詩・短歌・俳句

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 最近楽しんでいるのは「写真俳句」・・・と言ってもオリジナルでなくて、自作やネット上のフリー写真で気に入ったものと、自作または俳人の既作品を組み合わせる遊びにけっこうハマっております。
 残暑見舞いをかねてご紹介してみますので、ご感想などありましたらご批判も含めコメントいただければ幸いです。


 最初のものは作家の辻原登さんの作品で、キャベツ畑と霧が名物の浅間山の北に広がる嬬恋高原を詠んだ作品。
 毎年、夏休みにここで開かれる高校生との合宿での作品。
 切手を買う少女の口調がそのまま俳句になったもの、青春にしかできない作品ですね、いいなあ!


  切手ください嬬恋の霧送るんです


 ここでの句はなかなか艶っぽくて粋ですね。

 こんなふうに遊んでいます。
 写真と俳句の組み合わせは「ペイント機能」で誰にでも作成可能です。
 けっこうおもしろいですよ。
 今日はこの辺で。

俳人 渥美清

イメージ 1

 最近、すっかり寄る年波・・・ではありませんが、俳句の風情に慰められて

 います。

 ブログの友人にも俳句や写真俳句を楽しんておられる方が何人か
 
 いらっしゃって、それぞれ、たいしたものだと眺めています。

 文春新書『俳句450番勝負』に、かの渥美清さんの俳句が掲載されていま

 した。


 朝寝して寝返り打てば昼寝かな  渥美清


 朝寝は春、昼寝は夏の季語で、したがってこの句は二季にまたがっている

 ことになり、俳諧的な味わいが忘れがたい作品となっています。

 新書の筆者の中村 裕さんが、とある素人句会に渥美清さんが出席していた

ときの句を紹介されたものでした。

 イメージとは違い、繊細でインテリであった渥美さん、こんな記事に

 してしまったら、恥ずかしいから止めてくれよ・・・という声が

 聞こえてきそうですね!

 写真俳句のお上手な方々をまねて、なんとかこの句で「写真俳句」を!

 と意気込みましたが、適当なネット上のフリー写真がなかなか、

 みつかりませんでした。

 少々無理無理ですが、電池切れの「写真俳句」デビュ−です。

 作品とまで言えるものではありませんが!!

 味をしめて、このパターンが馬鹿の一つ覚えのように、拙ブログに

 続出するかどうかは、本人にも「わかりませーん!」。

川上明日夫詩集

イメージ 1

  思潮社「現代詩文庫」にある『川上明日夫』詩集。
 詩人は1940年生まれらしいが、写真では20歳の青年のように若々しい。

 20代初めに鮎川信夫に出会い、則武三雄に私淑したという。福井、北陸を拠点として作品を育んでこられたようである。

 詩集<哀が鮫のように>から

 あなたはひくくたれこめて




 あなたはひくくたれこめて
         ゆたかに
 花の方法で目を閉じる
 この部屋 満ちている
 くるしい秘密
 脱ぎながら
 何もいわないで死んでゆく
 
 あなたの気持ち

 つーと手がのびてくる
 あなたから
 わたしへの夜間飛行
 そんなあなたに
 わたしは野菜(レタス)さえもあげられないと
 
 春のようにとても美味しい殺人


 こんなふうに軽やかでおそろしい詩を目にすると、そうだ詩というものがあったんだと鳥肌が立つ。
 しなやかにやわらかに恐怖を表現できる・・・それも詩を書く人の条件なんでしょうね! 

漱石俳句探偵帖

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 先だってから、いくつか心に残る俳人の句集に巡り合う機会がありました。

 それとは別に、肩の凝らないのびのびとした俳句関連の文庫本を見つけたら、これが
漱石の自由闊達な俳句作品をあつめた作品集。

生涯2500余りにのぼる漱石の句は、なんともいえないユーモアに満ちている。
若い漱石の理想と現実を読み進めていると、自由と孤独の風が吹いてくるようで、中年
おじさんの通勤電車などにはもってこい。


 空に消ゆる鐸のひゞきや春の塔

 犬去ってむつくと起きる蒲公英が

 人に死し鶴に生まれて冴え返る

 見ぬ月の千々に悲しき雨夜かな

 朧故に行衛(ゆくえ)も知らぬ恋をする

 罪もうれしふたりにかゝる朧月


 漢詩好きな英文学者であった漱石は、メレディスの小説『アドリア海の一夜』の名訳を作り、そのようなことが漱石独特の、「風通しの良さ」が感じられる文章になっている。

 彼が東大英文学科でシェイクスピアの『マクベス』の講義をはじめ、その内容が抜群に面白く、もっとも大きな教室が超満員になっていき「リア王」講義開始のときには黒山の人だかりだったらしい。
 俳人で「風通し」を考えたら、ぶっちぎりのトップランナーとしての漱石の姿が見えてくる感じにさせられる。

 俳句は様々、漱石の時代を経て、俳句はさらにこの国の独自の文学形態として、発展してきた。
 自己にも俳句にも厳しい、求道派でありながら深い共感も呼ぶ俳人の姿も、次回記事にしたいと思うところです。

弦と響

 
 
 
 
              イメージ 1
 
 
  詩人、小池昌代さんの詩や小説の作品群、最近ますます実力を発揮されています。
 ちょうど1年前にブログ記事にした「私たちはまだ、その場所を知らない」という、謎
に満ちた作品や、同じくその頃の『タタド』というタイトルの小説集。
 その感性がさらに翼に乗り、融通無碍に具体的で肉体的な感覚を増しながら、今回は
『弦と響』という単行本に結実しました。
 30数年間の活動を経て解散コンサートを開催した弦楽四重奏団と、その一人一人のクラシック音楽と同僚たちの、言葉でつくせぬ時間の蓄積をまさに弦楽器の響きのような、複雑で深い音に託して描いた、魅力的で深い余韻をのこすなんともいえない一冊。
 小池さんの「言葉」は今、官能的と言えるほどの表現力で多くの人を包みます。

 もちろん、小説の登場人物たちの存在感も忘れ難い情景となっていきます。
 詩集『永遠に来ないバス』や、『屋上への誘惑』。

 『タタド』では第33回川端康成文学賞、そして最新の詩集はインドのコルカタ(マザー・テレサの活躍した都市)への旅から生まれた、言葉の官能と存在感を突き詰めたような詩集『コルカタ』で第18回萩原朔太郎賞を受けられました。

 今我が国最高の輝きを放つ詩人でもありますし、かわらぬ美貌はつねに人々を振り返らせずにはおきません。
 美と才能に恵まれた小池さん、10年間でホントに大きくなられましたね。
 
 先日の「週刊ブック」では、高校時代の同級生だったという石田衣良さんが、この本を推薦して熱く語っておりました!
 
 次の作品、首を長くして楽しみにいたしましょう!
 
 

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