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東北のお薦め観光地を紹介している記事を、偶然発見してしまいました。鍾乳洞好きとしては「あそこがなけりゃ、信憑性は低いよな」という確信を持ちつつ、記事を読んだのですが、トンデモな意味で、期待を裏切られました。 記事の最後の部分に「東北のおすすめ観光地」として、5つの場所が挙げられています。 リンクには掲載されているのですが、その場所をひとまとめに語っている一文を引用します。 世界遺産登録間近の平泉も行けるし、奥入瀬渓流トレッキングもOK。のどかな猊鼻渓舟下りや、幻想的なあぶくま洞、仙台で牛たん三昧も……。東北は僕らを待ってくれていますよ。
奥入瀬については、以前ブログで行った事もないにもかかわらず酷評してしまいましたが… すぐ横に道路があるという噂(というより真実)は、Googleマップで誰にでも確認できます。本当に「自然の中を歩きたい!」という人には、確かに興ざめかもしれません。 他にも青森には、魅力的な観光地があると思うのですが…なぜに、奥入瀬? 自信を持ってコメントできるのは、自分が訪れた事のある「猊鼻渓」と「あぶくま洞」です。 どちらも石灰岩地形なので、鍾乳洞好きとしては、5つの中に2つも石灰岩地形が!という事を喜ぶべきなのかもしれません。 「猊鼻渓」は、確かにいいです。ここはお薦めできます。 確か、あの「きんさん・ぎんさん」も舟下りを体験されたとの写真が飾られていた記憶があります。 近くの鍾乳洞「幽玄洞」まで足を運べば、1日の鍾乳洞旅行スケジュールとしては、完璧です。 ですが…個人的には、石灰岩地形ではありませんが、岩手の北山崎の方が、断然お薦めです。 観光船から見る、海岸線とウミネコ(笑)が、実に素晴らしいです! 北山崎は無事だろうか…と、田野畑村のホームページを見たのですが、高台の施設は無事で、復興も進んでいるようですが、私の乗船した観光船は、現在も運休中です。 一番辛かったのが、「田野畑村観光情報2011.06.10現在」にあった、以下の一文です。 三陸鉄道の小本駅から野田駅の区間は大規模被災により不通となっており、田野畑駅はご利用いただけません(島越駅は流失)。
以前、ブログのトップページにも掲載した島越駅、ここが、観光船の発着場所だったのです。 三陸鉄道の復旧には、相当の月日がかかると思いますが、タクシーは営業しているそうです。観光船もきっと、近いうちに運行再開されるものと期待しています。 陸からでもOKな人は今からでも、せっかくだから海から…という人は観光船再開後にぜひ、北山崎を訪れてみてください。 三陸海岸は、本当に素敵なところでした。 浄土ヶ浜を訪れた際には「東北の海なのに、南国に来たみたいにきれい!」と、驚いたものでした。 (沖縄旅行の際は天候に恵まれず、河川からの土砂が流出した、泥水色の海を見てしまったため、自分の中では、沖縄の海にきれいなイメージはありません。本当はきれいなんだと思いますが…) 三陸地方を愛する者としては、web R25の記事は、本当に許し難いです。 こんな事を、無神経に書かないでいただきたい! その、ピンポイントの地域で生活している人に対して、あまりにも失礼すぎます! 現在でも三陸海岸沿いの津波の被害にあった地域では、公共交通機関が遮断されているところがけっこうあります。でも、直接津波の被害を受けたのは海岸から数キロまで。
岩手の『浄土ヶ浜』は、本当に美しい海岸が失われてしまいましたし、宮城の港町『気仙沼』は、観光再開にはまだ厳しい状況です。福島では人気の水族館『アクアマリンふくしま』は再開のメドが立っていません。ただ繰り返しますが、観光地としての復興が厳しいのは海岸沿いの一部だけです。
さんざん前置きが長くなりましたが(ここまではまだ、本題ではありません)、一番呆れたのは「あぶくま洞」をお薦めとしているところです。 日本三大鍾乳洞の、岩手の「龍泉洞」を差し置いて、あぶくま洞がお薦め…??? 鍾乳洞好きとして、絶対、あり得ない選択です! 私自身が大変な「龍泉洞びいき」である事も事実です(笑)。 あぶくま洞そのものは、日本の鍾乳洞トップ10には間違いなく入る、絶対にお薦めできる鍾乳洞である事も事実です。 しかしその、龍泉洞びいきを差し引いても、今、あぶくま洞を安易にお薦めできない理由があります。 「福島第一原発事故」です。 原発の状況が決して落ち着いていない今、半径30kmのぎりぎり圏外ではありますが、この距離の観光地に足を運ぶのは、それなりの覚悟が必要だと思っています。 現状では、友人や家族連れに、薦められる観光地ではありません。 ただし、自己責任の下でのあぶくま洞観光は、大いに推奨します。 鍾乳洞自体は、本当に素晴らしいですので… 「web R25」の記事ではありますが、「R25」でない人でも、しっかりとした考えがあれば、子どもや女性でも構わないと思っています。 覚悟ある「おひとりさま」旅行者には、まさに「穴場」な、お薦めの観光地です。 私自身も、自分が大好きな鍾乳洞を積極的にお薦めできないのは、大変心苦しいです。 しかし、この状況で万人に「あぶくま洞」をお薦めするのは、間違っていると思います。 「風評被害」などという表現がされていますが、「風評」で済まされる場所ではありません。 …入洞者数の減少分による収入減は、きっちり東電に請求していただきたいです。 結論としては… 「東北を満足に知らずに、安易に(編集部調べ)で、素人記事を載せるな!」 でしょうか。 龍泉洞を入れていないだけで、私自身はこの記事を、全く評価しておりません。 まあ、そもそも私の中では「『平泉』より『岩泉』」ですから…(笑)
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挙げられている5つの場所は、所在地のバランスだけを考えたのでしょうか?
青森県1、岩手県2、宮城県1、福島県1
東北と言いながら、地震被害が上記4県に比べて少なかった
山形、秋田の観光地が入っていないので、
支援の意味合いが強いような感じがします。
「あぶくま洞」に関しては、悲しいことですが、
今後の動向によっては規制で行けなくなるという
可能性も考えられるので、迷うところですね。
2011/6/26(日) 午後 6:17
山形・秋田も東北地方として、十分被害に遭っていると思うのですが…
福島を入れるのなら、原発から比較的距離のある会津若松方面等を紹介した方が、安全と支援、両方の意味で良かった気がします。
「今後行けなくなる可能性」まで考慮すると、
皮肉にも「あぶくま洞」が、お薦めになるのかもしれません。
(そういう発想はありませんでした…)
2011/6/26(日) 午後 11:47