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愛書家の江副章之介(えぞえ しょうのすけ)さんは、貼る本を想定して蔵書票を版画家に依頼し、できあがった蔵書票をただ本に貼るだけでなく、本そのものもオリジナル版画に相応しい造本デザインにルリユールしてもらうという、究極の愛書道を貫き続けている。
「蔵書票は本に貼るもの」ということを、ここまで美しく実践している人は稀少であり、その「本と蔵書票を愛する姿勢」ゆえに、私はずっと江副さんのことを尊敬している。
このたび、その江副さんの初めてのコレクション展が催されることになった。
蔵書票は江副さん本人の票のほか、古今東西の人気版画家による名作蔵書票を約120点、パネルに納めた。
日本の古い蔵書票としては、棟方志功、池田満寿夫作品がカッコイイ。
大きなパネル額だけでなく、林由紀子さんや佐藤暢男さんの作品が収められた小ぶりの蔵書票額も麗しい。
変わり種では、泉孝次さんの土鈴蔵書票も。ひょっとことおかめをモチーフにしたこの蔵書票は、陶製なので本に貼れないが、オブジェとしてとても愛らしい作品だ。
また、江副コレクションならではの、愛蔵本&蔵書票の素晴らしい作品も展示されている。
小川国夫『藤枝静男と私』(小澤書店)は、江副さんが近藤理恵さんに依頼してルリユールしてもらった作品で、坂東壮一さんによる銅版手彩色蔵書票(江副さん自票)が綴じ込まれている。この蔵書票は、ルリユールで綴じ込むことができるよう、坂東さんに特別に頼んで大判の版画用紙に刷ってもらったものだ。
アルフォンス・イノウエ銅版画集 『ベル・フィーユ』特装限定版は、著者オリジナル銅版画2葉つきに、更にイノウエ氏作の蔵書票を貼り込んだ。
ほかに江副章之介『蔵書票の楽しみ』(胡蝶掌本)や『書物愛 蔵書票の世界』(平凡社新書)に蔵書票を貼り込んだものも展示する。
蔵書票作品だけの展示はよくあるが、「内容に合わせて制作してもらった蔵書票を綴じ込んでルリユールした本」という究極の作品を目にできる機会は滅多にない。
大変内容の濃く深い企画展示になっており、蔵書票好きはもちろんだが、それ以上に、本好きにぜひ見てもらいたい展示である。
なお、会場は落ち着いた雰囲気のカフェである。美味しい珈琲を味わいながら、ゆったりと鑑賞していただきたい。
2007年6月5日(火)〜6月29日(金)/ただし日曜・月曜・16日(土)休み
12:30〜18:30 入場無料
珈琲&ギャラリー ウィリアム・モリス
東京都渋谷区渋谷1-6-4
【道順】渋谷駅下車、明治通りを横断して宮益坂をのぼり(左側には途中、渋谷郵便局あり)、5叉路(金王坂上の交差点。横断した先の角が八千代銀行)を左折、コンビニ「am.pm.」手前を右折、2〜3軒目のビルの2階(ビル1階は貸店舗。ビルに入ると奧にエレベーターあり)。
TEL 03-5466-3717(電話問合せは3時以降にお願いします)
*江副さんの蔵書票の販売あり
〜〜〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/23273246.html
「消しゴム版画1日教室」新宿・朝日カルチャーセンター
2007年 6月17日(日)13時〜15時
http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0704koza/E0101.html
*『本の手帳』No.3「魅惑の蔵書票」大好評発売中/既刊在庫僅少
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/32903273.html
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/27666929.html
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/27566874.html
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仙台蔵書票愛好会さん、お忙しい中、トラックバックありがとうございました。来週、そちらに行きますね〜!
2007/6/15(金) 午前 8:33 [ 田中栞 ]
本の展示もあるんですね!
見応えありそう!
なのに、いけなくて悲しいです。
仙台で!
2007/6/15(金) 午前 11:58 [ sar*d_s*n ]