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…☆*.:*゜*・…「豆本カーニバル」開催します!…☆*.:*゜*・… 豆本アーティスト35名が、自作の豆本を展示販売 ワークショップ3種類、豆本展示いろいろ 開催日時 2010年10月11日(月・祝)10:30〜17:00 会場 東京古書会館・地下1階大ホール *とじ郎倶楽部の豆本キット・先着50名様にプレゼント! …☆*.:*゜*・…゜☆*.:*゜*・…゜…☆*.:*゜*・…゜☆*.:*゜*・…゜ 昨日は、午前中に校正の仕事を一本仕上げて、昼過ぎからは
神奈川新聞文化部のKさんが来訪、取材を受ける。
豆本の話をたっぷりして、豆本コレクションをどっさり見せて、
布表紙のハードカバー豆本と折紙豆本も手ほどきする。
手作業がさっさとできる方で、20分くらいでできてしまった。
雉虎堂さんから『本の手帳』第9号「豆本女子3」の限定版豆本
試作品『猫藝春秋』が届く。予想通り、笑いなくしては読めない傑作。
これぞ雉虎堂の真骨頂!という抱腹絶倒作である。ただし、
例によってお約束〜な細部もあって(これまた期待通り)、
これから改良していく。
私は、今回の内容に合わせて、パッケージを考え中。
やっぱり布素材にするか……。豆本カーニバルまでの
スケジュールの中で、50枚以上のミシン掛けができるか
どうかを想像してみる(ここで思考停止)。
図書館にお勤めのNさんから、フレキシブルバックとタイトバックの
実例について質問の電話。
これにホローバックを加えて3つが並ぶ図は、製本の解説で必ず
お目にかかるが、そういえばフレキシブルバックとタイトバックについては、
上製本での実例など見たことがない。
フレキシブルバックは、並製はみんなコレになるわけだが、上製で
フレキシブルって、ないでしょう、これは。こんな構造にしたら、開閉に
伴って背は傷むし、背文字も剥落するではないの。
そもそも、平成の現代、機械製本で行われているのは、上製では角背と
丸背の、どちらもホローバックがほとんどではないかしら……いやいや、
「ほとんど」というか、これ以外やっぱり見た記憶がない(例の背が剥き出しの
方式は、「ちり」がないので上製の範疇には入らない)。
確認のためI先生に電話して聞くと、「この3つの図は、歴史的経緯を
説明するためのものであって、実際にこの3種類の製本が、現代の機械製本の
現場で行われているという意味ではないでしょう」という。
つまり、最初に考え出されたのはフレキシブルバックだったが、これでは背が
傷み、背文字も剥落するのでタイトバックの形に改良され、しかしこれでは開きが
良くないのでホローバックの形へと推移した。
言われてみれば……。
図は『製本ダイジェスト』(牧経雄、印刷学会出版部、1964)のものだが、
文章を読んでみると、確かにそう書いてある。この図ばかりが頭の中に残っていて、
内容はすっかり記憶の外になっていた。
「表紙に皮(筆者注、ママ)が用いられだした時代の背は、すべて
フレキシブルバックでした。ところがその後、はく押しが行なわれるように
なると、フレキシブルバックは開閉のたびに表紙の背も折れ曲がって、
そのために背の金ぱくがはがれ落ちる。そこで、これを防ぐために、
つぎのタイトバックがくふうされました。」
今日は、神奈川新聞へ提供する写真のピックアップと整理・送信、
書評原稿執筆1本(本日締切)、消しゴム版画添削と別の原稿執筆と
書籍校正1本、週末の豆本ワークショップの下準備……のうち、
どこまでできるやら。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜 …豆本を4種類作ります 2010年9月20日(月、祝)朝〜夕、豆本三昧! 放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など5種類作ります 2010年10月16日(土)朝〜晩、製本三昧! 放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
*ワークショップ「1日丸背豆本&貼函教室」 …丸背豆本と貼函を作ります 2010年10月17日(日)朝〜晩、豆本三昧!
*ワークショップ「1日和本&帙教室」 …和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります 2010年12月12 日(日)朝〜晩、和本三昧!
朝日カルチャーセンター
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
*ブログ「本好き101人の森」も更新中 in「本のある時間」/「芸術家と職人」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
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歴史的な話になると(ここらは専門?外ですが)
最初の「フレキシブルバック」の時代は
丸背と言っても、ほとんど角背に近い平たい背ですね。
2010/8/18(水) 午前 10:34 [ yok*r*liur* ]
本文紙は薄様、溝なしの英語の辞書みたいで、
表紙が小口に覆い被さるような、例のたれつきのような
形かと想像するのですが。
「皮」とあるのは、あながち間違いでもなく、
ヴェラムのことか? とも思います。
このあたりは私も門外漢ですが。
2010/8/18(水) 午前 10:51 [ 田中栞 ]
こんばんは、昨日はご丁寧にありがとうございました!
田中先生もさらに先生に電話して下さったのですね!
今日も職場で一応書架を見てまわりましたが、やはり昭和の古い資料を見ても、上製本の「フレキシブルバック」を探す事はできませんでした。
先生の助言通り、作成する資料の内容を変更する事にしました。
それにしてもいつ寝ておられるのか心配な位お忙しい先生ですが、質問に対してこんなに丁寧に答えて下さって本当に感謝です。
今度また製本教室でお会いできるのを楽しみにしております☆(その時またいろいろお聞きするかもしれません(笑))
2010/8/18(水) 午後 10:32 [ N ]
N様、お仕事熱心な様子に、頭が下がります。
私は全部知っているわけではないので、知っていそうなヒトに
すぐ、お知恵拝借します。人間事典ですね。
私もそれで勉強になりますので、どうぞご心配なく。
またご利用下さい。
2010/8/19(木) 午後 1:59 [ 田中栞 ]
「昭和の古い資料」でしたか
こちらは14,5世紀の事を考えていました!
(古い昭和生まれより)
2010/8/21(土) 午前 7:28 [ yok*r*liur* ]
本は牧経雄『製本ダイジェスト』(印刷学会出版部、昭和39年)です。
牧さんというのは、牧製本の牧さんです。
2010/8/21(土) 午後 6:07 [ 田中栞 ]
始めて投稿します。装丁に惹かれて買った又吉直樹の「東京百景」丸背上製本ですが、カバーが袋付きのビニールカバーで本の表紙が見えるのが気にいりました。今までタイトバックかと思ってました。背表紙が本文にぴったりついて、開いても離れず、そのために開きが悪いのかと思っていました。今、無理矢理背に爪を入れたら、糊付けされてなく、やはりホローバックでした。開きが悪いのは糸綴じでなく多分あじろとじのせいかと思います。タイトバックの上製本の例のつもりで書きだしたのですが。
2016/4/2(土) 午後 10:51 [ マーサ ]
投稿ありがとうございます。糊付けされていなくても、本を開いたときに空間ができないのでは、ホローバックとしての機能は果たせていません。たとえ接着はされていなくても、背が動かないように(開かないように)丸い形にがっちり成形してしまうのでは、「ホローバック」と言ってよいのかどうか疑問に思います。結局、背の形状が角にせよ丸にせよ、パカッと腔背になるように製本するか、腔背にならないように製本するか、2種類の選択があるということだと思います。
2016/4/4(月) 午後 2:48 [ 田中栞 ]