田中栞日記

「かわいい豆本づくり」ヴォーグ学園東京校/横浜校・途中受講できます

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 これも青猫書房で買った本である。
 
蕗谷虹児『私の詩画集』
交蘭社、大正14年9月、菊半裁判(文庫判よりほんの少し縦長サイズ)丸背上製継ぎ表紙装・貼函入(函傷み)、322頁、旧蔵者の書き込みあり
青猫書房古書価格18000円

 1ページ大の蕗谷虹児による麗しいイラストが45点入った本で、例の野口米次郎『抒情英詩集』を思わせる愛らしさである。この時代は、こういう作りの本が多かったのだろう。

 この本の旧蔵者はおそらく女性かと思われる。余白ページ6箇所に、ブルーブラックの万年筆で次のような書き込みがある。

「恋を失へる者 愛人よ! 御身はつめたき者なれ されど我心はかはるまじ 愛人よ! とく老いてたも 別れの日も近づきたれば」
「青い酒でものみませうか ね 我友よ 淋しの友よ 夕日の様に赤い ワインでものみませうか」
「情をうつたへるが 如くムラサキインクの跡…… しみじみとかなしく 一人で泣きました 秋の日に」
「学校一のクインよ 貴女は美しい そして貴女はスクール一の理性家 それ故にクインとよばる クインよ、クインはクインらしくね」
「Tさん、私は口をつぐんでおりませう、しばらくの間」
「感情、理性 理性家のSさん、感情家のTさん 私はまよひました 理性なんていやな言葉 感情もいや 何もかもいやだわ」

 書き込みの末には、アルファベットのTとFを組み合わせた記号が記されていて、書き手のサインかと思われる。
 なんとも、この本らしい書き込みだ。 
 多感な女子高生? それとも、うら若き職業婦人? ……そういえば私にもそんな時代があったはずだが、当時も今も、頭の中にはこういう繊細な発想は皆無である。
 今のウチの娘は、何事も異常に冷めた目で眺めているが、高校生時代の我が身に余りにも似ているのでオソロシイ。 


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