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明治大学リバティアカデミーの雪嶋宏一さんの講座日である。
横浜製(笑)のパピルスをKさんにお見せするべく、
外出直前にプレス機から取り出す。
おお……できてるできてる。きつくプレスした甲斐あって、
みごとにぺっちゃんこになっている。
上から順に、「バケツの水をあまり換えなかったもの」(300×135ミリ)、
「バケツの水をほぼ毎日換えたもの」(225×95ミリ)、
「キッチンハイターで漂白したもの」(155×80ミリ)。
できあがったパピルスは、ご覧の3種類。たったの3枚である。
あれだけ苦労して3枚(しつこい)。バケツ1つの繊維で、
1枚しかできないのか……。コレは、豆本にするのも
超タイヘンだ(というわけで、浅岡先生、すみませんが
差し上げることは、とてもできません)。
ハイター漬けは、やっぱり不自然な出来。この白さ……
パピルスというより、白樺の表皮のようである。
さて、土産物として売っているパピルスとは、まったく
違う印象である。ゴワゴワ感がなく、もっと、ずっと繊細……。
しかし、それだけ、はかなげですぐにパリッと割れて
しまいそうな、危うさを孕んでいる。ほんの少しの圧力さえ、
破損につながりそうな。
そして、プレスから出すと、みるみるうちに波打ってくる。
かれこれ1か月近くもプレスしていたというのに、空気中の何かと
反応が起こっているかのように、ぶよんぶよんに歪んでくる。
これは私(と、よしのさん)の作ったパピルスだけのこと
ではなく、他の皆さんが作ったパピルスも、同様の状態であった。
製品にするには明らかに無理があり、何らかの処置が必要と思われる。
実は先日、岡谷のイルフ童画館を訪れた際、武井武雄刊本作品
No. 108『ナイルの葦』(昭和55年)原本と関連資料
(制作ノートなど)を見せてもらった。
武井はわざわざパピルスの苗を取り寄せて栽培させ、
4年半かかってこの刊本作品を完成させたという。
どれほど大きなパピルスを抄紙したのか、専門家に頼んだにしても
限定300部の小型本に使用するパピルスを
作り出すというだけで、その大変さは想像を絶するものがある。
原本の本文紙は、文字組版部分はパピルスと組み合わせても
違和感のない、風合いのある特殊紙で、
後半部の版画部分に、パピルスを用いている。パピルス部分は
両面刷りではなく、外オモテになるよう二つ折りにされている。
このパピルスは、ある程度しっかりしているが、土産物のパピルス
ほどゴワゴワはしていない。なにより、折り目で割れたりして
いないのはもちろん、波打つなどの変形がないのがさすがである。
一体どうやって製紙したのだろう……とウラ面を見てみると、
なんと、和紙で裏打ちされていた。やはり、和紙の力を
借りていたか……(和紙最強!)。
パピルス単独で書物とするのは、耐久性の面からしても
難があるようだ。今回制作したパピルスも、豆本の中身に
するなら、おそらく和紙で裏打ちして、小さく裁断したパピルスを、
額縁装のような構造に作った本文紙の中に、大切に大切に
貼り込んでいくしかないだろう。
ああ、これまた手間がかかりそうだぞ。
どうなる? 「パピルス・豆本プロジェクト」!
〈この項、一応おしまい〉
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
…豆本を4種類作ります
2011年12月17日(土)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など5種類作ります 2011年12月18日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2011年11月20日(日)朝〜晩、豆本三昧!
………………………………………………
2012年2月11日(土)ハードカバー豆本(リンクステッチ綴じ・6折)と、
リボン付き貼函
………………………………………………
朝日カルチャーセンター
「美しい消しゴム版画」教室
オリジナルの布づくり、年賀状制作にも!
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
*ブログ「本好き101人の森」も更新中
in「本のある時間」/「豆本の展示販売」
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