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古書展目録で、B5判40頁ほどの内容見本を買った(とんぼ書林出品、古書価2500円)。
内容見本とはいっても、宣伝頁は赤黒2色刷で、中には本文見本刷(図版多数)のほか、カラー別刷の印刷見本が5頁挿入されていて結構豪華である。
書かれている内容紹介によると、本書は全7巻で明治41年11月に第1巻を発売し、明治42年12月には完結する予定で記されている。
で、実際はどうだったのかというと、国立国会図書館のOPACを調べてみると、次のようにある。
『日本百科大辞典』 第1〜10巻(第3版)
三省堂、大正8年、10冊 図版 地図 ; 27cm
第1巻あ-えん、第2巻お-きた、第3巻きた-こう、第4巻こう-しそ、第5巻した-せう、第6巻せう-ちゆ、第7巻ちゆ-につ、第8巻につ-ふう、第9巻ふり-よん、第10巻ら-をん・補遺・索引(初版)
国会所蔵本は基本的に第3版本のようなので、初版は厳密には違う可能性もあるが、
*同館マイクロの出版データ/大日本百科辞典完成会、明41-大8、10冊(第1-10巻)図版、第1-5巻の出版者は三省堂
*同館所蔵の名著普及会発行複製本(1988年発行の4冊本)『日本百科大辞典』の注記/三省堂書店(明治41年〜大正元年刊)、日本百科大辞典完成会(大正5〜8年刊)の複製
……という記述から判断すると、当初明治42年までに7巻で完結させる予定だった本書は、どうやら結局は大正8年までかかって全10巻のボリュームでできあがったということになる。
オマケに、第6巻からは発行元が三省堂ではなく「日本百科大辞典完成会」という別の名称である。
今と違ってこの時代は、中身は当然活版組みである。特注活字を多用しながら1本1本活字を組み、図版も凸版を作って組み込み、何度にもわたる校正を経て、ようやく印刷、製本に至る。
この本も初回配本から完結までに12年もの歳月を要しているが、事典辞書の出版は、まさに一大事業。なかなか最初の予定通りにはいかないものなのだ。
〜〜〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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