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今日は昼から吉祥寺へ。大学時代指導教授だった
武藤元昭先生の家へ行く。
武藤氏は私が青山学院大学文学部日本文学科在学時代、
近世文学の担当教授だった(30年前の話)。私が近世文学を
専攻したのは本物の和本に触りたかったからだが、
その願いを叶えてくれたのが武藤教授というわけ。
その後、氏は同学院の学長も務め、現在は
静岡英和学院大学学長の任にある。
大学教授だからといって本など買わない人も珍しくない中、
氏は昔からよく本を買う人で、古い本があふれかえる
研究室の美しい様子が、今でも脳裏によみがえる。
ちなみに現在の自宅の書斎は本の倉庫になっていて
人間が入り込めない状態だというので、残念ながら
見学はさせてもらえなかった(どうやら、私の仕事部屋より
ひどいらしい)。
さて、本日の訪問目的は、ここしばらく、
氏の論文集編集の手伝いをしているからで、
初校校正段階で生じた疑問点の解決と加筆訂正箇所の
転記作業のためである。昼過ぎから取りかかって、
夕方にはつつがなく終了する。
作業中から、版元の編集長とともに様々な本の
話題が出るたびに、家のどこぞより持ち来たる資料類が
テーブルの上に次々と現れていたが、そんな中、
たまたま例の「本を壊す」研究会の話をしたところ、
壊すまでもなくそもそも壊れている合巻(ごうかん)の端本が
山ほどあると言って、綴じ糸がほとんど残っていないような
小型本がたくさん出てきた。
大きさはちょうど全書判(平凡社東洋文庫などが、この判型)
くらいのものだが、製本の状態は最悪ながら
刷はとても美しい。
豪華な木版画の隙間に小さな変体仮名の文字がみっしり
描き込まれた本文も迫力があるが、前半部に付された
多色版画葉の麗しさといったらない。
本のコンディションの点から言うと、綴じ糸の切れ
どころか、虫喰いありムレありのツカレ本に、
合本改装ホチキス留めとすさまじい様相だが、
「持って行って良いですよ」ということなので、
氏の気が変わらないうちにありがたく一つかみ
しまい込み、持ち帰ってきた次第である。
東京古書会館の古本市で、江戸末明治初あたりの
安い和本を壊す用に買ってあるが、この類いの絵入本は、
たとえ状態が悪くても全然安くはないから、壊す用に
買うのは無理なので、大変ありがたい。
研究会では、いずれ和本をテーマにした回も
もちたいと思っているが、とりあえずこの収穫本は、
壊すコレクションの仲間入りである。
お越しを。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜 …豆本を6冊作ります 2013年7月13日(土)朝〜夕、豆本三昧! 放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年8月11日(日)朝〜晩、製本三昧! 2013年9月8日(日)朝〜晩、製本三昧! ※各日、同内容です。ご都合の良い方の日をお選び下さい。 放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
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