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今年も無駄日本を読みまくった気がする。
去年の11月ごろに読んだ「真・歴史の真実」という前野徹氏の本を読んでっ近代史にも少し興味を持ち、小林よしのり氏の「戦争論」、坂井三郎氏の「大空のサムライ」を読んでから昭和史・大東亜戦争に関する本を読みまくった。
もちろん、歴史小説や戦国時代に関する本も随分読んだ。
今年読んだ本をランキング化(?)するとこうなるかな。
面白かった歴史小説
1、「戦国悲譚 剋」(伊東潤)
2、「闇の松明」 (高橋直樹)
3、「黒南風の海」 (伊東潤)
4、「南海の翼 長宗我部元親正伝」 (天野純希)
5、「孤闘 立花宗茂」(上田秀人)
1「剋」は古典的な調子をベースとして、北条氏舜の生涯・恋愛を描いた作品。
ドマイナーな人物を主人公としながらも、主人公が恋愛、仏道、武将として生きる宿命に翻弄されながらクライマックスの至る。
・・・って書いたら淡々としているが、これは申し分のない名作である。
2「闇の松明」は短編集で4作収録。
個人的に、尼子家の新宮党粛清に至るまでの経緯を尼子晴久の屈折した思いを尼子家臣の目線から描いた「尼子悲話」、本能寺の変後の黒田官兵衛の謀略を描いた「闇に奔る」がお気に入り。
尼子のほうは本当に「悲話」で、「闇に〜」は「織田信忠は本能寺の変後も生存していた!」という設定で、信忠の脱出劇、官兵衛の信忠暗殺という劇的なドラマは一気に読みきってしまう面白さがある。
3「黒南風の海」は朝鮮出兵の動乱の中で和平のために尽力した日朝の2人の人物の友情と活躍を描いた作品。
2人とも敵に寝返り、「売国奴」として非難されることになるが、それにも負けずに存念のために尽力する。
綿密な描写と面白いストーリーもさることながら、朝鮮出兵に関して徹底的に調べた上で作られた作品なので、下手な歴史本や左に偏向した歴史本よりは朝鮮出兵の真実を描いているかもしれない。
4は題名どおり元親の生涯。
久武内蔵助が盛親に元親の生涯を語るという設定で話が進む。
新しい視点で元親の生涯を描いている名作で、何よりも凄いのが、元親の生涯を「最期まで」描いていること。
司馬遼太郎大先生の「夏草の賦」では、「信親戦死後の元親は腑抜けてしまった」として終わっているが、こちらは最期までしっかりと描かれている。
この作者は期待できそう。
5。たいていの宗茂を描いた小説では、宗茂は最初から天才で、道雪と紹運は肝胆相照らす仲であったというのがベースとなっているが、この作品では宗茂が道雪の養子になったのには裏で随分駆け引きがあり、道雪も「忠臣」ではあるが、どんな謀略を用いてでも大友家を守っていこうとする「非情な忠臣」であり、新鮮である。
宗茂を描いた小説は何冊も読んできたが、これが最高峰であろう。
面白かった昭和史に関する本
1、「板垣征四郎と石原莞爾」 (福井雄三)
2、「大空のサムライ」 (坂井三郎)
3、「日本史から見た日本人 昭和変」 (渡部昇一)
4、「張家三代の興亡 孝文・作霖・学良の“見果てぬ夢 ”」(古野直也)
5、「落下傘隊長 堀内海軍大佐の生涯」 (上原光晴)
1は圧巻である。
板垣征四郎の生涯を軸に、当時の支那の情勢や満州の理想郷建設にかけた人々、そしてノモンハン事件や南進論・北進論に関することなど、色々な事柄を鮮やかに纏め上げた一冊で、とても読みやすいし、内容も面白い。
2は海軍の名パイロット・坂井三郎の空戦録である。
当時の同僚からの評判はよくはなく、実際に本として纏め上げたのは坂井氏ではなくゴーストライター(?)であるらしいが、それでも戦記の傑作であるし、現代を生きる勇気も与えられる。
3は、統帥権問題、明治憲法に内閣に関することが明記されていないという不備、アメリカの排日移民法と反日意識など、シビアで単純ではない問題を扱っている。
内容は少し難しめであるが、優れた考察で、読みやすくまとめられている良書である。
4は元陸軍士官が、清帝国など満州の前史から張作霖・張学良の生涯とその統治、そして当時の支那情勢を描いた本。
かなり内容が濃厚で、とても勉強になるし面白い。
それにしても、張作霖・張学良は興味深い人物である。
戦後の左向き史観や中共の宣伝によって曲解されているこの2人を正しく知る上でこの本は大きな助けとなるだろう。
5は、海軍大佐・堀内豊秋の生涯を描いた作品。
落下傘部隊の育成・指揮、海軍体操の改良、住民に慕われ尊敬された優れた占領地の統治。
彼の業績が遺憾なく描かれ、さらにその人間味溢れる逸話もふんだんに取り入れた名作。
伝記はどうしても硬くなりがちだが、この本はすらすらと読めるし面白い。
ほかに、
日中友好論者であった松井石根将軍の生涯をベースに、いわゆる「南京大虐殺」の虚構と真実を描いた
「松井石根と南京事件の真実」 (早坂隆)、
まとめ方が雑いが(笑)、多方面から日中戦争を捉えた
「日中戦争は侵略戦争ではなかった」 (黄文雄)、
中国の立場と日本の立場を念頭に書かれた
「日中戦争−戦争を望んだ中国 望まなかった日本」( 林 思雲, 北村 稔)、
角田和男元中尉の証言を軸に、大西中将の特攻の真意や特攻の実像を描いた
「特攻の真意 大西瀧治郎 和平へのメッセージ」 (神立尚紀)、
進藤三郎氏、鈴木実氏ら元空軍指揮官の生涯を軸に、多くの証言を元にゼロ戦と男たちのの戦いを描いた
「祖父たちの零戦」(前同)
などもとてもよかった。
戦記では
「青春天山雷撃隊 ヒゲのサムライ奮戦記 」(肥田真幸)
「B29撃墜記―夜戦「屠龍」撃墜王樫出勇空戦記録 」
「零戦撃墜王―空戦八年の記録」(岩本徹三)
「修羅の翼」(角田和男)
「空母艦爆隊 艦爆搭乗員死闘の記録 」(山川新作)
「炎の翼 ラバウル中攻隊死闘の記録」(関根精次)
なんかも印象的。
特に、「空母艦爆隊」は、急降下爆撃の名手の戦いが見事に描かれて面白かった(この表現は慎んだほうがいいのかな?)し、なんせ、オープンキャンパス行きの電車の中で読んだから特に思い出も詰まっている。(私事ww)
そこの大学で初対面の女の子と仲良くなって、一緒に昼飯も食べたんだからww
内容もさることながら、思いでもぎっしり詰まっております(私事ですすみません)
まあ、こんなに大量のいい本にめぐり合えた私は幸せ者だな(^^)
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