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明日は待ちに待った「まめまつり」だ。
内容は自作豆本の展示即売会。昨年第1回が開催され、入場制限が行われるほど人気を呼んだイベントで、今年は116の個人と団体が出展する。
従来の豆本は本文が既存の文学作品などであることが多かったが、パソコンの普及によって、自分で書いた文章をプリントして豆本に仕立てることが可能になった。「まめまつり」の出展作もそのパターンが多く、制作は個人の手作り品がほとんどである。それだけに、いわゆる豆本市場に出ない作品と出会える貴重な機会だ。
製本については、高度な技術をもつ人だけでなく心得のない参加者も多いので、造本構造的には危なっかしい作品もあるが、「自分で本を作る」ということに対する情熱は並々ならぬものがある。
私が注目しているのは、自作小説を豆本に仕立てている赤井都さん。
*小説雑貨販売「言壺」(赤井都さんのサイト……作品は、サイトからも購入可能)
http://miyako.cool.ne.jp/kototsubo/index.html
昨年、国際ミニチュアブック協会主催の国際コンペで、豆本作品『籠込鳥』がグランプリを受賞したアーティストだ(詳しくは、現在発売中の『季刊「銀花」』第149号の後ろのほう、「書物雑記」欄紹介記事をご覧下さい)。
画像は、彼女が制作した既刊作品である。
上が「ガチャポン」に入っている折本仕立ての小説本。ご大層な製本こそしていないが、表紙部分にあたるページに、型抜きがされていたりしてかわいい。これは、店によっては実際に「ガチャガチャ」で販売している。100円で買える本、それもカプセルをあけると本が出てくる、というところに、本フェチは萌えてしまう。
下の左は『はしきれ』。角背上製本。本文紙に様々な種類の用紙が使われていて、一つ一つの小説がまさに「はしきれ」のよう(これは完売したようだ)。
下の右は『T-DOLL』(定価2000円)。ゴスロリ風の角背上製本。メタリックな表紙に、金糸が封蝋で取り付けられている。本文用紙は中質紙のようなグレーの用紙を、わざとしわくちゃに。プラスチックケースに納められていて、ラッピングも手間がかかっている。上製本2点の中身は、赤井さんが執筆した小説である。
彼女は、製本は未経験だったが(『季刊「銀花」』の取材後、我が家で本かがり上製本と和装本、折本を個人教授済み)、もともと建築学科を卒業後、研究員としてその世界で勤め、建築模型づくりはしょっちゅうしていたということで、立体物の制作はお手のもの。
最初から製本をやりたくて教室に通う人とは、まったく別分野から書籍製作の世界に入っているため、発想がとても面白い。
赤井さんが、今回の「まめまつり」に出品する新作『雲捕獲記録』は、本文が活版印刷で、2種類の上製本を作成、三椏和紙やモヘアのジャケットなど、内容にマッチした装いにするという。明日、実物を手にするのが楽しみである。
『籠込鳥』で精巧な木口木版画を制作した「器用貧房」さんは、昨年の「まめまつり」でグレードの高い木口木版画蔵書票を並べていて目を引いたが、彼もまた出展しているようだ。
また、昨年、私が豆本作品を買いまくってしまったヨツモトユキさんも、再び参加する模様。
彼女のは豆絵本。どれもオチがきいている作品で、製本も習った経験があるそうで上製本がきれいにできている。
ただし、去年もすぐに売れてしまって、私がブースにたどり着いた時には、見本くらいしか残っていない状況だった。
みんな手づくりだから、手間がかかるのである。
赤井さん、製本は間に合っただろうか。きっと今、一生懸命準備していると思うが……。ちょっと心配だ。
*第2回「まめまつり」
2007年4月8日(日)11:00〜15:30
入場料500円(「まめまつり」のパンフレットつき)
東京卸商センター 展示場A〜D室
台東区柳橋2-1-9(JR総武線「浅草橋」駅東口から徒歩5分、都営浅草線「浅草橋」駅A6出口から徒歩3分)
TEL 03-3861-5921〜2
http://mamematsuri.com/
〜〜〜〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/23273246.html
「消しゴム版画1日教室」新宿・朝日カルチャーセンター
2007年 6月17日(日)13時〜15時
http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0704koza/E0101.html
*『本の手帳』大好評発売中/「蔵書票部」の作品紹介あり!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/27566874.html
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/27666929.html
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ご紹介いただいていたんですね! どうもありがとうございます。この頃には、トラックバック先の記事とその翌日記事にあるような、大変なことになっていました…(遠い目) 11月から準備を始めていたのに、なぜ最後はこんなぎりぎりのスケジュールに。「糊がまだ乾いていないので、本を45度以上開かないでください」と注意書きを立ててディスプレイするはめになるだろうかと思っていました(笑)
2007/4/9(月) 午後 9:36 [ AM ]
会場のテーブルの上に、できあがった本が並んでいたので、「こんなにたくさん、よく間に合ったなあ〜っ」と、それにまずびっくりしました。作業工程を拝見しても、『籠込鳥』より無駄が少ないのでは、と感じました。着実に進化していますね!
2007/4/9(月) 午後 10:54 [ 田中栞 ]
ご指導の賜物で、今度はちゃんと角を45度折をしています。見返しの角を狙っていくんですね。やっと落としどころが理解できました。そして金槌、目打ちなど、道具があると違いますね。 手の早さには自負がありますが(それでもazusaさんの半分くらいの速度でしょう)、なお時間がかかるのは、手作りの手作りたるゆえんでしょうか。 まだ、どこまで丁寧にしていいかわからない部分もあり、やはり本格的に習いに行ってみたいなぁと思っています。
2007/4/10(火) 午後 0:10 [ AM ]