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折丁形式の和本の製本方法を綴葉装(大和綴じ)といって、
1本の糸の両端に針を付けた状態で綴じていく。
昨年、たまたま綴葉装で製本された本を入手した。
『散りしく花』という本で、奥付がないので詳しいことは
わからないが、跋によると徳川慶喜の孫にあたる徳川慶光公爵が
昭和9年4月、母實枝子の一周忌に合わせて発行したものらしい。
印刷と製本を手がけた人物は七條憲三。綴葉装だけでなく、
粘葉装や巻子本など、和の古風な造本で、雅やかな記念本や
複製本の制作に多数携わっている方のようだ。
雲英刷りを施した様々な色合いの料紙がふんだんに使われ、
布貼りの帙に取り付けられたこはぜは勾玉形で、ともかく
大変豪華である。もっとも、写真ではわからないが、本文用紙は
洋紙なので、ずっしりと重い。
表紙布は、第1折と最終折に巻き付けて、綴じ込まれている。
綴じ糸の最後は、最終折ののどで美しく結び留められている。
ところで、最終折以外の折の中央にある綴じ糸は2本で、これが
現代の機械製本の綴じ上がりと共通していることは以前にも書いた。
かねてから、この両者の糸の運びの相違について検証したいと
思っていたところ、櫛笥節男さん(元宮内庁書陵部図書課勤務)が
綴葉装のワークショップをやって下さるという(3月26日(水)夕刻)。
そこで、機械製本の綴じ糸の動きをまとめておき、この日に
対比の報告をしようと考えた。
綴葉装は、私は遠藤諦之輔氏に習い、その後自分でもたびたび
復習しているので理解しているつもりだ。しかし、白状するが、
糸かがり機械の糸の進行のほうについては、あまりきちんと
把握していない。これまで何度も製本所に見学に行き、説明して
もらっているにもかかわらず、いまだによくわからない。
ちょうどいい機会なので、機械製本のほうについてきちんと調べ直し、
他の方々に説明できるようになっておきたいと思う。
今回のワークショップは日本出版学会の研究会企画なので、
一応、学会員優先ではあるが、まだ満席にはなっていないので、
興味のある方はお申込み下さい。
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日本出版学会 2013年度・第6回出版技術・デジタル研究部会のご案内
講 師: 櫛笥節男(元宮内庁書陵部図書課勤務、和洋女子大学文学科非常講師(書誌学)、
東洋美術学校・造形美術保存修復学科講師)
日 時: 2014年3月26日(水)18:30〜20:30(18:10受付開始)
定 員: 30名
※要予約、2月10日までは日本出版学会会員を優先して先着順。
空きがある場合は、非会員も参加できます。
会 場: ハイテクセンター2階・第2会議室
東京都中央区八丁堀三丁目17番9号 京華スクエア2階 電話 03-3551-3200
東京メトロ日比谷線・JR京葉線「八丁堀」駅下車A3出口より徒歩2〜3分
都営地下鉄浅草線「宝町」駅下車A1・A2出口より徒歩7〜8分
参加費: 学会員1500円、非会員2500円(ともに材料費500円を含みます)
持ち物: はさみ
申込み・問合せ先:日本出版学会事務局「出版技術・デジタル研究部会」
TEL 03-3313-7347 FAX 03-3313-7348 info@shuppan.jp
※「氏名・電話番号・ご所属・学会員か非学会員か」を明記の上、お申し込み下さい。
満席でご参加いただけない場合のみ、ご連絡します。
なお、参加できなくなった場合は、当日であっても必ずご連絡下さい。
主 催: 日本出版学会/出版技術・デジタル研究部会(担当/田中栞)
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〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜 …豆本を6冊作ります 2014年5月3日(土)朝〜夕、豆本三昧! 放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2014年5月4日(日)朝〜晩、製本三昧! 放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
*ワークショップ「1日丸背豆本&函教室」 …憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります 2014年2月16日(日)朝〜晩、豆本三昧! …………………………………………… *通信講座「消しゴム版画を楽しむ」朝日カルチャーセンター *田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
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