田中栞日記

2017年10月8日(日)戸越八幡神社「一部屋豆本市」無料ワークショップも!

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 午前11時会場のところ5分前に到着すると、整理券を配布中で、私は47番。番号順に整列して、お行儀よく入場。

 全体的に、昨年より格段にレベルアップした内容であった。
 前回に続いて参加した方も、当然新作を並べて売っているし、初めて参加した方も、斬新な作品が多く目についた。

 パソコンでプリントしたものが多いのは前回同様だが、今年は形に工夫の凝らされた作品が多くなった。
 特徴のひとつが、変わった形の本だ。丸い本、三角の本、細長い本、猫型や棺桶型の本など。はまぐりが表紙になっている本には意表をつかれた(貝合わせ本、とでも言うべきか)。

 それから、ポップアップ絵本というのも特筆すべきものだろう。ひとつはパソコンでカラフルにプリントしたものだったが、別の方は「シンデレラ」をテーマに作ってあり、どちらも秀逸。シンデレラは文字がなかったのが残念だったが、ポップアップの立体するさまは驚愕レベルの造りである。

 本を開けると中が箱状になっていて、鉱物標本などを納めてある作品もいくつかあった。今回は、私は中に文字がないものは買わなかったが(そうしないと、きりがない)、これも一つの傾向といえそうだ。

 手間がかかっているのは昨年同様で、ビーズパーツ、テディベア、豆形ぬいぐるみ等々様々な物体が豆本に絡み、レース編みのハートを貼りつけた本にはさすがに驚かされた。


 赤井都さんの新作『雲捕獲記録 Dancing on the Cloud』は、予想通り圧巻であった。
 画像1枚目、手前の方にあるのが特装限定版(限定26部、アルファベット番号入り、定価5800円・送料別途)。モヘアのジャケットに包まれて、ふわふわした感触の本になっている。表紙には三椏和紙を用いた、上製の洋装本。これが和紙の貼函に入り、特製風呂敷で包まれる。
 中身は和紙に活版刷り。活版も、刷色が最初のページでは墨だが、それが次第に色が薄くなり、話の最後には銀色になっているという凝りようだ。大変に美しい。

 今回の思わぬ収穫は、蔵書票部のquuさんに会えたこと。 
 先日、蔵書票部交換会の作品で、トレーシングペーパー刷りの面白い蔵書票作品を興味深く眺めていたが、その作者さんであった。
 本は蔵書票以上に、凝りまくりの手間ひまかかった作品群であった(画像2枚目がquuさんのコーナー)。トレーシングペーパー刷りの豆本、全ページコラージュの折本、極小アルバムなど、どれも魅力的。作品の中には『蔵書票集』まであって、しかも安いし……。
 迷わず全点購入してしまった。
 
 豆本づくりの伝道師「おまめさん」こと柴田尚美さんが『おまめの豆本づくり』(定価1680円)を出版したのもニュースのひとつ。版元の白泉社が出店して、この本やおまめさんの豆本キットを売っていた。
 そして、このすぐそばには、『ちいさな手づくり絵本』の水野真帆さんの店も。本で紹介してあった「アリスの絵本」などの実物を販売していた。
 こうしたプロが参加していたこともあるが、愛好家の皆さんたちもみな、昨年より技術的に高い作品が増えたようだ。このぶんなら、来年もまた開催されるのだろう。このイベントも恒例行事として定着していきそうだ。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/23273246.html

「消しゴム版画1日教室」新宿・朝日カルチャーセンター
2007年 6月17日(日)13時〜15時
http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0704koza/E0101.html

*『本の手帳』大好評発売中/「豆本と蔵書票」の作品紹介あり!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/27566874.html
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/27666929.html
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閉じる コメント(6)

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楽しそうな、教室ですね。 何にものにも、拘りのない創造作品。創造活動で、日本人らしいといったら御幣があるでしょうか?

2007/4/9(月) 午前 9:00 待ち人 返信する

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こういう場に参加したのは初めてだったのですが、 まさにお祭り、テンション上がりまくりの一日でした。 田中さんや赤井さんにお会いできて挨拶できたのも 感動でしたし、一人でコツコツ作ってきた作品を前に、 色んな方とお話しできてとても楽しかったです。 ありがとうございました。 by quu

2007/4/9(月) 午前 10:02 [ milk ] 返信する

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matibitott2004様、いらっしゃいませ。本には「読む」だけでなく、「つくる」楽しみもあります。海外にも豆本の愛好家は山ほどいますが、日本人の手づくり豆本には緻密な部分があって、これは世界に誇れると思います。

2007/4/9(月) 午前 11:20 [ 田中栞 ] 返信する

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quuさん、昨日はありがとうございました。こういう場に参加すれば、お客さん(読者)と直接交流できますし、また、同じように「豆本づくり」が大好きな、他の人たちと出会うこともできるのが、大きな利点ですね。ネット販売のほうがたくさん売れる、という方もいるでしょうし、住まいが東京から遠ければこのイベントに参加するのは難しいでしょうから、人それぞれですけれども。しかし、出版業界人などでなくとも、誰でも参加できて自作豆本を販売できる場、というのは貴重だと思います。

2007/4/9(月) 午前 11:28 [ 田中栞 ] 返信する

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田中さん、quuさん、本当にどうもありがとうございました。quuさん蔵書票部だったんですね。謎が解けました。 日本の文学は、同人が支えてきた側面があると思っているので、自主制作もっと行けです。 だいたい文学つながりで動いていたので、「豆本」をキーワードに絵の方たちとも出会えて、おもしろかったです。前回の出店内容を考えて、自分の成長ぶりにも自分で驚いています。 企業も個人も誰もが同じ机で出店するというフラットさも、マーケットイベントの楽しさですね。

2007/4/9(月) 午後 9:47 [ AM ] 返信する

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テクスト、造本、組版デザインに絵に、と、豆本ならすべての腕を振るうことができます。それぞれ得意分野があるでしょうから、関連する様々な人たちと交流できて、また広がりが生じそうです。赤井さんのように、別のアーティストさんとコラボレーションすることで、別の豆本作品が生まれる可能性もあり、また来年が楽しみです。

2007/4/9(月) 午後 11:01 [ 田中栞 ] 返信する

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