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帳簿製本の職人である恩田譲さん(80歳)のところを、
久しぶりに訪問する。
文庫サイズの帳簿作りをさせてもらった後、
丸背総革本をやらせてもらう計画があったが、
恩田さんの喉の調子が思わしくなく、材料の革の調達の
煩雑さもあって、延期になっていた。
そうしたところ、一昨日電話があり、「一度、来て
欲しい」というのである。
律儀な恩田さんのことだから、のびのびになっている
教室のことを気にかけているのだろう、声が思うように
出ないなら、私が通訳しながらやらせてもらうのは
どうだろうとまで覚悟しながら、新大橋にある
恩田さんの自宅兼仕事場を訪れる。
いつものようにガレージの引き戸を開けると、
入ってすぐ右側のスペースの様相がなにやら
違っていて、明るい。
そこには燦然と輝く新品の断裁機が……!
断裁機の隣には、用紙の付きそろえ機械まで鎮座している。
仕事はもう引退するので、機械類はあらかた処分したと
言っていた恩田さんのところが、なぜこんなことに?
すると、恩田さんの後ろから、背の高い若い男性が現れた。
恩田さんの息子さんだという。これまで、印刷業界で
仕事をしていたご子息の恩田則保さんが、恩田さんの仕事を
継ぐと決めて戻ってきたのだそうだ。
断裁機だけでなく、水場の奥や、かがり機の奥のスペースにも、
これまでなかった機械がいくつか入って、レトロな雰囲気の
仕事場が復活している。
どれも見たことのない古い機械ばかりで、ちょっとした
製本博物館のようだ。聞けば、昭和時代のミシンは
中綴じノートのミシン綴じ用、細長い機械はノートの背に
クロスを貼る機械だという。
入り口にあった紙の付きそろえ機とともに、古い機械は
いずれも、全部もらったものだという。
もらったとは言っても、運送費はかかっているだろうし、
何より、うまく動かなくなったときの修理がネックである。
そうしたところ、ご子息はお父上以上の職人さんで、
精密な作業をこなすばかりでなく、機械のメンテナンスも
できるという。
そんなこんなで、延期になっていた恩田教室について、
材料調達の部分はご子息が全面協力してくれることとなり、
材料や技法についてのこちらの要望を存分に述べ、
今後の段取りについて具体的なお願いをしたのであった。
というわけで、6月の土曜日に、恩田さんのワークショップを
決行するぞ!
詳しい内容と申込み方法については、近々ここに
掲載するので、お見逃しなくどうぞ。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜 …豆本を6冊作ります 2013年5月3日(金・祝)朝〜夕、豆本三昧! 放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
*ワークショップ「1日丸背豆本&函教室」 …憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります 2013年5月5日(日)朝〜晩、豆本三昧!
*ワークショップ「1日和本教室」 …和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります 2013年5月6日(月・祝)朝〜晩、和本三昧!
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年6月9日(日)朝〜晩、製本三昧! 放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
……………………………………………… 朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉 2013年7月7日(日)消しゴム版画で手ぬぐい作り(大小2本作成) 吉祥寺産経学園〈東京・吉祥寺〉豆本教室 2013年4月27日(土)布表紙のハードカバー豆本と1枚の紙で作る豆本3種 ……………………………………………… |
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