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ラボチェッタが挿絵を描いた『ホフマン物語』(ロンドン・Harrap社、1932)の魅力は、
私にとっては、フルページ挿画よりも本文に組み込まれたイラストにあります。
これを「vignette in-texte(ヴィニエット・イン・テクスト)」といいます。
次のようなものです。
パソコンが普及した現在では、絵と文字を同じ面にレイアウトするのは
容易なことになりました。しかし活版印刷の時代、描かれたイラストを本文文字組の中に
組み込むのは、非常に手間がかかりました。それも、長方形や正方形の形ではなく、
このように人の形に入れ込んだりするのは、どれほど大変だったことか……。
私が出版社に入社した頃は、まだ活版印刷の時代で、本文の仕上げ段階には
印刷所へ3日間ほど通って朝から晩まで校正するという「出張校正」の期間が
ありました。
最終段階になって、それまで組み上げた活字を動かすのは、他の部分の事故も
引き起こしかねません。したがって、修正(差し替え)は最小限とし、
2字以上の直しが発生した場合も、文字数の増減がないよう、なるべく同じ行の中で
処理する配慮が必要でした。
今、この人の形にくり抜かれた文字組を見ると、あの当時の現場の光景が
蘇ってきます。印刷所の職人さんたちは大変だったろうな……と想像します。
フルページ挿画は確かに豪華で目を引きます。しかし、制作進行としては
これは別作業でもできます。イギリスで刊行された挿画本には、本文とは
異なる用紙にイラストが印刷され、それを貼り込んだ体裁のものが
よく見受けられますが、これは、印刷作業としては、まったく別の工房で
同時進行で行うことが可能です。
一方で、この「イン・テクスト」は、同じ用紙の同じ頁に
文字組とイラスト(それも多色刷り)を印刷しなくてはなりません。
現場の人たちの苦労を思い浮かべると、より職人技を求められる
こうした「イン・テクスト」の挿画が盛り込まれた挿絵本のほうを、
私は好んで買ってしまうのです。
本書の巻末には、こんなキュートな「cul-de-lampe(キュ・ド・ランプ/巻末装飾挿画)」
の女の子がいます。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
…豆本を6冊作ります
2016年4月29日(金、祝)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2016年4月30日(土)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2016年5月3日(火、祝)朝〜晩、豆本三昧!
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2016年5月4日(水、祝)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2016年5月5日(木、祝)朝〜晩、和本三昧!
……………………………………………
*2016年4月9日(土)「御朱印帳」朝日カルチャーセンター湘南
2016年3月20日(日)1日体験講座(申込み受付中)
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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