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東京製本倶楽部勉強会で、ライブラリースタイル製本の
ワークショップ。
午前10時から午後4時頃までたっぷり時間を取って、
製本家の藤井敬子さんの指導のもと、ひと通りの作業を
やらせてもらった。
一般的な洋本の機械製本や基本的な手製本でまず行うのは、
表紙と中身とを別々に作っておき、最後に見返し部分を
糊付けすることで接合する「くるみ表紙」という形なのだが、
今日作った本はオモテ表紙とウラ表紙をそれぞれ本体に
取り付け、表紙素材をその外側にぐるりと巻き付けて
仕上げるもの。
表紙の取り付け方に特徴があり、くるみ製本と
パッセカルトン(表紙を綴じつける方式)の折衷案という
感じである。
背表紙はすでに本体にくっついているので、
表紙素材を接着する際、天地の折り返し分を中(背の芯材と
本体の間)に折り込んでいくところが難しい。
ライブラリースタイルというだけあって、
これでもか!という感じで随所に堅牢さを追求した作り。
スマートさとは対極に位置する姿である。
表紙がぼてっと厚ぼったかったり、背の天地がもこもこ
丸かったりする形状は、そういえば国会図書館の改装本で
見覚えがある。あれは、こういうことだったのか、と各所で
納得する。
なぜこういう形になるのかということは、作ってみないと
わからないものだ。詳しいことについては、今後、
東京製本倶楽部のサイトやブログ、倶楽部展などで
披露する機会があることだろう。
それにしても、一度作っただけではするっと
忘れてしまうので、帰宅後、本の中に綴じ込んだ
ギャルドブランシュの白紙葉に工程を図解で書き込んだ。
本は城市郎『発禁本』(桃源社、昭和40年初版・昭和44年10刷)。
なぜこの本を本文に選んだのかというと、並製糸かがり本
だったから。
昨今の出版物では、糸かがり本を探すのが難しいし、
かがりでも丸背本が多く、これでは背の部分の癖を取るのに
手間がかかる。この本なら解体と糸かがりの作業が楽だし、
本に関する本であるだけあって本文組版のマージンも広く、
また何より古本で安かったのである(古書価600円)。
表紙布は、昔、誰かにもらったもので(遠藤諦之輔先生から
だったか)、メルシーホット極薄で裏打ちして使用。
画像ではわかりにくいが、花芯や花びら部分に金糸で刺繍が
たくさん入っている。
見返し用紙も、やっぱり昔、誰かからもらったもので、
いせ辰の木版多色刷り和紙。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年2月24日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…豆本を6冊作ります
2013年3月23日(土)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2013年5月5日(日)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2013年5月6日(月・休)朝〜晩、和本三昧!
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朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉
2013年3月17日(日)版画入り豪華折本
2013年4月6日(土)和本2冊(亀甲綴じ&麻の葉綴じ)
2013年4月27日(土)布表紙のハードカバー豆本と1枚の紙で作る豆本3種
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*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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