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青猫書房の古書目録で、洋書を買った。
Marianne Tidcombe著
The Bookbindings of T.J.Cobden-Sanderson
The British Library, 1984, 丸背上製貼函入, 275×220ミリ, 407頁
青猫書房古書価格20000円
イギリスの製本家、T・J・コブデン=サンダスン(1840―1922)の作品集である。と書くとイマドキの作品集のイメージを抱かれるかもしれないが、いささか趣を異にする。
製本作品の図版が多数収録されているが、口絵の1点を除いて、すべてがモノクロ写真だ。そのかわりに、製本についての詳細なデータが掲載されている。本書の中身は、どちらかというとこちらがメインである。
本の大きさ、どこに製本家の名前が刻印されているか、表紙の色と素材、花布の色と素材、表紙ひらの装飾の状況、それ以外の部分の装飾の状況、そして現在どこに所蔵され、これまでにいつどこで展示されたことがあるかまで、それはそれは詳しく記述されている。
昨日取り上げた『Miniature Books』が、写真を見せる「お楽しみ本」だったのに比して、こちらは「コブデン=サンダースン作品書誌」ともいうべき研究書である。
この種の製本関係本の洋書は、これまで、日本の古書店で買おうとすると、私などにはとても買えない高価なお値段だったが、ここ数年で急激に安くなってきた。
洋古書の横断検索「AddALL」でこの本を検索してみると、もちろん本の状態や取扱店の価格設定によって古書価の差があるものの、安いものなら113ドル(本日現在のレートで13588円程度)から出ている(上限はアマゾンの334ドル(同じく40163円)くらいまであって様々)。大抵はこれに送料がかかるが、それでも、日本の洋古書を商う老舗古書店の値付けから比べれば遥かに安い。
ネットの普及で流通が激変してしまったために、消費者にとっては有難い事態になっているが、古書店は大変な状況であろう(神保町の北沢書店の1階が営業をやめてしまったのは、2年ほど前だったか)。
和書については、アマゾンが古本ばかりか「古書」までも扱い始めている。まだ収録数も少ないし価格も高い目だが、個人出品者を含めて参加古書店が増えれば、価格は次第に下がってくるはずだ。
この流れで行けば、いずれ洋古書も日本のアマゾンで買えるようになるのだろう。
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