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昨日届いた青猫書房の目録で、石垣りんの処女詩集『私の前にあるお鍋とお釜と燃える火と』を購入した。それがもう到着(早いなあ)。
この本、A5判変形(ほぼ枡形)の角背上製ジャケット装で、そんなにデカイ本ではないのだが、価格は比較的お高い(もちろん、古書価は本の大きさでは決まらないが)。古書目録でわりとよく見かけるし、実際、注文したこともあったのだが、なぜか今まで手に入らない本だった。
書肆ユリイカ本における必須アイテムの一つなので、いつか買わなくてはと思っていたのを、このたびようやく入手できたというところだ。古書価は4万円である。
以前、探求本リストを青猫さんに渡してあったので、それで探してきて載せてくれた本に違いない。目録を見ていて、「あっ、これは私のために仕入れてくれたのね」とわかるので、こういうものは多少お高くても注文するのである。目録上の、その古書を通じて店主と客は対話をしているのだ。
状態は、経年劣化はみられるものの、まあまあきれい。竹中郁宛の名刺風の直筆カードが挟み込まれているところがミソ(これも当然、古書価に含まれている)。竹中郁(明治37年〜昭和57年)は神戸出身の詩人である。
ジャケットに配された切り絵風の絵(画像1枚目)は伊達得夫の作だろうか。表紙タイトル押しは、例によってひらの前小口と天小口ギリギリに配置する伊達方式。このグレーっぽい用紙に赤い箔というのが、なんとも効いている。いつも思うのだが、伊達のタイトル配置は、ひらにしても背文字にしても、ルリユールのそれに通じる感覚がある。
今年もあれこれ本をどっさり買ってきたが、もう残すところあと11日だし、これで最後かな……。と思う反面、26日には山形へ行くし(本日、新幹線の切符を手配)、とまだしぶとく古書買いの期待を抱く1日なのであった。
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*ワークショップ「1日豆本教室」…豆本を4冊作ります
2009年1月31日(土)朝〜夕、豆本三昧!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/41409123.html
*ワークショップ「1日製本教室」
…本かがり上製本・和本など7冊作ります
2008年12月21日(日)朝〜晩、製本三昧!〈年内最後です〉
消しゴムはんこワークショップつき!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html
*「紙の宝石・蔵書票展」田中栞コレクションから
開催中〜2008年12月23日(火・祝)
場所/川口市立中央図書館5階
http://www.mediaseven.jp
*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://www.asahiculture-tsushin.com/koza/#G7
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今朝(午前4時から)のラジオ深夜便こころの時代で、竹中郁さんの名前を聞いたばかりでした。
大阪にあった尾崎書房?が、1947年(わ、私の生まれた年です)に
当時大阪で新聞記者をしていた井上靖の企画で、そして、少年少女の詩の投稿欄の選者をしていた竹中郁もくわわり「きりん」という雑誌を創刊したという話し。語ったのは、浮田さんという新入社員の編集者(その後美術に転じたらしい)。
戦後2年目の大阪はまだ焼け野原、停電も多かったが、編集会議には熱気があったと。井上靖が、「いちばん美しい雑誌を作ろう」と。表紙の絵も何号からか、子どもの絵にして、各地の小学校に絵を見せてもらいに行った。
生活にはゆとりなどないはずだが、井上靖や、竹中郁の言葉、態度には、(戦後の自由の中でという事か)「ゆとり」があったと。
その表紙絵が本になるという事で取り上げられたらしい。
2008/12/20(土) 午後 0:15 [ yok*r*liur* ]