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東京に隣接した千葉のとある街に20年ほど住んでいた。
駅は近いうえにJR・私鉄・地下鉄と3線利用可能で、どこへ行くにしても便利であった。 僕の大好きな錦糸町なんか20分もあれば行けたのだ。 しかも電車に乗らなくても服飾、本、楽器、面白い雑貨、若干いやらしいマッサージ店など 大概は近所で事足りたので、まず不便を感じることなどなかった。 しかしながら色々とあって少し離れた土地に移り住むことになった。 かれこれ3年くらいになるだろうか。 元々住んでいた場所から千葉のさらに奥地へ、時間にすれば一時間程度なのだが、様子は大分異なっている。 見渡す限り田んぼと畑と雑木林と雑草。他には何も無い。千葉おそるべしである。 最寄の駅まではバス(一時間に2本)か自転車。歩くと40分!。以前の生活を思うと、もうウンザリである。 テレビも無え ラジオも無え 地デジの電波がとどいてねエ 本屋も無エ 楽器屋無エ 俺らの村には文化が無エ キャバクラ無エ 風俗無エ 若いねえちゃん見だごとア無エ 初めのころは運命を呪いながらこんな歌を唄っていたものだ。 まあ、しかし嘆いてばかりいても始まらない。とりあえず足が必要だ!ってことで 自転車を購入。疲れるのはイヤだという理由で、できるだけ軽量なものを探したところ プジョーのフラットバー・ロードバイクを安く入手出来た。 単に軽い足が必要だっただけのはずなのだが、これが結構ハマってしまい、 ハンドルバーやシートポストをカーボン製のものに換えたり、ブレーキ・タイヤ・ クランク周りなどをグレードの高いものに換えたり。サイクルコンピュータまで揃えだしたのであった。 手段がいつのまにか目的化してしまうのはオイラの悪いクセだ。 でも自転車で散策していると、それまで雑木・雑草と一括りにしていたものの中に色々と面白い発見があるのだ。 この土地もそんなに悪くない。だんだんとそんな風に思えるようになってきた。 |
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