田中栞日記

「かわいい豆本づくり」ヴォーグ学園東京校/横浜校・途中受講できます

古本屋と古本

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 福岡で1031日(日)の夕方に「書肆ユリイカの本」展と
「豆本浪漫」展が修了し、撤収作業のハシゴの後、
一風堂で白丸を食べてから、翌111日(月)は午前中に
恒例の愛書家Iさん豆本コレクション拝見会。今回は、
東京の茶柱立太さん、広島のnanakikaeさん、福岡のHさん
(いずれも女性)を同行する。


 お昼ゴハンをご馳走になった後、nanakikaeさんと一緒に、
博多駅からJR鹿児島本線・門司港行きに乗車、1時間ほどで
「教育大前」に到着、駅から数分の場所にある
「すかぶら堂書店」へ行く。

福岡県宗像市赤間6丁目1−7
電話 0940-33-2309

 実はこの店、福岡へ来る数日前に「日本の古本屋」のサイトで
『西国立志編』がヒット、七書屋版(明治10年)がほんの
少し虫食いアリながら5000円という格安値だったので、
既に持っているにもかかわらず購入してしまった、という店であった。


 住所が「福岡県宗像市赤間」とあり、位置関係はわからない
ものの、「同じ県内なんだから、ひょっとして行けるのでは?」と、
例によってイイカゲンな発想で訪問を決めた。
 nanakikaeさんまで引っ張っていって、廃業寸前の
ブックオフ小型店舗みたいな品揃えだったら大変なことだが、
『西国立志編』の博文館や冨山房の版ではなく七書屋版が
出たという一事から、「軽い店ではないはず」と判断したのである。


 地図にしたがって最初に訪れた場所は倉庫だということで
入れてもらえず、街道沿いにあるわりと大きめのお店へ。
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 福岡市内にある葦書房みたいな広さだろうか。
 学術書がしっかりあって、歴史関係や美術書など、年代物の古書がたっぷりあるが、お手入れの行き届いた古書店という印象である。
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 全部の棚を見終わったところで、2階も倉庫になっていて
本があることが判明、「汚いですよ」と言われながらも
上がらせてもらい、1階店舗と同じ広さの棚も見せてもらう。
 明治の教科書をはじめ、教育書がどっさりある。
 古い本が延々と山をなす空間で、幸せなひとときを過ごす。
 nanakikaeさんも、こういうところに馴染むようで、声をかけないと
いつまでも出て行こうとしないのだから頼もしい。

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 書肆ユリイカの本も3冊あり、真鍋呉夫『天命』再版の
状態の良いものが2500円だったので購入(ほかは、
雑誌『ユリイカ』1冊と広野広『蜜蜂と水仙の歌』
献呈署名入り7000円)。
 あとは、『日本職人史百話』(雄山閣出版、昭和60年)
4000円、『木から紙になるまで』(丸善、昭和32年)
2000円、今西祐行『猫とオルガン』(小峰書店、昭和42年)
800円、辻邦生『風の琴』(文春文庫、1992年)300円、
井上ひさし『戯作者銘々伝』(中公文庫、昭和57年)帯・
挟み込みチラシつき0円(おまけ)。
イメージ 8


 それから、1階の床にある段ボールに入っていた文庫と
新書に古い書店カバーがついていたので、全部いただく。
 いずれも小倉の書店のもので、下川書店、朝日屋書店、
イズミヤブックセンターなどがある中で、金榮堂の昔のが
あって、これは嬉しい。例の伊丹十三デザインになる前の
バージョンで、昭和レトロな意匠の2種を入手することが
できた。


「すかぶら堂書店」は、店主だった方が亡くなり、今は
奥様が継いでいる。「店内が汚くて」とさかんに言うのだが、
この内容と量の店としては破格に手入れと掃除が行き届いている。
男性店主の店では、こうはいかない。


 教育大前駅午後428分発の電車で博多へ戻り、
6時発のバスでnanakikaeさんは広島へ。私は710分発の
ANA便に乗る予定だったが、欠航してしまい
結局745分発の便で羽田へ戻った。
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 横浜の自宅に帰ると、すかぶら堂書店が先に発送していた
『西国立志編』が届いていた。本は、背革継ぎ表紙疑似背バンド装、
背のタイトルラベルまで原装の、そんなに悪くない状態である。
 表紙の金箔装飾はみな手作業のせいか、一冊ごとに微妙に違う。
 この本は、背の天と地に施された花柄の箔押しがかわいい。
 
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜

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閉じる コメント(7)

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福岡でしたか・・・教育大はわが母校・・・その前身に居たのですが・。アカマに移転開校し現在に至る・・・です。
金栄堂が小倉の街から姿を消し・・次々に閉店しました。
古書では「愛宕書店」が・・・・これも閉店です。

2010/11/3(水) 午後 0:05 [ 絵空定家 ]

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絵空定家様、いつもありがとうございます。
そうでしたか、大学も書店も古書店も、ここ数年の変化は激しいようです。
金榮堂の閉店は書店愛好家・書皮愛好家の間でも衝撃でした。
福岡市内では、田中書店(唐人町)が閉店(古書展などには、まだ参加していらっしゃるようですが)、幻邑堂が移転したようです。
愛宕書店、訪れてみたかったです。

2010/11/3(水) 午後 0:34 [ 田中栞 ]

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西国立志編からはご無沙汰の岡島です。
文庫カバーの写真で多数見えるのは、積文館書店のものでしょうかね。
福岡の幻邑堂の移転も、小倉のアタゴ書店の閉店も存じませんでした。

2010/11/3(水) 午後 3:05 [ oka**ma73_*8 ]

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愛宕書店情報ありがとうございます。

岡島先生、ご無沙汰しています。来年4月には大阪のギャラリーびー玉で豆本展があり、ワークショップをしにいきます。

画像右方に映っている深緑のは、新潮文庫の通称「青ひょうたん」(実はマチス画)。
積文館のはここには映っていませんが、下の方にありました。ここも、図柄が変わって久しいですね。積文館書店は福岡の天神にもありますが、天神の新刊書店もいくつか閉店しています。福家書店の入っているビルのもう一方の書店は閉店(どこだったっけ)。
私はやっぱり、新刊ならジュンクさんが好きですが(今回は行く時間がありませんでしたが、福岡ジュンクの地下・フタバ図書(古本)も、品揃えが良いです)。
幻邑堂は、倉庫兼用の場所で広くなったと聞きました。

2010/11/3(水) 午後 3:39 [ 田中栞 ]

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そうでした、それは新潮文庫でしたね。ありがとうございます。
先日から、福岡の金文堂のカバーは思い出せるのに、積文館のが思い出せない(ネットでも探せない)、と思っていたところだったもので、見覚えのある図柄に飛び附いてしまいました。これに書店名を入れているのが多かったのでしたね。
ブックカバーは、背表紙に情報を書き込んでいるもの以外は全部処分してしまったので、いろいろ思い出せずに居ます。

幻邑堂は、旅行で行ったら、ちょっと立ち寄る、ということが難しくなってしまいましたかね。フタバ書店は、覚えておいて、行ってみたいと思います。ありがとうございます。

2010/11/3(水) 午後 5:52 [ oka**ma73_*8 ]

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こんばんは。
お疲れ様でした。福岡のHです(笑)
貴重な体験をさせていただき感謝しております。
今度お逢いできる時には、お見せできる豆本を作成したいと思ってます^^

2010/11/3(水) 午後 11:25 [ h***w**k***y ]

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Hさん、月曜日はありがとうございました。
作品、ぜひ見せていただきたいです。それまで、古賀先生の教室で
色々と作ってお勉強、ですね!
楽しみにしています。

2010/11/4(木) 午後 10:48 [ 田中栞 ]


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