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長良川のアユ日記
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天然木タモの作り方 1

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天然木タモ作りの工程説明用に写真を撮ってみました。
枠径8寸の渓流タモ作りです。
今日取り掛かりました。


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とりあえず、最初に使うものです。
上の左側から、反りカンナ、平カンナ、切り出しナイフ、引き回し用に板を貼り付けたノコギリ、細葉のノコギリ、金工用の四角いヤスリ、下の左側がバーナー、右がタメ木です。
そのほかにバイス付工作台、電動丸ノコ等もあれば便利です。
その後には電動グラインダーや電動ドリル等も登場しますが、塗装前までは最低限この写真のものとペーパーヤスリがあればよいです。
これらの道具はずっと仕舞いこんでいましたが、今年になって再び登場しました。
一番多用するのが、切り出しナイフで、このナイフは関で買った手打ちのナイフで、切れ味抜群です。長年使っていますが、しっかり研ぎ込んで良い刃がついています。

⊃年前に山から採ってきたカヤの原木が車庫の天井にぶら下げてあります。
簡単に曲げて紐で縛ってあるだけです。
採ってきてすぐに煮てから曲げて保存したこともありますが、煮ると樹液が出てしまって木の粘りが少なくなるような気がしましたので、今は煮ないで柄になる部分だけ荒く皮を剥いてあります。

H蕕鯒蹐前に、枠になる枝の部分をバーナーであぶりながらまるべく真円に近くします。
皮がついていますから、少々強く炙っても中まで焦げませんから、じっくり火を入れていきます。
形を整えるために、やかんに湯を沸かしながら、口から出る湯気で熱を加える方法もありますが、焦げないように気をつけさえすれば、このほうが早いので、僕は皮を剥いてからもバーナーを使います。
このとき、柄に残っている枝の切り口も細工に必要なだけ残して他は鋸で切り取ってしまいます。
この写真は形を整えた後です。

と蕕鯒蹐ます。
ナイフでの作業になりますが、カヤの木は鬼皮と呼ばれる結構厚い皮ですので、おおよそ木地が出るくらいまで剥きます。
ナイフを使って左右の枝の太さをできるだけ同じにします。
皮を剥いてみると枝のゆがみなどで、歪なところが見えてきますので、ここでもう一度火を入れて(バーナーで炙ってタメ木で修正し)ます。

ノ省の枝を繋ぐために双方の切り口が揃うようにナイフで斜めにカットします。
繋ぐ位置は後で分からなくなりますから、真中にする必要はありません。
左右の枝の状態を見て同じ太さになるところで繋ぐのがベストです。
枝の太さにもよりますが、カットする麺の長さは長いほど後で離れにくくなります。

切り口に木工用の瞬間接着剤を付け、切り口を合わせたら、ビニール紐を細く裂いた紐で巻きつけ、木工バイス(万力)に挟んで圧着します。
10分ほど置いておけばバッチリ接着できます。
接着した部分に2箇所穴を開け、竹釘で止めることもありますが、今の接着剤は良いので、しっかり圧着すれば打たなくても大丈夫です。

Д丱ぅ垢ら外し紐を解くと、おおよそのタモの形が出来上がります。

┐海里△燭蠅如∀箸良分にヤスリをかけて全体のバランスを整え、完成時の径に近い状態にします。
木工用の粗い目のヤスリでは擦り傷が付きますので、金工用の比較的細かい目のヤスリを使います。
ヤスリ掛けのコツは枠の上を斜めに流すように枠なりに滑らせながらかけることです。そうするときれいに掛けられます。

同時に、柄に出ている節の部分をナイフで削って思う形に整形します。
このやり方は好みで良いですが、今回は木の持つ風合いを出すために、少しコンモリした形で節を残します。バランスを考えながら慎重に作業します。
柄の部分が太い場合にはカンナを使ったり、ノコを入れたり、時には三ダーを使ったりして好みの太さ、形を作っていきます。
今回は細めでしたので、皮を剥くだけです。

おおよその形ができたら、ここでもう一度枠を確認し、もし歪んでいれば、更に火を入れます。上から見て、更にひっくり返して見ると、直すところが見えてきます。
本当に丸く見えるようにするコツとして、タモの柄を手前にして見た時(10番目の写真の状況)に、横幅を縦幅より若干広くすると、目の錯覚で真円に見えるものです。
木の素性にもよりますが、ここで、上手く形を整えることができれば、その後はまず狂いません。
この原木は、両方の枝が若干上向きに柄から出ているので、その部分はあまり無理して修正しないようにしました。割れが入るといけないので。この写真くらいにできれば上出来です。

タモを横から見て水平かにも気を使ってください。
上下に波打っているようなら、その部分に火を入れます。


僕がここまでの作業に要する時間はおよそ3時間でした。
原木の状況によってはもっと掛かります。

また、一つの作業中にも常に全体を見回しながら、気がついたところがあればその場で直していくと良くなりますから、たまには手を休めて全体を見回しましょう。

ここまでできれば塗装前の行程の3分の2くらいはできたことになります。
次回は石突きの取り付けと木地の仕上げです。



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    すばらしいですね〜。昔ながらの方法なのでしょうか。
    道具もまた・・・。反りカンナは、このためだけの道具ですか?
    伝統工芸ですね。

    [ たこ ]

    2009/1/18(日) 午前 9:57

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    あゆきちさんは多才ですね〜!!
    お店にも何本かタモが飾ってあった気がしますが、あれもあゆきちさんの作品ですか?

    このような道具でゆっくりと鮎釣りするのも、たまにはいいかもしれないですね。

    shinsuke

    2009/1/18(日) 午後 7:05

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    タコさん、作り方の基本は父に教わりました。
    もっと昔は素朴というか雑というか、実用本位で作っていたようです。
    ここにある道具はタモ作りのために揃えたものです。
    カンナはどちらも小ぶりな手ガンナで、反りカンナは台が磨り減り、買い換えています。父が使っていましたから。

    あゆきち

    2009/1/18(日) 午後 10:58

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    しんすけさん、僕は子どものころから物作りが好きで、性格的にものめり込む方なのでこうなりました。
    店にあるのは全部父が作ったものです。
    僕のは基本的には店には出しません。変なところに凝ったり、塗装も10回以上塗り3回は研ぎますので、手間を掛けすぎていて、どうしても値がつけられないのが現状です。
    どうしてもという人にだけお分けすることがあります。

    あゆきち

    2009/1/18(日) 午後 11:04

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