら後ろから同僚に
『なに?デートでもすんの?』
と声をかけられた。その同僚は彼と利用駅が同じなのだ。
『違いますよ。たまたまです。お疲れさまでした』
と返事をして電車を降りた。

ケーキを買って彼と別れようと
『じゃ、お疲れさま。また月曜日ね』
すると
『うーん、めんどくさくなってきたから実家に帰ります』
彼の実家は私と同じ市内だ。よって帰りは同じ路線になった。

車内で「恋人はほしいか」という話題になった。
私は少し考えた。
なぜなら不倫だったが恋人がいたから。でも同僚に話すことではないな、と思い
『そりゃほしい。でもね、恋愛の仕方がわかんなくなってんだよね』

彼は真剣な顔で自分の恋愛観について話し始めた。
『少しでも気になったら食事とかに行って相手のことを知ることから始めるんです』

そんな手順を踏んだことがなかった私には新鮮だった。
さらに彼は言った。
『気になる人、いないんですか?』
その時彼は私の眼を覗き込んだのだ。正直驚いた。
今まで眼を合わせて会話したことがなかったから。
そして不覚にもドギマギしてしまった。

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