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*植村八潮『電子出版の構図』印刷学会出版部、
2010年7月、定価2000円+税
メルマガの出現やスティーブン・キングのオンライン出版から
始まり、『電車男』、ケータイ小説、グーグル問題の顛末、
iPadの発売、ツイッターの隆盛へと、めまぐるしく展開した11年。
この間、一体何が起きて現在に至るのか、その推移と状況が
よくわかる一冊である。
著者の植村氏は東京電機大学出版局・局長、電子出版を
はじめとするデジタル業界(という表現でいいのか?)についての
第一人者であり、本書は、『印刷雑誌』(印刷学会出版部)に
1999年1月から連載を続けている「デジタル出版よもやま話」を
まとめたものである。
実のところ、キンドルとiPadの機能の違いもわからないくらい、
私はこの方面について疎かったが、この本のおかげで、人並み程度の
認識は持つことができた。
こうした分野について書かれた文章は多いが、理解不能な
専門用語が多出するうえに、文章が破綻していて、何を
言っているのかわからないものばかりで、正直、まともに
読むことができなかった。それに比べて、本書は極めて
きちんとした日本語文で書かれ、読みやすくわかりやすい。
そもそも、タイムリーな内容のわりに、この本自体は縦組本で
正統派の本づくりである(私が編集担当者だったら、横組本にするところだ)。
中を読んでいても、印刷本には高い組版技術が実現されていることや、
コミックの誌面は見開き単位で設計されていることなど、従来の
出版物制作について触れる記述が随所にある。
あとがきを読むとわかるが、植村氏は基本的に、「紙の本」を
愛してやまない出版人なのだった。
活版印刷の時代から培われてきた、書物の本来あるべき姿を
熟知している著者だからこそ、新動向についての解説も的確で
わかりやすい。紙の本で成長した私たちは、植村氏のような人が
書いた本でなければ、きっと理解することはできないのだろう。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
7月23日(金)布表紙の厚い洋本の豆本
…丸背豆本と貼函を作ります
2010年8月29日(日)朝〜晩、豆本三昧!
…本かがり上製本・和本など5種類作ります 2010年9月18日(土)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2010年9月19 日(日)朝〜晩、和本三昧!
…豆本を4種類作ります
2010年9月20日(月、祝)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
朝日カルチャーセンター
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
*ブログ「本好き101人の森」も更新中
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