|
ものを作るにあたって、単純作業の局面に差し掛かると、
私のような面倒くさがりは、なんとか楽に済ませる方法は
ないものかと考えを巡らせる。しかし、自分一人で良い方法を
見つけ出すことは、なかなかに難しい。
面倒くさい作業の一つが、紐や糸の取扱いである。
3月、名古屋を訪れた際、橦木館でのトークのあと、少しの時間が
できて、書家で豆本作家でもある小林勇輝氏が車で
大塚屋へ連れて行ってくれた時のことだ。
ここは、ユザワヤとはまた違う種類の布が激安で買えるので、
名古屋を訪れた際は立ち寄るようにしているのだが、今回は
送ってくれた小林氏のおかげで、1階レジ前の安売り布コーナーだけでなく、
他の階も万遍なく見ることができた。
地階の糸売り場で、厚みの薄い革紐を見つけたので、4種類の色を
10メートルずつ購入。
糸巻きから紐を巻き取る際、どのようにするのかと
思って見ていたら、店員さん、まず画像のように糸巻きの中心に
あいている穴の中にボールペンを差し込んだ。
これを左手で押さえ、右手で紐を勢いよく引っ張り出しながら、
カット台に取り付けられたスチール製定規で計測。
10メートルでカットしたのはいいが、このままでは紐は
ぐちゃぐちゃのままである。すると、この店員さん、右手の親指と小指に、
8の字を描くようにして巻き付けながら、すごいスピードで
巻き取っていった(ちなみに巻きはじめだけは、人差し指と親指で
糸の端をつまんでおいて、巻いている)。
全部巻き取ったら、指から紐をはずし、中央部分を輪ゴムで止めて
できあがり。
もちろん、このまま家で使えるわけではなく、糸巻きなどに再度
巻きつけなくてはならないが、売り場でお客さんに渡す方法としては
親切である。
目にも止まらぬ早業で作業する店員さんのしぐさが美しかったので、
許可を得て写真を撮らせてもらった(上の3枚)。
店員さんはまだ若い方で、この方法は上司に教わったそうだ。
こういう店員教育をきちんとしている大塚屋はエライ。
糸巻きといえば、福岡のラ・ドログリーの店頭で、購入した麻紐を
美しい糸巻き機で巻き取ってくれたが、これはカセの状態の糸をかける
「かせくり機」と、糸を玉状に巻き取る「玉巻き機」とのペアになっている
(画像は日本製のもの)。
ラ・ドログリーの店頭で使用されていたのはフランス製の
大変美しい器械で、撮影はダメ、ということで写真が撮れないのが
残念だったが、これは一見の価値がある。
サイトを調べてみたら、今年の3月に渋谷西武の中にも
オープンしたようなので(表参道の店が有名だが、いまや都内だけで
3店舗もある)、今度、偵察に行ってみようと思う。
糸を巻くのが面倒で、なんとかできないかというのは
誰でも考えることのようで、糸巻きに凝りに凝った人の
サイトも見つかった。
*「凧作りのうんちく・凧糸」
この方は定年後の楽しみとして「凧」を自作していて、
メインブログは「凧男」。
大量のたこ糸を巻き取るのに、様々な糸巻き機をあちこちで
探して買ったり(グァムでも買っている)、お掃除の「コロコロ」を
利用して自作したり、リールがよさそうだと試したりした後、
行き着くところは改心の糸巻き機の自作(やっぱり……!)。
こういうおじちゃまの凝り性ぶりは、微笑ましくて楽しい。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
…本かがり上製本・和本など5種類作ります 2011年5月29日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…豆本を4種類作ります
2011年7月3日(日)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2011年6月5日(日)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2011年(日程調整中)朝〜晩、和本三昧!
朝日カルチャーセンター
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
*ブログ「本好き101人の森」も更新中
in「本のある時間」/「豆本の展示販売」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2011年05月11日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


