|
前編で自身がひいた伏線は、きちんと回収しておきます。 鋭い方なら、この先を書かずとも、察しが付くかもしれませんが… 2011年3月11日、「想定外」の「人災」、福島第一原発の事故が起こりました。 その事故も収束しないまま、せっかく日本国内の全原発が止まり、脱原発への道筋が見えてきたかと思っていたところ、2012年7月1日、福井県の大飯原発3号機が再稼働しました。 明日、7月9日にも、フル稼働となりそうです。 福一事故が決して他人事ではなかった神奈川県民としては、正直なところ「福井県民、アホちゃうか?」と思っています。 福島県の出来事など、遠い場所で運悪く起きた災害、程度にしか思っていないのでしょう。 デモも署名もしない一般市民として、何ができるか考えました。 福井県産商品の不買運動あたりが、手頃かと思いました。 スーパーに行き、必死で福井県産の商品を探したのですが、少なくとも横浜の田舎では見当たらず… 「福井県って、もしかして、越前ガニぐらいしか、特産品ないのか!?」 不買しようにも、福井県産の商品がなければ、できない訳でして…(苦笑) その時ふと「そういえば、福井県ヨイショな小説が…」と、この本を思い出しました。 「おそらく全国の『よさこい』の衣装の多くは福井で制作しているかもしれませんな」
「あまり福井県は目立たないけど、いろいろ特殊な繊維を作っているんだよ、水陸の環境資材や機能性繊維なんかもね」 「へーそうなんだ、なるほど繊維王国だな」 「福井県って…」と思った時、まず何が浮かぶでしょうか。 思いつくようなものがないからこそ「原子力」という産業に、手を出してしまったのではないでしょうか。 財政的に厳しい自治体は、全国に多数存在すると思います。 それでも、原発とは無関係で頑張っている自治体が、大多数なのです。 (そもそも、海のない自治体では、原発作れませんし…) 「原発なければやっていけない」…そういう自治体にしたのは、誰なのでしょうか。 日本の原発の安全神話は、3.11で崩れ去りました。 それでも、カネと引き替えに「自分達の明日」を、売るのでしょうか。 福井県にも、原発を快く思わない方は、きっと多数おられると思います。 本当に、自分の住んでいる場所に愛着があるのであれば、他の道を模索してください。 確かに、原発を止めても、原子炉も、使用済核燃料も残ります。 でも、今原発を止めれば「負の遺産」は、それだけ少なくなります。 これ以上「原発王国」として、有名になる前に… 網野さんの次回作は、ぜひ「福井県最大の特産物」と向かい合った小説を、期待したいところです。 あと、関西電力さま。 お金有り余っていると思うので、福井県の白馬洞、再入洞できるように、整備お願いします♪ おまけ:小説内には、何とも皮肉なやりとりがあります。「確信犯」? 「メガネさん、ここを大規模な核シェルターにする予定があるとか、そんな話を聞いたことはなかったですか?」
と僕は息を弾ませながらメガネさんに話かけた。 「網野君、その話は一体どこから?極秘ですが、実は今もその計画は密かに続行していますよ。なにしろここの岩盤はものすごく強くしっかりしているそうだから」 タイトル :地底のヘネラリーフェ 著者 :網野アミ 出版社 :文芸社 ISBN-13 :978-4-286-06530-4 発行年月日:2011/08/15 ページ数等:単行本(ソフトカバー)、247ページ 価格 :1,200円(税別) |
書籍
[ リスト ]



Azuriteさん 私その本に興味津々です(笑) 読んでみたい気がします。私なら違和感等もたずに ふーん、そーなんだーとスルスルって終わっちゃうんだと思います。Azuriteさんってスゴいですよね。文才もあるし博識ですし、尊敬です
2012/7/8(日) 午後 10:35 [ - ]
ぽーさん、コメントありがとうございます!
この書評、実はかなり勇気がいりました(書評の大半は酷評ですし、時事ネタに踏み込むのも、ちょっと恐かった…)。
肯定的に捉えて貰える意見があると、本当に助かります。
おそらく、この本の著者さんの方が、博識かと思いますよ。
文才は…あったら仕事、もっと楽にこなせています…(苦笑)
2012/7/8(日) 午後 11:06
こんばんは。こちらのIDでお邪魔します。
大飯原発再稼働反対運動も起こっていましたが、地元の人は賛成が多かったみたいですね。
大阪、滋賀、福井の知事が再開を認めてしまった時点で、覆ることはないかなと思いました。そうなる前になんとかしなくては行けなかったのでしょうが・・・。
福井県というと、鯖江のメガネとか恐竜博物館とか思い出しますが、
それは私が北陸に住んでいるからでしょう。
作品についてですが、ちょっと興味深いですね。いーかげんなネーミングとかちょっと楽しいかもしれません。でも取り寄せてまでは・・・。
地底湖に人魚というと篠田節子「アクアリウム」を思い出しました。
関係ないですが、クラゲと原発というと松本零士の「無の黒船」という漫画を思い出しました。作者はメジャーですが、作品はマイナー。
2012/7/9(月) 午前 1:38
バブさん(でいいのかな?)、いいねポチありがとうございます。
ノーマル原発もそうですが、もんじゅの液体ナトリウムなんて聞いた時点で、知識ある人は、ぞーっとしますよね…
他の科学分野と違って、バラ色の未来は連れてきてくれそうにないんですけどね。
福井、ご当地ミーちゃんは恐竜でしたよね。
他にも、東尋坊なり永平寺なり、いろいろあるとは思いますが、
「鳥取と島根の区別が付かない」「北関東はみんな一緒」的な、
マイナーどころとして絡んでくれる府県が、近隣にないので、
福井県は、余計に目立たなくなっている気もします。
小説読まれている感想というのも、興味深いです。
私ですと「○○の設定に似ている」というのは、わかりませんので…
クラゲも、福井の特産品(!?)ですよね。エチゼンクラゲ。
クラゲと原発のコラボは、普通は思い浮かびませんね。斬新な作品かも。
この本、Amazonでは「一級のエンターテイメント」とか書かれていましたが、
私は「特上級のアバター劇団」を知っています♪
2012/7/9(月) 午後 10:41
Azuriteさん、こんばんは。バブです。
”登場人物に発言させて、本人は責任逃れする”は、とあるところで私もよくやっております。もっとも私には、披露するほどの蘊蓄はありませぬが・・・。
私の場合、本は読んだら読みっぱなしで、Azuriteさんのような立派な書評はとてもかけません。書こうとしても、読んだ人しかわからないような感想か、薄っぺらな紹介にしかなりません。
無の黒船は・・・クラゲが発電所の排水溝?に詰まってしまい、発電所(原発とは限らない?)が停止、それと前後して悪の国際組織の陰謀により、諸外国からの日本への資源輸出が止まり、日本がエネルギー危機に陥って・・・てな内容だったかと思います(すみません、うろ覚え)。
2012/7/10(火) 午後 9:47
立派な書評というのは、新聞に掲載されているようなものかと…
私の場合は、際どいネタバレを含んでいるので、良い子はお手本にしてはいけないかと思います(笑)。
一般向けの科学書もそうかと思いますが、専門用語や難解な解説を
使わずに、世界観を伝えられるのが「本物」の気がします。
実は1つだけ、小説に疎い私を圧倒させる「鍾乳洞(?)ネタ」小説があったのですが、
その本は、直木賞候補になっていました…
「無の黒船」、想像力で書かれていたとしたら、すごいですね。
まさに、大飯3号機で、ミズクラゲが詰まっていましたよね。
既存ネタをどう発展させるかが、プロか否かを分けるのかもしれません。
2012/7/11(水) 午前 0:42