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よみうりカルチャー横浜で、「消しゴム版画を楽しむ」という講座を
していますが、毎回、捺す素材は様々なものを用意して持参します。
6月は気合いを入れて、紙箱を手づくりしました。
安いのがあれば購入したのですが、貼ってある紙がコート紙で、それも
チープなプリントがあるタイプしか見つからなかったので、
2ミリ厚の板紙を自分でカットして組み立て、外側にはNTラシャを貼り、
全部手づくりしてしまいました。
箱を作る際、参考にしたのは『フレンチスタイルの布箱』(文化出版局、2000年)。
箱づくりの本を、あれこれ吟味して買ったわけではなく、これは4月に大阪へ行った際、
天牛書店・江坂本店でたまたま見つけて安かったので(古書価350円)買ったもの。
文化出版局の本はほぼ「見る本」の作りになっているので、
予想はしていましたが、実際に書かれている手順で作ろうとしても、
よくわからないことが多い……。
なにせ解説写真が美しくトリミングされているせいで、
「こっちの角はどうなるの?」という、肝腎の、見たいところが
写っていない(笑)。
今回、「消しゴム版を捺すための箱」ということで、テキストは布貼りなのに、
作る箱は紙貼り、しかも版を捺しやすいよう板紙の出っ張りもない作りにする、
という無茶ぶりもあって、一つ目の試作品は格好が悪い上に、
きれいに開かないというさんざんな出来。
それで、蓋部分の貼り込み手順やちょうつがい布の貼り込み方法などを改善し、
なんとか、すっきりした紙箱に仕上げました。
そんなこんなで計8個の紙箱を、板紙カットから紙貼りまで、
正味1日で作りました(講座開講の日が決まっているので、その時間には
なにがなんでも間に合わせなきゃならない、という都合による所要時間です)。
はい、箱を開けたところです。
もちろん、蓋の内側にも箱の中にも捺せます。
紙は汚れやすいし、力加減で破れるしで、布のほうが断然扱いやすいのです。
したがって本の表紙にも、布を使うことが圧倒的に多いのですが、
紙にも作りやすいポイントはあります。
ひとつは、へりが切りっぱなしでよいこと。布は、ほつれてくるので、
へりが露出しないように、始末が必要になりますからね。
もうひとつは、ヤスリかけができる、という利点です。
紙の段差があると消しゴム版を捺しにくいので、板紙をめぐらせて貼った紙の端は、
ざっとヤスリをかけてから上貼りの紙を載せました。
板紙を組み立てて貼る際にも、断面にヤスリかけしているのですが、
この作業のおかげで、箱の表面には、下に貼られている紙の痕跡が
ほとんどありません(まあ、ゼロとは言いませんがね)。
ちょうつがい布と取っての布片は、製本用に裏打ちした布の端布です。
取っての取り付けも、あからさまな出っ張りが出ないよう、板紙をくり抜いて
埋め込んであります(こちらも、段差ゼロとは言いませんがね……)。
講座の最終月は、生徒さんにお好みの布を選んでもらって、
私が作品貼り込み帖を御朱印帳方式で手づくりし、教材として差し上げます。
生徒さんに作ってもらうのは、ご自分のお名前の印。
これをタイトルにして貼り込むのが1年の「まとめ制作」になります。
開講していますが、本年10月からはよみうりカルチャー川崎でも
開講の予定です。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
…豆本を6冊作ります
2016年9月10日(土)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2016年7月10日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
*ワークショップ「1日丸背豆本&函教室」(帳簿式)
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2016年10月8日(土)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2016年10月10日(月、祝)朝〜晩、和本三昧!
…御朱印帳(大サイズ&豆サイズ)、和本(亀甲綴じ)を作ります
2016年10月9日(金)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*本作りに役立つ編集講座
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*西欧挿絵本を見る会 2016年6月26日(日)田中栞宅
*2015年4月〜(随時受付)「消しゴム版画」よみうりカルチャー横浜
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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消しゴム版画
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