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今日は、東急東横線妙蓮寺駅午前5時10分発(始発)で横浜経由、東京駅午前6時12分発つばさ101号で山形へ向かった……のであるが、宇都宮あたりから雪が舞い始め、福島付近で強い吹雪となり、米沢手前では強風も加わって、「電車行き違い」の待ち合わせのため停車する事態に。
結局、22分遅れで午前9時半頃に山形駅に到着、仙山線で北山形駅へ着いた時、地面には15センチ程度の雪が積もっていた。
山形謄写印刷資料館の館長を務める後藤卓也さんが迎えに来てくれて、車で資料館まで連れて行ってくれる。
「資料館」とは言っても、ここは中央印刷株式会社という印刷所の敷地内に建てられた建造物である。後藤さんは現在、この会社の代表取締役。先代(後藤さんのお父上)が資材を投じて建設したもので、その亡き後、卓也さんが引き継いだ。
この資料館の存在は、平成8年の開館当時から知っていたが、山形まで出向くチャンスがないまま、12年の月日が経っていた。今回、昭和謄写堂発行の謄写印刷教本類の書誌学的調査のため、意を決して訪れた次第である。
前にも書いたが、先月、日塔貞子の回顧展に伴う豆本ワークショップのために山形を訪れた際、もう一泊して足を伸ばせれば良かったのだが、資料館来訪のためには20冊もの本の全印刷面を比較調査しなければならず、前回は事前にとてもそこまでたどり着けなかった。
今日、行きの新幹線の車内でようやくその作業を終えて、資料館所蔵本10冊と対面できる体勢に至ったわけである。
最初に、資料館所蔵のお宝をどっさり見せてもらった。画像5・6枚目が明治時代の謄写版機械「真筆版」、画像7枚目がイギリス製のゲステットナー120輪転機。形状そのものが芸術品である。輪転機は、まわしてみると、ガッチャンガッチャンというレトロな音もすごくいい。
もちろん印刷物のほうも、謄写版の技を競った作品集や書籍・雑誌、チラシ、葉書、SP盤のレーベルや演劇の台本まで、美しい印刷物の宝庫である。実用の印刷として機能していたわけだが、現代人の目から見るとどれもが立派な版画作品である。驚愕モノが次々と登場(おおっぴらに書けないものも含む(笑))、あっという間に時間が過ぎてゆく。
目的の謄写印刷技術シリーズ(昭和謄写堂の教則本)の校合作業には午前11時頃からかかり、終了が午後4時頃であった。社内の高性能カラーコピー機で必要箇所を複写してもらい、後藤さんの熱意と親切に感銘を受けつつ資料館をあとにしたのであった。
美しい印刷物好き・版画好きなら、何日も通って眺めていたいものの宝庫である。私に言わせれば立派な「名所」だ。山形へ行く機会があったら、ぜひ訪ねてみて欲しいと思う。入場無料であるところも嬉しい。
ただし、ここは後藤さんがボランティアで運営している場所なので、見学希望の方は必ず事前に後藤さんにご相談いただきたい。
いきなり行っても入館はできないのでご注意を。
*山形謄写印刷資料館(ガリ版資料館)/事務局長・後藤卓也さん
http://www.chuo-printing.co.jp/gariban/gariban.html
〒990-0051 山形市銅町1-1-5 中央印刷株式会社内
電話023-631-5533
goto@chuo-printing.co.jp
〜〜〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*ワークショップ「1日豆本教室」…豆本を4冊作ります
2009年1月31日(土)朝〜夕、豆本三昧!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/41409123.html
*ワークショップ「1日製本教室」
…本かがり上製本・和本など7冊作ります
2009年2月15日(日)朝〜晩、製本三昧!
消しゴムはんこワークショップつき!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html
*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
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