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先週、田村書店で買った斎藤磯雄訳『残酷物語』(三笠書房、
昭和13年、限定版)である。
グラシンがかかっているのでわかりにくいが、
フランス装風のつくりで、背布のシュミーズ(覆い)を被せて
から貼函に納める構造になっている。
300頁あまりのボリュームでありながら、本文用紙が非常にきめの
細かいクリーム上質紙であるため、ずっしりと重い。
別丁図版の前にはグラシンが貼り込まれて、保護の役をしている。
本文組版は活版の旧字組だが、平仮名を見ると(画像3枚目)、現在の書体とは
随分と趣きが違うことに気がつくだろう。仮名文字は、古いものほど
筆書きの雰囲気を色濃くまとっているのだ。
現在のパソコンで使用されている標準的な明朝の書体を、この文字と
比べてみると、のっぺりとして素っ気ない感じがする。
時代には合っているのだが、つまりは書体デザイナーも文字を使う
私たちも、日常、書をしない世代になってしまったということであろう。
限定50部のうちの第48番。
本文紙の前付けにある限定番号表示は黒いペン書きの記入だが、
驚くべきことに、貼函の背に「限定版 五拾部ノ内 第四拾八番」
と印刷されている。
印刷といったって、番号は全部違うのだから、1部ずつ組版を
差し替えて函紙を刷ったことになる。
昔の限定版は、こういう手間をかけたのである。
〜〜〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜〜〜
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